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今回は金融系のシステム開発プロジェクトにおいて、プロジェクトリーダーを務めていらっしゃるエンジニアの方にキャリアインタビューをさせて頂きました。
39歳の女性エンジニア、ミャンマー国籍であり、これまでJavaをメイン開発経験がある方になります。
どうぞご覧ください。
経歴のご紹介
- 年齢:39歳
- 性別:女性
- 学歴:千葉商科大学卒業(理系)
- ITエンジニア歴:9年
- インタビュー実施日:2022年3月
現在の業務内容について
金融系の顧客向けに、対顧統合フロントシステムの開発プロジェクトに携わっています。
為替予約、通貨オプション、外貨資金のフロント記帳、市場性与信管理、公表相場・市況等も扱う幅広いシステムですね。
システム環境としてはJava、C/C++、Linux、Oracleを使っていますが、私はPL(プロジェクトリーダー)を担当しているので、直接手を動かすことはほとんどなく、顧客折衝やメンバーマネジメントが主な業務となっています。
マネジメント主体ではありますが、これまで勉強してきた言語(Java,C/C++,VBA)、CCNAやLPIC、メンバー時代に蓄積してきた経験(コーディング、テスト、リリース作業、基本/詳細設計作成等)がPLとして役に立っています。
朝の9:00-10:00はまず、チームメンバーの作業状況確認会を行っています。
具体的には各自の作業状況確認であったり、問題点/確認点の共有と解決ですね。
その後午前中は顧客から問い合わせなどがきているため、その対応を行っています。
お昼過ぎの13:00-15:00の間は、顧客との打合せや見積もり作成、案件対応影響確認を行い、その後改めてチームメンバーの作業状況確認会を30分ほど行っています。
そこから定時(~18:00)までは、顧客との定例や週次進捗会、基本/詳細/CD/ITケース/IT実施結果を再鑑しています。
ポイント
プロジェクトリーダーになると、手を動かさず、顧客との打ち合わせやメンバー管理を行っている時間が多いですね。
しかしながら、同じプロジェクトリーダーであっても、担当するプロジェクト及びプロジェクトの状況によっては、自ら手を動かして開発を行ったりするケースもありますので、必ずしも「プロジェクトリーダー=手を動かさない」というわけではありません。
ITエンジニアとしての強み
私の強みは大きく3つあります。
Javaを用いた金融系のシステム開発
Linux環境でのJavaを用いたシステム開発に長年携わってきましたので、技術者として一番の強みだと思います。
特に分野的にはずっと金融系なので、業務知識も身についています。
マネジメント力
現在エンジニアとして9年目ですが、7年目からプロジェクトリーダーを任せてもらえるようになったので、マネジメント力についても強みだと思っています。
チームメンバーの得意/不得意を無くすために、システムの全機能をメンバー全員が理解できるように作業の担当分担を心がけ、チームとしてのパフォーマンスを最大化できるようにも意識しています。
語学力
日本語、英語のバイリンガルです。(母国語のミャンマー語も含めるとトリリンガル)
語学が必要となる場面がIT業界では頻繁にあると思うので、英語が使えると活躍できる場面も増えると思います。
ポイント
SEはプログラミング等の技術以外にも、業務知識を身に着けるとキャリアとして強くなります。
ちなみに業務知識として汎用性が高いのは基幹系です。
基幹系とは、会計や営業、顧客、販売管理など、どの企業でも事業の根幹となる業務を管理するシステムのことを指します。
「どこの会社でも必要とされるもの」=「需要が高い」ということです。
ちなみに社内SEになりたいと考えている場合には、この基幹系システムのことをわかっていると転職しやすいですよ。
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社内SEへの転職は難しい?求められる経験(スキルセット)や働き方を解説します。
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仕事上での悩み
チームメンバー全員は仲良く、助け合いながら尊重し合っているので毎日は幸せです。
一方で、今の会社で特に不満はないですが、もっといいところに転職しようかを悩んでいます。
人生は一度っきりのため、冒険、およびいろいろなことを挑戦したいと常に思っているので、今はいい意味で平和な日々を送っていますが、悪い意味で緊張感がなく、モチベーションが上がらないため、転職をするか、他の部署に移動をお願いするかを考えています。
今後はPMOとしてレベルアップしていけたらと考えています。
技術者として今後進む道を考えた時、マネジメント系に行くか、スペシャリストに行くかを考えましたが、より大規模なプロジェクトの管理に興味を持ち、支えたいと思ったことが理由になります。
PMOとは?
