現役ITエンジニアインタビュー

【ITエンジニアインタビュー】51歳・男性・Xamarinを用いた制御アプリの主任開発エンジニア

今回は制御系のシステム開発経験が豊富なエンジニアの方にキャリアインタビューさせて頂きました。

ITエンジニア歴は31年のベテラン。

現在はSierに在籍され、主任として受託開発の案件に携わっている方になります。

マネジメントスキル強化のためにPMBOKを勉強されていたり、これまでWindows環境メインで経験を積まれてきましたが、今はLinuxが必要ということでそちらも勉強していたりと、今でも向上心を持って仕事に取り組まれている方です。

是非ご覧ください。

経歴のご紹介

今回インタビューに答えて頂いた方のご経歴はこちらになります。
  • 年齢:51歳
  • 性別:男性
  • 学歴:大阪情報専門学校 卒業
  • ITエンジニア歴:31年
  • 現職:Sier
  • 年収:700万円
  • インタビュー実施日:2022年4月

 

現在の業務内容について

現在はどのようなお仕事をされていますか?

Xamarinを使用し、 Android およびiOS 向け特定デバイスとBLE通信を行う制御用アプリケーション開発に従事しています。

また、役職としては主任なので、プロジェクトマネジメントも並行して行っています。

開発業務とプロジェクトマネジメントの割合は、ほんとは50%ずつが理想の形なのですが、実際は現場作業が90%ほどになってしまっています。

開発業務では、Xamarinを使った機器との通信部 および GUI部の作成を行っていて、プロジェクトマネジメントは、進捗管理、工数管理、課題管理、客先からの問い合わせ窓口を行っています。

マネジメントしているメンバーは、1~2名になります。

 

制御系ですと、ハードのことも考えなければいけない分、Web系よりも更に専門性が高いと思うのですが、これまでも制御系の開発業務が多かったんですか?

ITエンジニアのキャリアのほとんどが制御系ですね。

担当してきた開発実績としては以下のようなものがあります。

開発実績一覧

  • ため池監視システム
  • 火力発電シミュレータ
  • カーナビゲーション
  • 監視カメラ
  • 小型環境センサー
  • 太陽光発電監視ゲートウェイ
  • 薬剤分包機
  • 機器制御用スマホアプリ

 

かなり専門性のあるキャリアを積まれてきていらっしゃいますね。現在の1日のスケジュールとしてはどのようになっていますか?

日によって異なるので、一概には言えませんが、およそ下記の通りです。

08:45-09:00 メンバーの進捗状況確認ミーティング
09:00-10:00 管理業務
10:00-11:00 開発業務
11:00-12:30 社内打合せ
13:15-15:00 開発業務
15:00-16:00 客先打合せ
16:00-17:15 管理業務

 

Xamarinのメリットとデメリットはどのように感じてますか?

現在Xamarinを使っていらっしゃるということでしたが、実際に使われみて、Xamarinを使うメリットやデメリットをどのように感じていますか?

メリットは、
・1つのソースコードで、Android/iPhone両方のソフトウェアが開発できる事
・Android/iPhoneの違いを意識しなくて良い事

ですね。

また、デメリットに関しては、
・GUIエディタが無く、GUIの開発効率が悪い事
・たまにAndroid/iPhoneの差異を意識する必要があり、機種依存するコードを書き分ける必要がある事

だと感じています。

 

ITエンジニアとしての強み

ITエンジニアとしての強みや得意としているスキルを教えてください。

マネジメントだけに留まらず、今でも現役の技術者であることが私の強みだと思っています。

具体的には、

  • オブジェクト指向、リファクタリング、デザインパターンを用いた重複の少ないコードの開発ができる。
  • シンプルデザインによる可読性およびメンテナンス性の高いコードの開発ができる。
  • TDDによる品質の高いソフトウェアの開発ができる。
  • 開発プロセスを遵守し、計画通り品質の高いソフトウェアを構築可能である。

などがあげられます。

マネジメントを担当し始めると、上流担当がメインとなり、開発は担当しなくなることもありますもんね。今現在も開発に携わっているということで、最近の技術にも対応可能な点はほんとに強みだと感じます。

 

仕事上での悩み

仕事の上で悩んでいることは何かありますか?

