この記事ではサーバーエンジニアが転職を考える理由について紹介します。
また、それぞれの理由について、転職活動を行う際のポイントについても解説していますので、目次からあなたに当てはまるものを選んでご覧ください。
目次
- 1 【理由1】 オンプレではなく、AWSなどのクラウドスキルを身に着けたい
- 2 【理由2】Windowsではなく、Linuxなどのオープンソースのスキルに身に着けたい
- 3 【理由3】セキュリティエンジニアになりたい
- 4 【理由4】かれこれ運用監視で10年のキャリアです。設計や構築に携わってスキルアップしたい
- 5 【理由5】サーバーエンジニアではなく、プログラマーに転職したい
- 6 【理由6】サーバーエンジニアではなく、ネットワークエンジニアに転職したい
- 7 【理由7】残業がとにかく多くて、もう少しプライベートな時間を充実させたい
- 8 【理由8】家庭の事情で引っ越しを余儀なくされ、引越し先での転職を考えている
- 9 【理由9】昇給(評価)制度がなくて、年収アップができない
- 10 【理由10】先輩・上司に不満を抱えていて、もっと伸び伸び仕事ができる会社に転職したい
- 11 サーバーエンジニアが転職を考え、求人を探す時に大事なこと
- 12 まとめ
【理由1】 オンプレではなく、AWSなどのクラウドスキルを身に着けたい
AWSエンジニアに注目が集まっています。
自社内でサーバーを構築し、運用を担当している人は、オンプレではなくクラウドの技術を身に着けたいと考えている人が年々増えてきています。
オンプレの特徴
オンプレでは、全てを自社内で完結させることができるため、
- カスタマイズが自由
- 障害復旧も自分たちで行える
- 技術者としてのスキルを磨ける
- セキュリティ面で他社の影響を受けるリスクが少ない
このような特徴(メリット)がありましたが、クラウドの登場により、これが変わってきています。
クラウドの代表といえばAWSです。
AWSとは?
AWSとはECサイトで有名なamazonが提供するクラウドサービスの名称です。
おそらくここが理由で転職を考えてる人には不要な説明かもしれませんが、クラウドの世界市場規模は2018年時点で、約18兆円と言われていて、大きなシェアとなっているサービスは以下の4つです。(2019 年シンガポールの調査会社Canalys調べ)
- amzon AWS 32.3%
- Microsft Azure 16.9%
- Google Cloud Platform 5.8%
- Alibaba Cloud 4.9%
中国だとアリババクラウドやテンセントクラウドなど、地元企業がシェアの1位、2位を独占していますが、AWSは中国でも8.6%の市場規模になっています。
また、今後もクラウド市場は年21.9%で成長していくと予想されていて、2021年には約30兆円になると言われています。
それだけ需要が高く、サーバーエンジニアとしても今後必須にスキルになっていくのだろうと予測できますね。
ちなみにAmazonの営業利益の74%はAWSによってもたらされているんですよ。それだけ大きなビジネスになっているということがわかると思います。
これまでオンプレミスの環境に身を置いていた人は、サーバーやネットワーク機器を購入し、設定を行い、障害対応も行ってきたという人が少なくないと思いますが、AWSであれば、これらは全てamazonが対応してくれます。
定期的なハードウェアのアップグレード、セキュリティ対策もしっかりと行ってくれます。
アクセス量に応じた柔軟な拡張性も実現可能です。
コスト削減も多くの場合で可能となっており、注目度の高いサービスであり技術でもあります。
こういった背景により、AWS(クラウドサービス)を扱うことができる技術者の需要は増加傾向にあり、一部では”サーバーエンジニアってそのうちいらなくなるんじゃないか”とも言われていますが、サーバーに関する知識がないと、AWSを使ったサーバー構築などもできないので、職種自体の存在がなくなってしまうようなことはないでしょう。
■転職活動のポイント
AWSの技術者になるためには、AWSの知識や技術を習得する必要があります。
詳しくは以下記事でも解説しています。
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-
AWSエンジニアになるには?資格の勉強方法とおススメのスクールを紹介します。