Project Management Office)の略称です。
1つのプロジェクトを取りまとめる役割としてPM(Project Manager)が存在しますが、そのPMを支援するのがPMOの役割となります。
PMとは何が違うの?と思われるかもしれませんが、PMは基本1つのプロジェクトを担当するのに対して、PMOは複数のプロジェクトを担当します。
また、プロジェクトマネジメントの標準化や研修を行ったりするのも役割の一つですね。
詳しく知りたい方は日本PMO協会の説明を読んでみてください。
ITエンジニア駆け出しの頃について
初めてITエンジニアとして働き始めた時の仕事内容はメーカ系の社内購買管理システム開発で、先輩と一緒にプロジェクトに参画しました。
当時は先輩が手掛けた設計書を見ながら、実装、単体テストを任されていましたが、正直、目の前の作業だけで精一杯でした。
毎日、《バグ→バグクリア→スケジュール→遅延→分からない→どうしよう→先輩助けて→ありがとう》を繰返してましたね。
その時はストレスで7kgほど痩せてしまったんです。
姉の言葉が大きかったですね。
「外国人として日本で生活していくには日本人の倍以上頑張らないと生きていられない」という言葉があったので乗り越えることができました。
今後のスキル習得について
今はAWSやPython、それからビッグデータ系に興味を持っていて、Udemy等で学んでいます。
勉強する時は参考書よりもWebサイトや動画を使うことが多いですね。
Udemyの他にはPing-tもよく使っています。
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Ping-tの使い方を徹底解説。AWS、CCNA、LinuC(LPIC)、ITパスポートの無料勉強ツール。
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ポイント
勉強スタイルは人それぞれだと思いますが、動画で勉強したいという人は体感的に増えていると思います。
自分なりの勉強方法が確立できていると、新しいことを学ぶ時にも効率がよくなりますので、色々と試してみるのがおススメです。
転職の経験について
1回しています。
その時は会社の規模(売上、社員数、SESとして一次受けなのか)や創業時期、お給料を重視していました。
ネットで求人を探していて、気になったものがあれば登録してみましたね。
求人サイトと転職エージェント、全部で7つぐらいに登録しました。
実際に現職には、パソナキャリアから紹介してもらったところに入社しています。
他に登録して良かったと思うところはtypeとパーソル(dodaエージェント)です。
typeは希望に合った求人をたくさん紹介してくれましたし、パーソルは担当者が丁寧に対応してくれたことが印象に残っていますね。
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IT系・ものづくり系の転職ならパソナキャリア。口コミや評判、特徴について解説します。
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おすすめの書籍
参考書であれば黒本です。
あとは厚切りジェイソンの「お金の増やし方」は参考になったのでおすすめできるかなと思います。
ITエンジニアとしてのやりがい
バグがクリアされ、プログラムが動き出した時だったり、自分が手掛けたシステムが公開されて世の中に出た時、それから顧客の役に立つことができ、お礼の言葉をいただいた時です。
また、今はプロジェクトリーダーという責任の大きい役職を持っているので、その役割を達成できた時(大きなプロジェクトの無事リリース後)なんかにも楽しさややりがいを感じます。
ポイント
責任ある立場はそれだけプレッシャーもかかりますが、その分、達成した時の喜びは人一倍になることは間違いありません。
実際に今回の方もそれを体験していますので、プロジェクトリーダーとなって頑張るやりがいはそういったところにあると思います。
過去の自分へのアドバイス
- 落ち込まない
- 分からないことがあっても一人で悩まない
- 周りに聞く。(新人を誰もが大きく期待していないが頑張っている姿だけは望んでいる)
- 同じ質問を何回もしない(メモを取る)
- 遅刻しないのが当たり前
色々ありますが、この辺の言葉はかけてあげたいと思います。
プロジェクトリーダーを任されている人でも、最初は苦労していたことがわかると勇気を貰える人も多いのではないかと思いました。
この度はインタビューに答えて頂きありがとうございました。
まとめ
今回は金融系のシステム開発プロジェクトに、プロジェクトリーダーとして携わっている方にお話しを伺いました。
外国籍の方でしたが、日本語でのコミュニケーションはほんとにしっかりとされていて、これから新しい技術習得も考えていらっしゃるなど、勤勉な方という印象を受けました。
転職サービスに7つも登録されたというのは驚きでしたが、そういったフットワークの軽さもこの方の強みかもしれません。
これからのキャリアの参考になりましたら幸いです。
今回インタビューに答えて頂いた方が利用したことのある転職支援サービス「パソナキャリア」には、以下より登録ができます。
キャリアアドバイザーの親身で丁寧なサポート【パソナキャリア】
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