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- エンジニアって未経験歓迎の求人が多いって聞くけど、それって20代までの話じゃないの?
- 30代からでもエンジニアに転職ってできるの?
こんな疑問をお持ちの方も多いと思いますが、結論からいくと、30代からでも、エンジニアになれるチャンスはあります。
しかし、当然のことながら、20代が選考を受けるよりも厳しくみられることは言うまでもなく、戦力となりうる人だと面接官に判断してもらう必要があります。
そこでこの記事では、30代からエンジニアになるためのポイントを5つ紹介させてもらいます。
余談で少し古い記事になりますが、2018年4月に、82歳の方がiPhoneアプリを作ったというニュースが話題になりました。
日経ビジネスの記事になりますので、興味のある人はこちらをどうぞ。
人間やる気になればなんでもできるんだなーと、改めて僕自身勇気付けられるニュースでした。
この方は還暦を過ぎてからパソコンを使い始めたそうで、アプリ開発も独学だというから驚きです。
1. 職務経歴書に実績を載せる
「ITとは関係ない業界で働いていたから」という理由で、職務内容をほんとに簡潔に書いてしまっている人がいますが、これは大きな間違いです。
どこの業界で働いていようとも、仕事に対する姿勢やそれによる実績は、今持っているあなたの武器です。
なので存分に書きましょう!
例えそれがコンビニでのアルバイト経験しかなかったとしても、仕事内容をまとめて書くのではなく細かく書きましょう。
「接客していた」という一言で終わらせるのではなく、
- レジ打ち
- 品出し
- 商品案内
- 宅急便対応
- クレーム処理
- 電話での問い合わせ対応 など
そして、それぞれの業務に対して更に深堀していきます。
- 自分なりに工夫した
- 苦労を乗り越えた経験
- 売上に貢献したこと
- 後輩への指導の経験
- 先輩・上司から褒められた経験
- 遅刻欠勤が0である
- その他仕事を通じて学んだこと
このように詳細に書くことによって、仕事への前向きな取り組みが書類上から見えてきますし、同時に仕事に対する意欲もある人だと見てもらえます。
30代ともなると、世の中では中堅層として、役職がつく人、チームリーダーとなっている人も珍しくありません。
エンジニアとして未経験なのであれば、まず、社会人としてのスキルをちゃんと備えているということをアピールできる必要があります。
2. 何かしらのITスキルを身に着ける
30代に求められることは、戦力となるスキルを持っているかどうかです。
はっきり言ってここが一番面接で重要視されます。
ちなみに戦力と即戦力は似ているようで違います。
戦力 | 採用条件を全て満たしてはいないが、短期間でのキャッチアップが期待できる |
即戦力 | 採用条件の全てを満たしている |
ここで未経験者に対して、即戦力になれというのは厳しいですよね。
ただし、戦力になりそうだと判断してもらうことは努力次第でできます。
面接官が30代未経験者を採用する時の思考回路
『年齢は少し高いけど、全くの未経験者よりはスキルがあって、教育にかかる時間は短くなりそうだし、仕事にも早く馴染んでもらえそうで、会社として採用するメリットがありそう!』
このように面接官に思ってもらわなくてはいけません。
そして目指す職種ごとに身に着けるべきITスキルをこちらです。
SE・プログラマ― | プログラミングスキル
基本文法を抑えるだけでなく、何かしらのWebサイトやアプリが作れるレベル。 |
インフラエンジニア | サーバー、ネットワークの知識
LPIC(Linuc)、CCNAどちらかの資格を取得している |
20代であれば、これらを「勉強しています」ということができれば、内定のチャンスがあります。
しかし30代ともなると、それ以上の戦力を求められるため、
- プログラミングで何か作れる。
- インフラの資格を有している。
これぐらいのスキルレベルになっていないと、会社として採用するメリットが低いと判断されてしまう可能性が高いです。
ポイント
独学でもITスキルを身に着けることはできますが、1年、2年かけて準備するという余裕はないと思います。
短期間で効率的に学び、ITスキルを身に着けるためにはスクールを活用する必要があります。
おススメのスクールも後ほど紹介します。
3. 書類選考はどんどん進めて、面接の入った会社に集中する
未経験者の場合、書類選考は27歳までとしている会社が多いです。
ということは、あれこれ考えて悩んで応募しても、年齢面であっさり落とされてしまうことはあるわけです。
まずは経験を積まないことには、手に職なんていうのも夢に終わってしまいます。
前に進むために、書類選考はどんどん進めるべきです!
