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今回は24/365の保守運用からキャリアをスタートされ、現在はAWSを扱うクラウドエンジニアとして活躍されている方にお話を伺いました。
今後マルチクラウドエンジニアを目指し、AzureやGCPのスキル習得も考えている方になります。
是非ご覧ください。
経歴のご紹介
- 年齢:30歳
- 性別:男性
- 学歴:広島大学 大学院工学研究科
- ITエンジニア歴:6年
- 現職:自社サービス、SES
- 年収:500万円
- インタビュー実施日:2022年5月
現在の業務内容について
自社案件であるライブ配信サービスアプリケーションのインフラ部分の構築業務をしています。
インフラはクラウド(AWS)を使用しており、サーバーやデータベースの構築を担当しています。
マネージャーの要件定義後、サーバーやデータベースに必要なOS、ミドルウェア、ソフトウェアをインストールし、情報をまとめてバックエンドエンジニアやフロントエンジニアに開発環境を提供するのが主な役目です。
インフラのリソースに対して自動化や費用削減のためにpython、JSONなどで簡単なコードを組むこともあります。
1日のスケジュールとしてはおおまかに以下の通りです。
9:00 メールの確認、障害情報確認、AWSブログ等で情報キャッチアップをします。
10:00 AWSインフラ設計、構築をします。
13:00 MTGをします、あまりメンバーで集まる機会がないので会議で余った時間は雑談をしています。
14:00 AWSインフラ設計、構築、テストをします。
17:00 マネージャーや営業からの問い合わせがあれば対応します。
18:00 終業です。
残業時間は月に20時間程度ですので、そんなに多くはない方だと思います。
ITエンジニアとしての強み
技術的にはクラウド環境構築スキル、ルータ・スイッチのオペレーションスキルです。
また、業務としては細かな情報共有を強みとしています。
エンジニアとしてバックエンドやフロントエンドについて理解できていない領域もあるため、エラーが出た時には、現在の状況や作業進捗・実施方法などをできる限り詳細まで共有するようにしています。
そうすると、バックエンド側で処理が可能であるなど、解決の糸口が見つかることがあります。
また、自分と同じチームの別の仕事にも裏でトレースします。
その際の不明点を担当者に聞いたり、完成品を見て勉強します。
仕事上での悩み
エンジニアとして未知の技術領域に踏み込む際、相談先がない場合の解決方法に悩んでいます。
ブログ記事や公式サイトを見ても情報が古い場合や英語での記載で理解できない部分もあります。
上記を解消するためには、公式サイトのドキュメントを読み解く英語力の向上や、オンラインで学習できるスクールやコンテンツを利用して解消していこうと考えています。
また、エンジニアの場合、自席から移動する必要がないため眼精疲労や運動不足になりがちです。
外に気分転換に出たり、社内を理由もなく歩いたりしてますね(笑)
ドットインストールとUdemy、それからテックアカデミーを利用したことがあります。
全てオンラインで完結するので、時間や場所を選ばず、空き時間を使って学習できるのがいいですね。
テックアカデミーは会社の福利厚生を使って受講させてもらいました。
AIとPythonのコースで、期間は12週間のものです。
満足のいくコンテンツではありましたが、当時は実務に直結する領域でははなかったこともあり、あまり深くは学べていなかったように思います。
今やればもっと深く学べたのではないかとちょっと後悔してますね。
ITエンジニア駆け出しの頃について
ネットワークの保守運用業務を担当していました。
当時は24/365の体制で夜勤や宿直対応もありました。
保守運用業務では簡単な業務からという訳にいかず、会社の数あるサービスの中のどのサービスで障害が起こるか分からない状況での業務となり、新人時代は非常にプレッシャーがありました。
当時は、技術的には分からないことが多いけれど、障害発生時は取り敢えず騒いでおけば誰かが助けてくれるだろうと、情報共有だけはしっかりやろうと考えていました。
保守運用には2年間携わっていました。
その時、ISO監査や業務自動化タスクも担当させてもらったこともあり、サブスキルとして知識を得ることができました。
そのサブスキルを活かせる部署へ異動希望を出し、その後はクラウドへという流れです。
