現役ITエンジニアインタビュー

【ITエンジニアキャリアインタビュー】26歳・男性・高校の英語教員からRPAエンジニアへ転職。その方法とは?

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現役ITエンジニアのキャリアインタビュー記事です。

今回は高校の英語教員からRPAエンジニアへと転職してから1年2か月程経ち、要件定義からテストに至るまで一気通貫で担当されている方にお話を伺いました。

独学でプログラミングを学んだ後、テックアカデミーJavaコースを受講し、キャリアサポートも利用されて転職に至ったという背景がございます。

是非ご覧ください。

 

経歴のご紹介

今回インタビューに答えて頂いた方のご経歴はこちらになります。
  • 年齢:26歳
  • 性別:男性
  • 学歴:日本大学大学院文学研究科 修了
  • ITエンジニア歴:1年2カ月
  • 現職:RPAの受託開発、技術支援(サービスデスク)等
  • 年収:420万円
  • インタビュー実施日:2022年5月

 

業務改善RPAの開発を担当

現在はどのようなお仕事をされていますか?

役職としては、開発部門に所属しており、主にUiPathやAutomation AnywhereといったRPAツールによる業務改善RPAの開発に従事しています。

また、現在参画しているプロジェクトとしては、Automation Anywhereを使用して、クライアントサイドの社内システム・業務フローを自動化する開発案件に参画しています。

RPAの場合、システム開発やWeb系の開発よりも、個人に任される領域が大きく、私の場合は、要件定義、設計、RPA開発、テストまでの工程を一気通貫で担当しています。

現在開発中の内容としては、某社内Webシステムから出張等の申請データをダウンロード・集計しExcelに出力するといったものです。

業務形態/職場環境としては、基本的には在宅ワークで、月に1~2回ほど出社での対応があります。

また当プロジェクトには私を含め自社から6人程のチームで参画している形となります。

 

RPAを扱っている人はまだまだ少ない印象がありますね。現在開発中のものがリリースされると、どれぐらいの業務効率化に繋がるのでしょうか?

完全無人実行での稼働を予定しておりまして、年間で約120時間ほどの作業時間が削減可能な予定です。

 

ということは月に10時間の削減なので、1日に30分の作業時間削減(営業日数20日/月とした場合)になりますね。30分早く帰れると考えたらものすごく大きいですね。1日のスケジュールや残業時間はどのようになっていますか?

1日のスケジュールおよび残業時間は以下の通りです。

  • 9:00-10:00:定例MTG
  • 10:00-12:30:各自の作業(要件定義、設計、RPA開発、テスト、MTG等)
  • 12:30-13:30:昼食
  • 13:30-16:30:各自の作業(要件定義、設計、RPA開発、テスト、MTG等)
  • 16:30-18:00:週次のMTG各種 [月の残業時間

残業時間は、平均すると15時間程度ですね。

月に最大でも20時間ほどになっています。

 

在宅ワークのメリットとデメリットは?

先ほど基本的には在宅ワークで行っていると伺いましたが、在宅ワークのメリットとデメリットはどのように感じてますか?

通勤時間がないことが1番のメリットだと思っています。

その分の時間で、軽い運動や読書をしております。

また、デメリットとしては、他のメンバーとのコミュニケーションが取りにくいということです。

やはりZoom等のビデオツールではどうしてもラグが生じたりもするので、効率が悪いように思えますね。

 

在宅になって、雑談する機会が極端に減ったという声も聞いたりしています。通期の面は確かに大きなメリットだと思いますが、コミュニケーションをとるための工夫が必要になってきているとも感じますね。

 

RPAツール(UiPathとAutomation Anywhere)と英語力が強み

ITエンジニアとしての強みや得意としているスキルを教えてください。

エンジニアとしての暦は浅いですが、RPAツール、特にUiPathとAutomation Anywhereについては、サービスデスクから開発、保守・運用までを一通り経験していますので、自信があります。

ライセンスの種別や費用、RPA用サーバー構築に関する知識もあるため、開発だけにとどまらない支援等が可能であると思っています。

技術的要素以外のスキルについて、RPAエンジニアという職業柄、要件定義等でクライアント様とお話する機会が多いため、人とのコミュニケーションが得意です。

また、前職が高校の英語教員でしたので、ビジネス英語程度の会話・ライティングが可能です。

 

RPAのスキルはどのように身につけられたんですか?

UiPathやAutomation Anywhereは、無料で使用できるコミュニティエディションがあり、またオフィシャルの学習用サイトも存在するため、それらを利用し学習しました。

上記に加えて、普段の自分の作業を自動化するプログラムを作成することで自主学習になるかと思います。

 

アカウント登録するだけで、あとは無料で使えるのはいいですよね。参考書については何かおすすめはありますか?

参考書は使ってないので、特にありません。

それよりも、各RPAツールオフィシャルの学習用サイトを利用する方が実際に手も動かせますし効率的で良いかと思います。

 

タスクの優先順位付けに苦労することも

仕事の上で悩んでいることは何かありますか?