仮に書類がたくさん通ってしまった時は、その時に面接を受ける優先順位を考えて、受けていけばいいだけです。
ここで、
- どんな会社に応募したらいいかわからない
- 27歳までしか募集していない会社なら応募する意味ないな
と思う方は、転職エージェントに登録して、年齢的に書類選考が通過する可能性のある求人を紹介してもらうといいですよ!
転職エージェントは、求人企業がどれぐらいの年齢層を面接しているのか、紹介実績から把握していますので教えてもらえます。
ただ、リクナビNEXTやdodaといった求人サイトには募集年齢が載っていません。
雇用対策法の改正により、募集・採用に関して、年齢制限を設けてはいけないというルールがあるためです。
詳しく知りたい人は厚生労働省のページをご参照ください。
ポイント
未経験インフラエンジニアの募集の場合は、プログラマーよりも年齢制限が緩い会社が多いです。
なぜなら、プログラマーの方が圧倒的に人気職であり、インフラエンジニアの求人は、全体的に応募数が少ないためです。
つまり、インフラエンジニアの募集においては、年齢面の許容範囲を広げないと、採用が難しい傾向にあるため、年齢のことだけを考えると、インフラエンジニアの方が採用されやすい傾向にあります。
4. 書類選考で見送りになる理由を把握しておく
見送りになる理由があらかじめわかっていれば、そうならないように対策を打つことができます。
ここでは代表的な書類不通過の理由書いておきますので、当てはまりそうだと感じた部分は要チェックです。
誤字脱字がある
未完成ともとれる書類を送るのはビジネスマナー違反です。
30代であれば、一定のドキュメント作成能力も問われるため、履歴書、職務経歴書に誤字脱字がないか、最低3回は読み直して確認しましょう。
職務内容が薄い
仕事に取り組む意欲が感じられない。
ポイント1で紹介したように、これまでの職務内容の実績もしっかりと記載しましょう。
エンジニアとなるために努力していることが何も書かれていない
エンジニアになりたい気持ちが伝わらない。
戦力になるかどうか判断がつかない。
ポイント2で紹介したように、ITスキルを身に着けて、
- 【どのように勉強をしたのか】
- 【どんなスキルが身についているのか】
これらを職務経歴書にしっかりと記入しましょう。
転職理由が書いてない
エンジニアとして転職したい目的がわからないので、採用してもすぐに辞めてしまわないか懸念が残ってしまう。
前職があればその退職理由も含めて、エンジニアとして転職したいと思っている理由を職務経歴書に記入しましょう。
自己PRが薄い
- 本気さが伝わってこない。
- 採用して活躍してくれるイメージが湧かない。
30代であれば戦力になることをアピールしなくてはいけません。
これまでの職歴から、エンジニアとなっても生かせるスキル(コミュニケーションや報連相、顧客満足の意識、時間管理の徹底などでもOK)、選考時点で保有しているITスキルをしっかりとアピールしていきましょう。
5. 面接で見送りになる理由を把握しておく
書類選考と同様に、面接で見送りになる理由があらかじめわかっていれば、そうならないように対策を打つことができます。
面接で見送りになる理由は一人だと判断がつきづらいので、誰かに面接練習の相手になってもらい、以下に当てはまるものがないか確認してもらうことをおススメします。
コミュニケーション力が低い
- 質問者の求めてる回答ができていない。
- 質問と回答がずれている。
身だしなみが整っていない
- 髪の毛が整っていない
- スーツのサイズがあっていない(小さすぎor大きすぎ)
- ワイシャツにアイロンがかかっていない
- ネクタイを首元までしっかりと締めていない(男性)
- スーツにフケが付いていたりシワがある
- 鞄がカジュアルすぎ
- 靴が汚れている
回答(話)が長い
回答は結論から伝え、その説明を簡潔に話す必要があります。
結論からお話できると、論理的思考を持っていると判断してもらいやすいです。
将来のキャリアビジョンが甘い
年相応の具体的なキャリアビジョンを描いていることを話せる必要があります。
また、30代となると、プロジェクトリーダーになっている人もたくさんいる中で、その人たちに5年ぐらいで追いつくぐらいのスピード感あるキャリアビジョンを話せた方が印象がいい。
研修制度に期待している
会社の制度に期待しているようでは、成長性が見えてこないし受け身に見られてしまいます。
30代で戦力になれる人とは、主体的に仕事で必要なことを学び、それを職場で実践していくことができる人です。