続きを見る
|AWSを独学で学ぶ
基本有料ですが、無料のお試し期間がありますので、その期間をうまく使って実際に触ってみてください。『百聞は一見に如かず』です。
|AWSの資格取得を目指す
AWSの認定試験があるので、単純に取得することでAWSへの理解を深めることができます。
認定試験にはランクがあり、【AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト】の取得を目指しましょう。
ベーシックはユーザーレベルとなりますので、クラウド技術者としてやっていくならアソシエイトです。
勉強方法としては、合格対策本の購入本が必須であることと、アマゾンウェブサービスジャパン株式会社が主催するオンラインセミナー及び資料(通称BlackBelt)がありますので、それらを駆使する必要があります。
ポイント
|AWSエンジニアの求人を探す
現場でAWSに触れる機会があればそれにこしたことはありませんが、現場でAWSに触れることができないのであれば、転職するしかありません。
求人を探す時の職種は、【AWSエンジニア】になります。
しかし求人によっては、【インフラエンジニア】として募集をかけていて、業務内容のところに、
- AWS構築
- AWS運用
などと記載している場合もあります。
今後クラウドの技術が更に浸透していければ、クラウド技術は身に着けていて当たり前と言われるようになるかもしれませんので、早めに行動するのが吉と言えます。
尚、AWSエンジニアの年収相場としては、スキルレベルにもよりますが、500万円~600万円程で募集されているものが多いです。
転職エージェントの利用を考える場合には、IT専門であるレバテックキャリアが求人を豊富に取り扱っているのでおススメです。
【理由2】Windowsではなく、Linuxなどのオープンソースのスキルに身に着けたい
会社によっては、Microsoftのソフトしか扱っていない環境で働ている人もいますね。
特に金融関連のサーバーを担当されている人なんかは、”うちはWindowsです”という人が多いと思います。
また、アプリをC#やVB.netで作っているため、親和性のあるWindwosサーバーを使ってますという会社も多いでしょう。
Windowsサーバーも一定の需要がありますので、”私はWindowsサーバーに強いんです”というのは、決して悪くはないと思います。
ただ、『周りはみんなLinuxを使ってるように感じる。。。』と漠然と不安を感じていませんか?
その感覚は正解だと思います。
- IDCJapanの調査による国内サーバーOSのシェア(2018年8月発表)
1位 Windows 52%
2位 Linux 24.8%
ここだけ見ると、Windowsサーバーの方が需要が高いのでは?と思いますが、今後どうなるのかという成長率の視点も見逃せません。
- OSの成長率
1位 Linux +13.5%
2位 Windows +3.9%
成長率はLinuxの方が大きいことがわかります。
今はまだWindowsのシェアが1位ではありますが、2022年には、Linuxのシェアは33.5%まで拡大すると予測されていて、注目度の高さが伺えますね。
そのため、早いうちにLinuxの技術を身に着けておくべきだと考えて間違いはないでしょう。
ちなみにLinuxのRedHatは、2018年10月にIBMが買収しました。これにより今後どんな展開になるのかも楽しみですね。
■転職活動のポイント
|Linuxを自宅のPCにインストールして、実際に触れてみる
自分で触れるものは触っておきましょう。OSSは気軽に触って試してみることができるのがいいですね。
|Linuxの資格を取る
LinuC(リナックと読みます)という資格がありますので、まずはLevel1から取得を目指してみるのがおススメです。
Linuxのことを勉強する上では、通称小豆本が欠かせません。(赤本のように、参考書の色が小豆色をしているのでこう呼ばれています。)
また、Ping-tというサイトも勉強に使えますので、興味のある人は覗いてみてくださいね。
Ping-tについては詳しく知りたい人は、こちらの記事もどうぞ。
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Ping-tの使い方を徹底解説。AWS、CCNA、LinuC(LPIC)、ITパスポートの無料勉強ツール。
続きを見る