社内の営業担当者との関係が悪く、毎日プレッシャーを掛けられ、精神的に参っています。

「主任」という立場上、上司に相談しにくく、会社に行く事に苦痛を感じています。

4年前に主任待遇で現在の会社に転職したのですが、求められるスキル(プロジェクト管理50%、現場作業50%)がこなせず、プロジェクト管理10%、現場作業90%となっており、マイナス査定されています。

今年度は、上司と改善策を相談しながら、プロジェクト管理の割合を増やし、勉強会などで後輩のスキルを向上させ、自分の現場作業を減らす様、取り組んでいます。

 

ポイント

会社と現場との板挟み状態は辛いと思います。

しかし、そこで投げだしたりせずに、改善策を考え取り組まれているのは素晴らしいと思いますし、しっかりと後輩が育てばマネジメントに割く時間も増えると思いますので、今が正念場ではないかと感じました。

また、やはりどのような立場であったとしても、一人で抱え込まずに、相談することは大事だと思いますね。

 

ITエンジニア駆け出しの頃について

初めてITエンジニアとして働き始めた時の仕事内容と、当時どんなことを考えながら仕事をしていたのか教えてください。

1991年に独立系ソフトウェアハウスに就職、1年目は鉄鋼圧延制御システムの画面開発プロジェクトで、詳細設計 および 試験データ作成ツールの作成に従事していました。

その時の言語はFORTRUNでした。

専門学校でソフトウェア開発について学び、即戦力として活躍できると考えていたのですが、学生時代に習得した内容以上に様々な事を教わり、ソフトウェア開発の仕事がいかに大変で難しいか知る事ができました。

当時は、3年後に独立してゲーム会社を設立することを考えていましたが、たった3年で独立できる程甘くないことを痛感しました。

 

FORTRUNは久しぶりに聞きました(笑)。専門学校では言語は何を学ばれていたんですか?

学生時代に学んだ言語は、C言語、BASIC、それからCOBOLです。

プログラム言語を学んでいれば、ソフトウェア開発はできると思っていたのですが、全然違ったなと感じています。

 

ポイント

「プログラム言語を勉強した=開発ができるようになった」とは単純にはいかないということですね。

勉強したプログラム言語の一部修正であれば対応できるかもしれません。

しかし実際の開発となると、サーバーやDB、制御系であればハードとの連携も発生しますし、その現場特有のフレームワークの使い方を覚えないといけないなどもあったりしますので柔軟な対応力が求められます。

 

今後のスキル習得について

これから勉強して身に着けたいと考えている技術スキルは何かありますか?

マネジメントのスキルが足りないと感じており、PMBOKの書籍を購入し、勉強しています。

就職後、Windows上での開発を長年経験してきましたが、現在の会社ではLinuxの知識が必須のため、スキルアップしたいと考えています。

実務で使用している Xamarin のGUI部分のスキルが不足しており、画面設計のたびに実現方法を調査しているため、時間が掛かっていますので、画面系ライブラリの使い方を勉強したいと考えています。

 

PMBOKはマネジメントされる方にとっては学んでおきたいものですよね。マネジメントを体系的に学び、その上で現場経験をミックスさせたマネジメントをできることが理想ではないかと思います。また、現場で必要な技術を習得していこうとする姿勢は、ITエンジニアならではという感じがします。

 

PMBOKとは?

Project Management Body of Knowledgeの略称であり、ピンボックと読みます。

PMBOKはアメリカの非営利団体PMIが作ったプロジェクトマネジメントのガイドブックです。

今ではプロジェクトマネジメントの世界標準とされていて、マネジメント手法について体系的にまとめられたものとなっています。

PMBOKの習得の証として、PMPという国際資格もありますので、マネジメントを行っている人やこれからやっていきたいと思っている人は学ぶ価値ありです。

 

転職の経験について

転職のご経験はありますか?

転職は2回しています。

1回目の転職は、給与アップを重視し、ソフトウェアハウスからメーカー系企業に転職しました。

2回目の転職は、自己の持つスキルを評価してくださることを重視し、知り合いが務めるソフトウェアハウスに転職しています。

 

1回目の転職活動の時、利用したサービスは何かありますか?

最初の転職で利用したサービス(名前は忘れてしまいました)で、親身になって転職活動を支援頂けて、3社の案件をご提示頂いたのですが、3社ともすべて落選した所で先方から連絡が来なくなってしまいました。

仕方なく、別の転職サービス「リクルート(今でいうリクルートエージェント)」に相談した所、最初の転職会社よりもっと多くの案件をご提示頂き、驚きました。

結果的には紹介してもらった求人4社へ応募を進めて、1社内定、1社面接で落選、2社は書類選考で落選でした。

リクルートでは、転職で重視する事をしっかり確認頂き、沢山ある候補会社の中から希望に企業をピックアップ頂き、面談や履歴書についても細かくご指導・サポート頂き、とても良かったです。

 

さすがリクルートといった感じがしますね。ちなみに2回目の、知り合いの会社へ転職されたのはどういった経緯からそうなったんですか?