異動希望に関しては会社の制度があるためそれを利用しました。
今後のスキル習得について
AWS以外にもクラウドのスキルを身に着けたいと考えています。
Azure、GCPなど様々なクラウドがあり、今後も業界的には伸びてくると考えているので、マルチクラウドに対応できるエンジニアになりたいと思っています。
さらに、クラウドを利用したIoTやAIなど自分で環境を構築できるようなエンジニアになりたいです。
そのためにはプログラミングもある程度身につけておかなければいけないと考えています。
可能であれば小さなアプリケーションを開発してみたいです。
AWSはCLF(Certified Cloud Practitioner)を持っています。
自主勉強に関しては現状はそこまで残業も多くないので確保できています。
平日に1時間、休日に2-3時間程度ですね。
現在はマルチクラウドスキルを得る為、AzureやGCPの資格勉強に取り組んでいます。
転職の経験について
2回あります。
一部上場企業→地方中小企業→ベンチャー企業(現職)と転職経験があります。
1回目は安定性です。
安定した会社として地域に根差した会社に転職したいと考えていました。
また、企業を決める際は更に将来性や現在の営業利益、社長の経歴やどのような経営をしているか調査し判断しました。
2回目は職場環境と給与ですね。
リモートワークが可能であること、前職では仕事をしても評価がされない職場だった為、給与が前職より高いことという2点を重要視しました。
求人サイトと転職エージェントを利用しましたが、2回とも求人サイトから自分で応募したところに転職しています。
求人サイトは、リクナビNEXT、ビズリーチ、エン転職、AMBI、マイナビ転職、行政が実施している転職支援サイトを併用していました。
理由はそれぞれが公開している求人に違いがあったので、情報は多い方がいいと思ったためです。
たくさん登録すると、その分メールが大量に来るため、空き時間にザっと眺めて気になるものがあればリンクを覗いて確認するようにしていました。
リクルートエージェントです。
大手で求人数も多いと聞いていましたので登録し、面談も実施してもらいましたが、正直なところあまり良い求人を紹介頂けませんでした。
求人紹介は2回してもらったのですが、それ以降はメールのみの対応であまりよくなかったです。
他エージェントも似たような感じかと思い、自分でやった方が良いと思ったので利用は辞め、求人サイトから応募を進めていました。
おすすめの書籍
技術的なことはQiitaを見ることが多いのですが、資格本は以下の2つが役立ったと思います。
(MCPC公式テキスト)IoT技術テキスト 基礎編 改訂2版
深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト
ITエンジニアとしてのやりがい
エラーや障害の要因を見つけ、修正後、想定通りの動作になった際にやりがいや楽しさを感じます。
ただそのエラーはカンマ一つであったり、細かな一文であったりするケースもあります。
以前、不具合の原因が数週間特定できていない状況で、ベンダーや有識者の方もお手上げ状態だった時がありました。
しかし、私がその原因を特定し、解決できた際はアドレナリンがものすごく出たのを覚えています。
エンジニアの仕事は正解が必ずあるので、そこに向かってこれからも日々努力していきたいと思っています。
過去の自分へのアドバイス
先輩社員からできるだけスキルを盗んでおくと良いと思います。
プロジェクトに直接関わらないようなところでも、簡単なツールを作成して業務改善に役立てているような場面も見てきましたので、そういったスキルをコツコツと自分のものにしていくことで、さらにレベルアップしてくことができると思います。
この度はインタビューに答えて頂きありがとうございました。
まとめ
今回は24/365の保守運用からキャリアをスタートされ、現在はAWSを扱うクラウドエンジニアとして活躍されている方にお話を伺いました。
スキルアップをしてくためには、携わるプロジェクト毎に発生する副産物を、いかに自分のものにできるかどうかが大切だなと感じました。
また、現役の方にとっては勉強時間の確保が容易ではないかもしれませんが、隙間時間を利用し、効率よく勉強していくことで、次のステップにも進みやすくなると思います。
今後のキャリアの参考になりましたら幸いです。
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