|Linuxの求人を探す
求人を探す時のポイントとしては、”OSSを推奨している会社”を選ぶようにしましょう。
また、職種はサーバーエンジニアかインフラエンジニアで、募集要項や業務内容のところに、【Linux】と入っていればOKです。
ここで注意点としては、Windowsも入っている場合は、入社後にどっちを担当するようになるかわからないため、この辺りは事前に確認をしてみるといいですよ。
Linux未経験からの転職の場合は、実績豊富なワークポートがおススメです。
【理由3】セキュリティエンジニアになりたい
情報セキュリティについてはどこの会社も課題であり、以下に対策をしていても、サイバー攻撃があとを絶たない悩ましい状況ですね。
一企業だけでなく、国としてもサイバー対策が必要不可欠な時代です。
攻撃を受けてからでは遅いので、どれだけ事前に対策ができるかどうかが鍵となりますね。
セキュリティに対して興味を抱くことはとてもいいことですが、地に足がついていることも大事です。
要は基礎スキルはあるのかってことですね。
セキュリティエンジニアとしての基礎スキルは、サーバー及びネットワークになってきます。
特にネットワークの方が重要視されていることが多いですね。
ネットワークではファイアウォールなどの一般的なセキュリティ対策も行いますので、まずは不正アクセスについてどのように検知して遮断していくのかを理解しておく必要があります。
例えばですが、「Windowsサーバーの運用を3年経験しました。今後はセキュリティエンジニアとして活躍したいです。」と言ってもスキル不足で無理ですよーって言われてしまうわけです。
セキュリティエンジニアとしてはこれからだけど、セキュリティに関してはこれだけ知識を持っているとアピールしていく必要があります。
■転職活動のポイント
|まずはネットワークの勉強をする
一般的にセキュリティエンジニアの敷居は高いです。CCNAを募集要項に含めている会社もあります。
ただ、CCNAだと他候補者がいた時に見劣りしてしまう可能性が高いので、できるだけCCNPの取得を目指してください。
|セキュリティの勉強もする
CCNA、CCNPともに、基本となるのは【Routing and Switching】分野となりますが、Ciscoの認定試験は9つの分野があり、その中でもセキュリティエンジニアを志望するのであれば、【Security】を取得することをおススメします。
他にも専門的な資格としておススメなのは、(ISC)² (国際情報システムセキュリティ認証コンソーシアム)の認定試験がありますので、そちらにチャンレジしてみるのもいいと思います。
|セキュリティの求人を探す
セキュリティの会社は分野が分野だけに、外部にあまり情報(業務内容や使っている技術など)を出しません。
なかなかな個人では情報が集めにくいと思いますので、ここは情報量の多い転職エージェントを活用するべきです。
求人数の圧倒的な多さでいえば、【リクルートエージェント】の右にでるものはいないので、まずはリクルートエージェントで求人を確認してみることをおススメします。
【理由4】かれこれ運用監視で10年のキャリアです。設計や構築に携わってスキルアップしたい
『今の仕事が嫌なわけじゃないし、職場環境も良好だし、転職してから大変になるかもって考えると、今のままでもいいかな。。。でもやっぱりこのままで将来大丈夫なのか不安が残るな。』
サーバーエンジニアだけでなく、ネットワークエンジニアとして働いている人の中にも、このような悩みを抱えている人はいると思います。
運用監視で10年のキャリアはまずい(※)です。
※運用設計やサーバーの再構築、運用フローの構成などを考える部分も担当している人は例外です。
多くは監視ツールを使っていて、障害発生時にコマンドを打って対応したり、必要に応じて他部署にエスカレーションしていることが多いと思います。
マニュアルも整備されていると、いよいよ自分で考えて行動しなくてはならない業務は限られてきますね。
このような環境では技術者として成長することは難しいです。
本来であれば、ここは会社が社員のことを考え、ステップアップできる案件にシフトしていくのが理想的ですが、会社としてもクライアントとの付き合いがある以上、安定的にかつ信頼できる人に運用監視を任せたいとう気持ちがあることもわからなくはないです。
しかし、あなたが今担当している仕事は、入社1、2年目の人だと到底できないような業務はありますか?
