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【残業が多くて辞めたい】面接で残業を希望しない場合の伝え方と例文

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あなたは今、“もしも残業がなかったら他にやりたいことができるのに”とか、家族のことや副業の事情、身体的/精神的などの理由で、”とにかく残業が少ない会社へ転職したい”と考えてはいませんか?

そして、転職活動で面接へ行くことをイメージした時、”転職理由を聞かれて、残業が多いからっていうのは印象悪そうだけど、何て言えばいいんだろう” と悩んではいませんか?

この記事では、残業が多いことが原因で転職を考えている人向けに、面接での転職理由の説明の仕方と、転職先に残業ゼロを求めている人におススメな転職活動の進め方について解説していきます。

その前に、何故エンジニアの仕事って残業が多いのか?

このような疑問を持たれている人は、まずは残業の原因を調べてみることも大事ですので、こちらの記事も参考になると思います。

なぜ、エンジニアは残業が多いのか。5つの原因を解説します。

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残業が多くて仕事を辞める人は多い

リクナビNEXTの調査によると、退職理由の上位ランキング10位はこのようになっています。

1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6位:社長がワンマンだった(7%)
7位:社風が合わなかった(6%)
7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7位:キャリアアップしたかった(6%)
10位:昇進・評価が不満だった(4%)

リクナビNEXT

残業は労働時間と一緒なので、2位ですね。

また、厚生労働省が発表した雇用動向調査によると、平成29年の退職者数は1年間で、734.5万人です。

1年間の退職者数に、退職理由の比率をかけてみましょう。

【 退職者734.5万人 × 残業が理由で辞める人の割合14% = 102.83万人 】

ちょっと驚きですが、年間で100万人以上の人が残業が多くて退職に至っているんです。

これはエンジニアに絞った数字ではありませんが、いかに残業が多くて辞める人が多いのかということがわかると思います。

 

面接で”残業が多いから”が厳禁である理由

結論から言うと、ネガティブに聞こえてしまうからです。

具体的に、”残業が多いから”という理由が、ネガティブに聞こえてしまう3つの理由を説明します。

 

仕事に対するコミット力がなさそう

ミット力のある人=必要に応じて残業を行う人“ という公式は成り立ちます。

責任感があると言い換えることもできますね。

つまり、残業をしたくないということは、”仕事へのコミットよりも、早く帰ることを優先したい人” という印象になってしまいますので、もちろんいいことではありません。

今はリモートでも仕事に対応できるケースが増えてきましたので、残業の概念が変わりつつある世の中ではありますが、エンジニアとして正社員で働く人以上、コミットするためには、まだまだ残業について柔軟に対応できる必要があります。

 

他責の傾向がある

他責とは、自分ではなく他の何かに責任を押し付けてしまうことをいいます。

残業が多からという理由は、環境にせいにしていて、そこから逃げようとしているように思われてしまうことが多いです。

ほんとに環境が悪い場合もあるかもしれません。しかし、面接官から見た印象としては、単なる逃げだと見えてしまうことが多く、良い印象を持たれることはありません。

 

忙しくなったらすぐに辞めてしまいそう

例え普段残業が少ない職場であったとしても、何かの拍子に残業が多く発生してしまうことはあります。

そのような状態になった時に、”入社前に聞いていた話と違う”と言って、またも”残業が多いから”という理由で退職されてしまうことを求人企業としては避けたいのです。

多少忙しくなってしまった場合であっても、問題なく働いてくれそうな印象を与えることが大事です。

 

面接ではどう説明するべきか(例文)

面接で転職理由を説明する時、”残業が多いから”と伝えることは厳禁と説明しましたが、その理由はネガティブに聞こえてしまうことが原因なので、裏を返せば、ネガティブに聞こえない伝え方であれば、残業が多かったことを伝えても何ら問題はありません。

例文を見てみましょう。

 

例文

前職では残業が毎月平均100時間程ありまして、土日に出勤する時もありました。

担当していた仕事に対してはやりがいがあったのですが、改善できるところも多いと感じていたので、それを上司や先輩に相談してみましたが、”これが普通だから”という返しで聞く耳をもってもらえず、改善の傾向がないことにモチベーションを保つことが難しくなってしまいました。

残業すること自体は全く問題ないのですが、改善できるところは改善して、もっとメリハリをつけて仕事ができるような環境でないと、今後のスキルアップも難しいのではないかと感じ、転職しようと思いました。

 

解説

【ポイント】

  • 残業時間を明確に伝えることで、どれぐらい残業していたのかがわかりやすい。
  • 改善策を相談するという”主体性のある行動”ができている
  • 上司や先輩に相談をしていて、協調性が見える
  • スキルアップのことを考えていて、向上心が見える
  • 決して”残業が嫌”という印象を与えていない

単純に”残業が多い”とだけ伝えるのではなく、いかに大変な環境だったのかを、時間という数字を使って表すことで、面接官にも、”大変な環境で働いてきたんだな”という印象を簡単に与えることができます。

また、協調性や向上心がある人だという印象を与えることができれば、転職理由の説明が原因で見送りになってしまうことはないでしょう。

 