スケジュールの都合上稼働が多くなった際に、いっぱいいっぱいになって焦って、どのタスクから手を着けたらよいのか分からなくなってしまうことがたまにあり悩んでいます。

基本的には、日ごろからタスクに優先順位をつけ、プライオリティの高いものから片付けるようにしているのですが、それでも急に仕事を割り振られた場合などに、あたふたしてしまうことがあります。

 

タスク管理が悩みということですが、何か解決策については考えていますか?

そうですね、この悩みを解消するために取り組んでいることは、タスク管理の学習の一環として、プロジェクトマネジメントの学習を開始しました。

まずは、自分自身の仕事を効率的に進められるようになり、ゆくゆくはチーム・プロジェクト全体の管理ができるようになりたいと思っています。

 

RPAツールのサービスデスクからキャリアをスタート

初めてITエンジニアとして働き始めた時の仕事内容と、当時どんなことを考えながら仕事をしていたのか教えてください。

エンジニアとして初めてアサインされた案件は、RPAツールのサービスデスクで、半年ほど担当していました。

主な仕事内容としては、ユーザーから届く技術的質問(XXXってサイトからAPIで情報を取得したいんだけどどうすればよいのか、YYYという機能の使い方を教えてほしい等)に対して、サンプルプログラムを作成して提供したり、ビデオチャット等でのサポートを行うものでした。

当時は、技術も知識も経験もなかったため、毎回毎回、回答の作成にすごく時間がかかって大変でしたが、時間を忘れるぐらい夢中で仕事をしていたのを覚えています。

現在は開発案件に移動しましたが、あの時に得た知識や検索力、文章作成能力等は、今でもすごく役に立っています。

 

最初はサービスデスクから始まったんですね。その後開発案件にステップアップできたのは何が要因だったと思いますか?

営業さんにアピールしたことが大きいと思っています。

現在勤務している会社は、やりたいことは比較的やらせてもらえる会社のため、積極的にやりたいことを伝えるようにしてます。

 

ポイント

自らキャリアアップのために働きかけていくというのはとても大事ですね。

キャリアアップを会社に任せっきりになると、自分の思うようにはいかないことも多いと思います。

しかしながら、いくら発言しても聞く耳をもってくれない会社も存在します。

その場合は転職も視野に入れながらキャリアアップの方法を考えていく必要があります。

 

今後はマネジメント力の向上に努めていきたい

これから勉強して身に着けたいと考えている技術スキルは何かありますか?また、キャリアプランについてはどのようにお考えですか?

直近での大きな目標(30代前半ぐらいまでの目標)としては、プロジェクトマネージャー試験に合格し、資格を取得したいと考えています。

理由としては、開発経験を通じて、個人的には、技術的なスキルを伸ばすよりは、チームやプロジェクトのマネジメントを行う立場になっていきたいと思うようになったからです。

また、資格取得後、現在の会社でプロジェクトマネージャーとしてある程度活動をした後は、フリーランスとして様々な案件に関わりたいと思っています。

実際に手を動かして開発を行う人材よりも、プロジェクトを管理できるような人材の方が圧倒的に足りていないと感じてるので、資格と実務経験があればフリーランスとしてもやっていけるのではと考えています。

 

経験から生み出されたキャリアプランですね。プロジェクトマネージャー試験の勉強はどのように行っていますか?

まだ学習の初歩段階なのですが、「PMBOKはじめの一歩スッキリわかるプロジェクトマネジメントの基本」等の書籍を利用し、まずは知識のインプットをしています。

在宅ワークにより通勤時間が浮いたため、その時間で学習をしています。

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なぜ、高校の英語教員からITエンジニアへ転職したのか?

なぜ英語教員からITエンジニアに転職しようと思われたのですか?

実は英語教員としては非常勤で働いてまして、大学院での研究と並行して行っていたんです。

並行していた理由としては、元々は大学教授を目指していたので、教壇に立つという経験をしておきたかったためです。

しかし次第に、「教員向いてないな」とか「教授になるのは難しそうだな」と思うようになり、将来の方向性を考えなおし始めました。

その時色々調べる中で、「未経験からIT転職」というのが流行っているの知り、実際に自分も「Progate」を使って学習してみたら思いのほか楽しくて。

20代のうちに何か新しいことに挑戦してみたいという気持ちもあったので、本業としてITエンジニアになりたいと思うようになりました。

 

研究の傍ら非常勤講師ということは多忙な毎日を送られていたんですね。実際ITエンジニアになるにあたり、重視されていたのはどのような点になりますか?

未経験からのIT転職だったため、3点を重要視していました。

  1. 【自分自身が成長できる環境であること】
  2. 【職場の雰囲気は良いこと】
  3. 【従業員が少ないこと】

目先の給料よりも、まずは実績を得ることが大切で、実績があればいずれ(転職時にでも)給料は上がると思いましたので、成長できる環境かどうかを重要視しました。

また、やはり気持ちよく仕事ができる職場の方が、仕事や学習の効率がよいと思ったので、雰囲気も大事だなと思っていました。

最後に、会社規模は小さいほうが、会社全体の動き(社長や営業、経理等のそれぞれの仕事)を内部から観察して勉強できると思い、得られるものが大きいのではないかと思ったからです。

 

やりたいことをやらせてもらえる会社へ転職できたのは、重要視することが明確だったことがあげられそうですね。転職活動ではどんなことが大変でしたか?