自分にしかこれはできないと思っていたりしませんか?
冷静に考えると、他に担当してくれる人がいれば、あなたがその仕事をしなくても大丈夫ということはありませんか?
キャリアを考える上では客観的に見ることも大切です。
10年も経験があれば、おそらく職場では顔が利くでしょうし、クライアントからの信頼もあるでしょう。ただ、今後10年、20年のキャリアを考え時に、そこにいることがベストな選択なのかどうかは別の話です。
IT業界は実力主義の世界です。
今はそれなりにお給料をもられているかもしれませんが、もしも会社が人件費の削減を余儀なくされた場合、一番切られやすいのは、”スキルがなくて高額所得の人”にまずは焦点がいきますので注意が必要です。
■転職活動のポイント
|自分に足りない技術の勉強をする
今はネットで色々と情報も出てきますので、自分に必要だと感じるものを勉強してみましょう。
サーバーエンジニアであれば、資格をとることもおススメです。
エージェントに相談すれば、キャリアのことに加えて、どんな勉強をするべきなのかも教えてもらえます。
|設計構築に携われる求人を探す
会社毎に得意なフェーズは異なります。運用監視に強い会社を選んでも同じ結果になってしまいますので、設計、構築をメインに事業展開している会社を選ぶようにしましょう。
インフラ系に強いエージェントであれば、このあたりも把握してくれていますので、適切なアドバイスをもらえます。
ここはエンジニア専門のエージェントである【TechClipsエージェント】や【レバテックキャリア】
がおススメです。
【理由5】サーバーエンジニアではなく、プログラマーに転職したい
元々プログラマーを希望していたけど、入社して、配属されたらサーバーエンジニアだった。
特に新卒や、未経験から中途で採用された人にはこのような悩みを抱えている人が多いです。
もちろんサーバーにもやりがいはあると思いますので、インフラ系でキャリアを築いていこうと考えている人であれば何も問題ありませんが、「やっぱり開発に携わりたい」と考えている場合は、プログラミングを勉強しながら転職活動をしましょう。
■転職活動のポイント
|転職理由でサーバーエンジニアに対する否定的なことは言わない
例えばこんな感じです。
- サーバーの仕事は地味だったので。
- サーバにはやりがいを感じなかったので。
このような発言は自分よがりだと感じられてしまい、やりたくないことはやらない、仕事を選ぶわがままな人という印象になってしまいます。
そのため、以下のように言い方を変えましょう。
- サーバーもやりがいはあるけど、やっぱり開発がやりたいと思った。
- インフラの仕組みは理解することができたので、これからは開発にも携わってスキルアップしたいと思った。
このように、あくまでサーバーのことを肯定する言葉を使った方が好印象です。
|開発専門の会社を選ぶ
開発もインフラも、どちらも事業として行っている会社は比較的多いです。せっかく転職できたとしても、またインフラ部門に配属となってしまっては元も子もないですよね。
でも、開発専門の会社であればそういったことがありません。
応募する時にも、そのあたりをきちんと下調べしておくことで、ミスマッチが少なくなります。
|プログラミングの勉強をする
面接の時には、必ず以下質問をされます。
【Q.開発の仕事がやりたいということですが、そのために何か勉強していることはありますか?】
ここで「ありません」と答えてしまうと、面接ではほぼ見送りになると思った方がいいです。
無料で勉強できるWebサイト(Progateやドットインストール)もありますので、開発の仕事がしたいのであれば、そのスキルを自分から身に着ける努力をしましょう。
しかし、一人での勉強ではどうしても行き詰ってしまうことがありますので、そのような場合は、スクールを考えてみることをおススメします。
スクールでは転職支援を行っているところも多いので、転職の情報収集も合わせてできて一石二鳥ですね。
TechAcademy [テックアカデミー]であれば完全オンラインでプログラミングを学ぶことができますので、 働きながら、夜の時間帯や休日を使って勉強したいと考えている人も学びやすいサービスです。