転職先の会社に、残業ゼロを求めている人の転職活動方法

家族関係や副業、身体的、精神的など、様々な理由により、”残業はゼロじゃないといけない”、”18時定時には上がらないといけない”という人もいるでしょう。

そのような場合の転職活動方法について、ポイントを3つ紹介します。

 

【ポイント1】職転理由は、”残業ゼロを希望しているから”と明確に伝える

転職理由は率直に本音で伝えましょう。

何故なら、残業ゼロが希望と伝えずに内定をとったとしても、入社後に残業が発生してしまっては転職の意味がないですよね。

業ゼロが絶対条件なのであれば、その希望を求人企業にしっかりと伝えるようにしましょう。

ただし、残業ゼロが希望とは伝えない方が良い場合もあります。

この後出てくる【ポイント3】でも説明しますが、転職エージェントから求人毎にアドバイスをもらうようにしましょう。

注意ポイント

【Q.残業ゼロを希望する理由は何故か?】

この質問にも回答を用意しておきましょう。

ちなみに、〝あまり働きたくないから”という類の回答はNGになる可能性が高いので、そこは本音だったとしても、伝えることは避けましょう。

残業ゼロを希望であっても、あくまで仕事に対する意欲はあるという印象を持ってもらえることが大事です。

 

【ポイント2】履歴書の希望欄にも希望を記載しておく

履歴書にはほとんどの場合、『本人希望欄』がありますので、『定時退社を希望』という旨を記載しておきましょう。

また、上の転職理由のところと重複してしまいますが、残業ゼロを希望する理由についても記載しておくべきです。

書類選考の段階で、あなたの意思(希望条件)が求人企業に伝わりますので、無駄な面接の機会をなくすことができます。

 

【ポイント3】転職サイトではなく、転職エージェントを使って応募する

定時退社を希望の場合は、転職サイトから自分で応募をするより、転職エージェントに希望条件を伝えた上で、紹介された求人の中から、応募する会社を選択していくべきです。

その理由は3つあります。

  1. 転職サイトに掲載されている情報が正確ではないことがある
  2. 転職エージェントは正確な情報を教えてくれる
  3. 転職エージェントは求人毎にアドバイスをくれる

それぞれ見ていきましょう。

 

転職サイトに掲載されている情報が正確ではないことがある

転職サイトにありがちなのが、『応募者数を増やすための施策』を行っていることです。

これは募集するポジションにもよるのですが、あまりに応募条件を絞りすぎてしまったり、厳しい条件を載せてしまうと、応募してくれる人がそれだけ少なくなってしまうからです。

そして、転職サイトに求人を掲載する時の、人事担当者のミッションはこれです。

『転職サイトから何名は応募してもらって、面接は何名組んで、最終的に何名採用したい』

このミッションを達成するために、転職サイトにどのような内容を掲載したらのいいのかという戦略が立てられた末、転職サイトであなたの目に映る形となります。

ようは、『嘘ではないけど、少し良く見せている』という事実があるということです。

よって、『残業が少ない』とか、『残業ほぼなし』と書かれている場合でも、事実と異なる可能性があります。

 

転職エージェントは正確な情報を教えてくれる

転職エージェントは求人企業の担当者ではないので、事実を正確に教えてくれます。

しあなたが、求人を紹介された時に転職エージェントから聞いた情報と、実際に面接へ行った時に求人企業から聞いた情報が異なっていた場合、あなたはその転職エージェントを信頼することができなくなってしまうでしょう。

転職エージェントのサービスは、信頼関係あってこそのサービスなので、できる限り正確な情報を提供するように努めているんです。

 

転職エージェントから求人毎にアドバイスをもらえる

残業ゼロの会社といっても、社風やそこで働く社員の人たちの性格も様々です。

業はゼロだけど、『A社は残業については面接で触れない方がいい』、『B社は残業ゼロが希望とそのまま伝えても大丈夫』など、同じ条件であっても、面接で話す内容は変えた方がいいこともあります。

こういった情報は転職サイトから得ることは難しいため、転職エージェントであればこそのメリットです。

特にこのようなアドバイスが期待できるのは、業界特化型でエンジニアの働き方についてよく理解しているエージェントがいいので、【レバテックキャリア】【TechClipsエージェント】に登録されることをおススメします。

 

まとめ

残業が多いことが理由で転職を考えている人向けに、転職理由の説明の仕方と残業ゼロの会社に転職したい人向けの転職活動方法について紹介させてもらいました。

もう一度、転職理由を説明する時に意識してもらいたいポイントと、残業ゼロの会社に転職したい時の転職活動のポイントを確認しておきましょう。

転職理由で意識すること

  • 仕事に対するコミット力がある
  • 向上心と協調性がある
  • どれぐらい残業があったのかは数字を使って明確に伝える

残業ゼロの会社に転職活動する時のポイント

  • 転理由は、”残業ゼロを希望しているから”と明確に伝える
  • 履歴書の希望欄にも希望を記載しておく
  • 転職サイトではなく、転職エージェントを使って応募する

残業が多くて仕事を辞めたい、変えたいと思っている人は多いです。

まずは転職エージェントに登録して、希望に沿う求人を探すところから始めましょう!

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