やはり、将来が決まっていない中でモチベーションやメンタルを保つのが大変でした。

ただ、1件でも内定をもらえると、少し安心できるため、まずは数を打つことが大切なのかなと思います。

 

テックアカデミー(Javaコース)を受講しITエンジニアへ

転職活動はどのように行っていましたか?

テックアカデミーJavaコースというオンラインで学べるスクールを受講して、その後転職サポートも行ってもらいました。

完全オンライン形式で、テキストを読んで自分のペースで学習を進めていくカリキュラムのため、スケジュールの管理がしやすかったですね。

また、チャットとビデオ通話での質問も可能で、メンターの質も高く、実際に転職することができたので非常に満足しています。

 

数あるプログラミングスクールの中で、テックアカデミーを選んだ理由を教えてもらえますか?

完全オンラインで学べるということと、他のスクールに比べ費用が安かったのも選んだポイントです。(大学院生は2か月のJavaコースで16万程度でした)

また、友人が利用していたこともあるため、直に感想を聞くことができたことは大きかったですね。

 

友人が利用されていたというのは安心感ありますね。転職サポートでは実際にどんなことを行って頂けましたか?

求人の紹介から応募書類の添削、面接対策などとても丁寧に対応して頂きました。

求人に関しては30件ほど紹介してもらうことができ、ベンチャー企業が多かったこと、自社開発は少なく、受託開発やSESの会社が多かった印象ですね。

いくつか受けて内定も出たのですが、「ここじゃないかなー」と決め手に欠けている時に、現職のRPAエンジニアの求人を紹介してもらえました。

この辺の提案力もすごく良かったと感じています。

 

Javaを学んだのにRPAの道に進むというのは少しリンクしないところがあると思うのですが、RPAの求人を紹介された時はどんなお気持ちだったんですか?

RPAのことは友人から話を聞いていたので知っていました。

実際にRPAを使った業務改善には興味を持っていたので、紹介された時に是非受けてみたいと思いましたね。

 

すでに興味を持たれている状態での紹介だったんですね。色々な縁があっての現在なんだなと感じます。

 

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おすすめの書籍

おすすめの書籍があれば教えて頂けますか?

【イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」】

こちらの本は仕事を効率化する上でとても役に立つ本です。

多すぎる仕事をいかにうまくこなすかではなく、そもそものやるべき仕事を少なくするという視点で効率化を目指すといった内容です。

私自身何度も読み返して、業務に取り入れていますし、ましてやIT業界以外の分野でも必ず役に立つ内容ですので、お仕事をされている方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。

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ITエンジニアとしてのやりがい

ITエンジニアとして、楽しかったり、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

やはり自分の開発したプログラム正常に動作した時、そしてクライアント様から感謝の言葉をいただいた時が、エンジニアとしての楽しさ・やりがいを最も感じる瞬間です。

はじめての開発案件で、自分が作成したプログラムをクライアントに納品し、その後「すごく使いやすくて助かっている。御社に頼んでよかった。」と感謝の言葉をいただいた時は、すごく感動したのを覚えています。

こういった経験があると、要件定義からテストまで本当にいろいろあったけど、最後まで頑張ってきてよかったなと思うことができます。

 

過去の自分へのアドバイス

もし、ITエンジニア駆け出しの頃の自分に何かアドバイスをするとしたら、どんな言葉をかけますか?

独学で学べることなんてほんのわずかで、実際の業務を経験した方がはるかに多くのことを学ぶことができます。

自走力を身に着けるのは確かに大切ですが、早いところ転職して、実践経験を積んだほうが圧倒的に成長が早いです。

よって学習と就職活動は並行して進めましょう。

 

まずはできるだけ準備してから入社したいという気持ちも理解はできますが、できるだけ早く実務に就くことの方が、将来を考えると大事なのかと思います。それでも勉強しないと書類が通らない、面接で落とされるなど葛藤もあると思いますので、勉強しながら就職活動を並行して進めていくというのはほんとに正解だと思いますね。

この度はインタビューに答えて頂きありがとうございました。

 

まとめ

今回は大学院生として研究を行いながら非常勤の英語教員の経験を積み、そこからRPAエンジニアとして転職した方にお話を伺わせて頂きました。

独学だけでなく、スクールを選択することでより深く学び、現職との縁も生まれたことを考えると、やはり行動した分、思い描いていたものに近づけると感じました。

もし、あなたが今何かに悩まれ立ち止まっているとしたら、考えるだけではなく、まずは一歩踏み出して行動に移してみるのがいいのではないかと思います。

今後のキャリアの参考になりましたら幸いです。

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