【理由6】サーバーエンジニアではなく、ネットワークエンジニアに転職したい
サーバーとネットワークは、総称してインフラと呼ばれることもあり、インフラエンジニアとして、双方担当されている方も多いと思いますが、中にはサーバーエンジニア、ネットワークエンジニアとして役割分担をしっかりと行っている現場もあります。
この場合、サーバーのみを専門に扱う仕事を担当されている人が、ネットワークに今後携わっていきたいと考えているケースになります。
サーバーしか経験のない人にとって、ネットワークは未知の領域です。
将来のキャリアを考える場合に、サーバー専門となるのか、ネットワーク専門となるのか、もしくはインフラ全体の専門家となるのかは人それぞれですが、幅広く対応できるに越したことはないと思います。
■転職活動のポイント
|ネットワークエンジニアの魅力を言えるようにする
サーバーもインフラの1つであるのに対して、何故、ネットワークエンジニアへの転職を希望しているのかをしっかりと話せることが大事です。
|ネットワークの勉強をする
何も準備(勉強)をしていない場合、本当にやる気があるのかどうかを疑われてしまいますので、勉強している内容について面接で話ができるようにすることは必須です。
資格の勉強をしている、参考書を購入した、〇〇のセミナーに参加したなど、具体的に行動していることを伝えられるようにしましょう。
|CCNAを取得する
ネットワークで代表的な資格はCCNAです。これを取得してから転職活動に入っても、遅すぎるということはありません。
アピールできるポイントは多ければ多い方がいいですし、CCNAは全くの未経験から、2ヵ月あれば取得できる資格とも言われています。
ここで、今離職中の人もしくは、転職活動のために退職を考えている人には、無料でCCNAの取得講座を提供しているネットビジョンアカデミー
というスクールがおススメです。
ネットビジョンアカデミーは、CCNA取得のノウハウを持っていて、受講生の90%の人が、約1ヵ月でCCNAを取得しています。
現職中の人は、残念ながらカリキュラムの時間的に受講が難しいのですが、離職中の人であれば、転職活動も同時に支援してもらえますので、参加してみる価値ありです。
【理由7】残業がとにかく多くて、もう少しプライベートな時間を充実させたい
インターネットのサービスは24時間365日止まることがないので、何かしらのトラブルが発生してしまうのは付き物です。
年末年始、GW、お盆なども関係ないですよね。
残業が多いのが嫌という人の多くは、納期がせまっていたり、急なトラブルなら仕方ないと考えている人が多いです。
しかし、「上司が帰るまでは帰れない雰囲気がある」「作業効率がとにかく悪い」「あまりIT化が進んでいない」など、改善の余地がありそうなのにそれができていないことに対して不満を感じられているケースが多いです。
もしもあなたが残業時間の削減に繋がるであろう”何か”をすでに考えているのであれば、すぐにでも提案してみるべきですが、その意見も通るかどうかはおそらく微妙なことが多いのではないかと思います。
ちなみに業界的には、月に30~40時間の残業が平均だと言われます。
平均以下なのに残業が多いと感じられている場合は、この職種が根本的に合っていないのかもしれません。
もしくは、給料は低くても構わない、正社員雇用じゃなくてもいいから、定時にあがれる会社がいい。ということであれば、探せなくもないと思います。
■転職活動のポイント
|転職理由で、「残業が多いから」とは言わない
これだと仕事に対してあまり意欲的な人ではないと思われてしまいます。
残業が多い場合の転職理由の説明については、こちらの記事で詳しく説明しています。
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【残業が多くて辞めたい】面接で残業を希望しない場合の伝え方と例文
続きを見る
|平均残業時間や有休取得率を確認する
プロジェクト毎に残業時間は異なるため、平均となると、あまり役に立たないかもしれませんが、会社全体のことを把握できているかどうかという視点で確認してみるのは意味があると思います。
また、有休取得率が高ければ、休みが取りやすい環境であり、そういった会社は残業が少ないもしくはメリハリがちゃんとついてる会社である傾向にあります。