最初のきっかけとしては、2006年にIT系技術交流会に参加したことです。

そこで知り合った方に今の会社を紹介してもらうことになりました。

元々前職には2008年に転職しまして、ソフトウェア開発部隊に配属され、7年従事してきました。

しかし、2015年頃、会社の方針が変わり、ソフトウェア開発の業務を削減する事になり、ソフトウェア開発部隊から品質保証部隊へ転属となりました。

そこでは、ソフトウェア開発の業務ができず、仕事に不満を感じていました。

更に、会社の業績悪化に伴い、社員がどんどん辞めて行き、会社の将来が不安になった事、仕事に不満があった事から転職を考えていました。

その時、たまたま先の知人がSNSで「社員募集」と書き込んでいたのを見つけまして、お話を伺い、仕事面、待遇面共に納得の行く内容であったため、転職したという流れです。

 

ポイント

IT業界では知人の紹介で転職するということが珍しくありません。

知人の紹介の場合、形式的な面接はなかったりしますし、条件交渉も気軽にしやすく、比較的メリットが多いと言えます。

一般的な転職活動はしたくないと考える場合には、交流会などにも積極的に参加し、業界での知り合いを増やしていくことにも力を注いでいくのがおすすめですね。

 

おすすめの書籍

おすすめの書籍があれば教えて頂けますか?

「PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント」がおすすめです。

マネジメントのスキルを勉強するため購入したのですが、上司(マネージャー)の言動の意図を知ることもできました。


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タイトルからしてめちゃくちゃわかりやすそうな本ですね。PMBOKは堅苦しそうな表紙の本もありますが、こういったものであれば勉強もしやすそうで、おすすめされる理由がわかります。

 

ITエンジニアとしてのやりがいはどんな時に感じますか?

ITエンジニアとして、楽しかったり、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

自分がイメージした通りにコーディングし、効率的で可読性の高いコードが出来上がった時、何物にも代え難い満足感を味わう事ができます。

自分が指導したメンバーが成長し、素晴らしい成果物を出せる様、成長していく様子を何度も見てきましたが、これも本当に嬉しく思います。

要求仕様書に記載されている文字から、苦労してソフトウェアを開発し、完成して実際に動くものを見た瞬間の喜びは、今でも辞められないくらい嬉しく、大きなやりがいを感じます。

 

ポイント

ITエンジニアはものづくりの職種なので、やはり完成した時の喜びが一番なのかなと感じますね。

また、後輩の成長を見るのも嬉しいということで、技術者でありつつも、マネジメントにも適正のある性格なんだろうなと思います。

たまに後輩が活躍するのは悔しいという方もいますので、そういった方はスペシャリスト向きですね。

 

過去の自分へのアドバイス

もし、ITエンジニア駆け出しの頃の自分に何かアドバイスをするとしたら、どんな言葉をかけますか?

「オブジェクト指向を学べ」と伝えたいです。

オブジェクト指向は、構造化手法に抱いていた疑問を完全に払拭してくれる素晴らしい概念でした。

今ではあたりまえの概念ですが、専門学校時代、オブジェクト指向はカリキュラムにすら組み込まれておらず、その存在自体知りませんでした。

会社に入って数年経ってから知ったので当時は新しい技術だったと思います。

 

具体的にこれを学んだ方がいいと伝えてもらえるのは有難いですね。アドバイスとして、「なんでも相談するべき」とか、「もっと勉強しろ」などと伝えたくなる気持ちもわかるのですが、「じゃあ具体的にどうしたらいいの?」となりがちなところがあると思います。駆け出しならまずはオブジェクト指向!となれば進む道が明確で迷わなくてすみますよね。

この度はインタビューに答えて頂きありがとうございました。

 

まとめ

今回はITエンジニア歴31年のベテラン制御系エンジニアの方にキャリアインタビューさせて頂きました。

これだけの経験があっても、会社と現場の板挟みになってしまうこともあるのだと、職場環境はわからないものだなと感じました。

しかしながら、そこで辞めてしまったりせず、更に上を目指していらっしゃる姿勢には脱帽です。

人生100年時代と呼ばれる現代社会ですが、ずっと現役でいるためには、一生勉強していくことが必要だなと改めて考えさせられるお話を伺うことができたと思います。

今後のキャリアを考える参考になりましたら幸いです。

 

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