面接中には聞きづらいかもしれませんが、そんな時は、内定を取った後に、入社承諾をする前に確認するといいですよ。
|ネットの情報を鵜呑みにしないこと
悪い評判こそネットに書かれやすいこともありますので、全部を鵜呑みにするのはよくないです。
できる限り自分で確認をとるように心掛けてくださいね。
尚、ネットに悪い評判が書かれていた場合は、面接官に直接そのことについて質問してみるのもいいですよ。
その回答によって、納得ができるかできないかはあなた次第、あなたの判断ということになってくると思います。
【理由8】家庭の事情で引っ越しを余儀なくされ、引越し先での転職を考えている
これはもう致し方ないですよね。
現職が全国的に支店を持っているような大手企業であれば、勤務先の相談をすることも可能だと思いますが、そうではないことが多いと思います。
この場合は条件を満たす求人を早速探し始めましょう。
■転職活動のポイント
|東京及び首都圏→地方に移る場合
給与ダウンは覚悟しなくてはいけませんので、月額で考えるか、年収として考えるか、残業代がどれぐらいつくと予想しておくかなど、計画立てておくとお給料の交渉がスムーズにできると思います。
|地方→東京及び首都圏に移る場合
もしかすると給与アップが望めます。自分の市場価値をしっかりと分析しておいて、適性給与をもらえるように希望を伝えるようにしましょう。
|大手の転職エージェントを活用する
IT専門のエージェントは、東京の求人をメインに扱っていることが多いです。
そのため、地方から東京及び首都圏へ移る場合は、ITに強い専門のエージェントを使った方がいいのですが、大手であれば、全国的に求人をカバーしていることが多く、がっつりエンジニアではないけどみたいな仕事も紹介してもらえる可能性があるので、話を聞いてみる価値ありです。
全国の求人を扱っていている大手のエージェントと言えば【リクルートエージェント】や【マイナビITエージェント】です。
尚、転職サイトで求人を探すこともできますが、遠方(引っ越し先)での面接となる場合には、エージェントに間に入ってもらうことで、面接の日時調整もうまく進めていくことができます。
【理由9】昇給(評価)制度がなくて、年収アップができない
入社して3年経った。サーバーの設計や構築もできるようなったし、今ではチームリーダーとして部下を3人つけている。なのに年収は300万円台と新卒のお給料とほとんど変わらない。
このような状態であれば、会社に年収のことを交渉するべきですし、それが通らないようであれば、転職を考えましょう。
ちなみに、入社3年目であったとしても、入社した時と比べてあまりスキルアップできていないような場合は、お給料が変わっていなくても仕方ありません。
勤続年数があがれば昇給していくという考えははっきり言って甘いです。
技術者はスキルありきでの評価となってきますので、その点はどこの会社へ行ってもほとんど同じです。
年収アップをしたいということであれば、自分がどれだけできるのかを明確にアピールできる必要があります。
■転職活動のポイント
|給料が不満で退職を考えていることを現職に伝える
意外と多いのが、退職を考えていることを伝えたら、「給料を上げるから考え直してはどうか」と言われたという事実です。
土壇場になると交渉を聞き入れてくれるケースもあります。
その時にどうするかはあなた次第ですが、おそらくその先も毎回交渉をしなくてはいけなくなると思いますので、それを踏まえて残るか転職するかを検討されるのがいいと思います。
|転職先では、評価制度や査定を行う頻度について確認する
査定の頻度については、少なくても1年に1回、多い会社だと1年に4回以上行っている会社もあります。
多ければいいというものではないと思いますが、1年に2回もしくは3回のところが適正かなと思います。
また、評価制度については、『何をどれぐらいできるようになったら、年収はいくらぐらいになるのか?』ということがイメージできるような説明があると安心ですね。
▼現役エンジニアが転職で年収アップさせる方法については、こちらの記事をどうぞ。▼
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あなたの年収、今のままで大丈夫?エンジニアが転職で年収を上げる方法を徹底解説
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【理由10】先輩・上司に不満を抱えていて、もっと伸び伸び仕事ができる会社に転職したい
こればかりは人としての相性があるので何とも言えませんが、人間関係で転職を考える人はやはり多いです。
なかなか入社前に確認することができませんし、もしかすると、最初はうまくいっていたのに、あるきっかけで、そこからうまくいかなくなるケースもあると思います。
ただし一つ問題なのは、人間関係については、新しい職場に行けば解決するのかというと、そうでもないことがあります。
もちろん、今、不満に感じている相手とは離れることができるでしょうが、転職したことで、「これなら前の会社の方が良かった」となってしまっては本末転倒です。
■転職活動のポイント
|転職理由で、「上司と合わなくて」とは言わない
”合わない”というのはネガティブワードであり、これを伝えて同情してくれる面接官はいないでしょう。
むしろ、「あなたにも何か原因があったんじゃないですか?」と思われてしまうこともあります。
転職しても同じような状況になってしまう可能性もゼロではないため、あくまで転職理由はポジティブな理由を伝えられるように考えておきましょう。
|転職先を決める前に、一緒に働くメンバーとの顔合わせを依頼する
職場見学や入社後に上司や先輩となる人との顔合わせなど、できるだけ入社後に働くイメージが鮮明になるように確認できるようお願いしてみましょう。
多くの場合、面接担当者(人事や役員、部長クラスなど)がいい人だと感じた場合であっても、現場で一緒に働く人は違いますので、その印象だけで決めてしまうのは要注意です。
サーバーエンジニアが転職を考え、求人を探す時に大事なこと
サーバーエンジニアに限った話ではありませんが、転職する時には、目的をはっきりとさせることが大事です。
そのためには、”何故転職したいと考えているのか”を明確にしておきましょう。
ここが曖昧になってしまうと、いざ転職したときに、”イメージと違った”となりかねません。
そして転職したあとで、”目的がちゃんと果たされたな”と思えることこそ、転職に成功したと言えると思います。
目的がわからない場合
目的はよくわからないけど、とにかく現職に不満があるので早く辞めたいと考えている場合は、すぐにでも転職エージェントに相談へ行かれることをおススメします。
転職エージェントは、ただ求人を紹介してくれるサービスではありません。
キャリアに対してアドバイスをくれますので、転職エージェントに相談することで、転職に対して新しい目的を発見することができると思います。
もしかすると転職ではなく、まずは現職でこれとこれをやってみてくださいというアドバイスをもらえるかもしれません。
いずれにしろ、今の状況を打破するための提案をしてくれます。
▼▼▼ITエンジニアにおススメの転職サイトをランキング形式でご紹介▼▼▼
あなたの気になる転職サイトはあるか、ぜひ見てみてくださいね。
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【2022年版】ITエンジニア向け転職エージェントおススメ比較ランキング(未経験者向けも紹介)
まとめ
サーバーエンジニアの主な転職理由について紹介させてもらいました。
転職理由によって、転職活動を行う時のポイントが異なりますので、まずは転職エージェントへ相談しに行ってから、
- すぐに応募を進めるべきか
- まずは勉強してスキルアップを優先するべきか
- 転職はせずに現職に残った方がいいのか
これらを判断するのがいいと思います。
初めの一歩は気が重いかもしれませんが、今の会社に直接相談したり、転職エージェントに話を聞いてもらったり、スキルアップのために勉強を始めてみたり、悩みがあるなら自分から改善できるように行動しましょう!
▼IT専門の転職エージェント"レバテックキャリア"へはここから登録できます▼
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