30代未経験におススメのITスクール
30代未経験からエンジニアを目指すにあたり、おススメのスクールを2つ紹介します。
おススメのポイントとしては、
- スキルが身に就く
- 就職に繋がる
この2点です。
とりあえずカリキュラムだけを提供していますというスクールの場合、あなたがカリキュラム終了後に就職しようがしまいが関係ないんですよね。
しかし、就職をしてもらいたいと考えているスクールだと、就活支援の力の入れ具合が違います。
TECH CAMP (エンジニア転職コース)
【公式URL】https://tech-camp.in/expert
TECH CAMP(エンジニア転職コース)は、月々3万円(24回払い)から受講可能な、未経験からプロを目指すためのプログラミングスクールです。
渋谷、大阪、名古屋、福岡の4箇所で受講することが可能です。(オンラインのみでの受講はできません)
転職コースは99%以上の内定取得率を誇っていて、それを実現させているのは、
- 600時間に及ぶ濃縮されたカリキュラム
- 圧倒的なフォロー体制
この2つです。
公式サイトのよくある質問にはこんなことも書かれています。
Q. 30代未経験でもサービスを利用することはできますか?
はい、可能です。確かに30歳を超えると未経験からの転職のハードルは上がるため、他のスクールでは受け入れをしていません。TECH CAMPは教育力に自信があるため30歳を超えた方でも受け入れを行っています。
引用元:TECH CAMP公式サイト
転職支援付きのプログラミングスクールは、20代限定で支援しているところがほとんどです。
にも拘わらず、TECH CAMP(エンジニア転職コース)は30歳以上も受け入れ可能としていて、更に、転職できなければ全額返金制度も設けています。
それだけカリキュラム+転職支援に自身を持っていると言えるでしょう。
未経験からエンジニアとして戦力となるためのスクールとしては、一番におススメできます。
0円スクール(ゼロスク)
【公式URL】https://zero-school.com/
0円(ゼロエン)スクール、略してゼロスク。
株式会社ブレーンナレッジシステムズが運営するJavaの無料プログラミングスクールです。
0円スクールの特徴
- 未経験から最短3ヶ月でプログラマーを目指すカリキュラムを無料で提供
- メインで学ぶ言語はJava
- カリキュラム終了後、希望者はブレーンナレッジシステムズ及びグループ会社の選考を受けることが可能。
- 地域創生も目的としたプログラミングスクール
- ~35歳まで受講可
0円スクールは東京だけでなく、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡と地方にもスクールを設けています。
無料と聞くと、「就職活動の縛りがあるんでしょ?」と思われがちですが、0円スクールでは縛りがなく、自由です。
希望者は運営会社であるブレーンナレッジシステムズ及びそのグループ会社の選考を受けることはできますが、これもあくまで希望する人のみです。
地方創生にも力を入れているため、0円スクールでプログラミングを学んだ生徒が、どこかでエンジニアとして活躍してくれればいいというスタンスで運営されています。
とはいえ、もちろん運営会社の選考を希望してもらい、入社してもらえた方がいいので、運営体制もしっかりしています。
実績として、受講生の9割が運営会社に入社しているため、それだけカリキュラムや運営体制に満足している人が多いと言えますね。
残念ながら36歳以上となると受講することができませんが、35歳までの人は挑戦してみる価値があると思います。
派遣を選択肢に入れることも可
未経験からエンジニアになるにあたり、わりとおススメなのが派遣社員として働き始めることです。
この場合、正社員とは異なり、自分で案件を選んで仕事をしていくことができます。
もちろん案件ごとに必要なスキルもありますので、まずはできるところからとなります。
それでも、間違ってもあなたがやりたくない仕事に就くことはありません。
うまく現場で評価されれば、ステップアップできる案件を任せてもらえることだって珍しくありません。
IT業界では現場での引き抜きも日常茶飯事なので、派遣社員から正社員に転職することも可能です。
派遣社員として採用されるのは、正社員になるよりもハードルが低いため、なるべく早く働きたいと考えている人には特におススメできます。
尚、派遣会社は数多くありますが、おススメなのはアデコの運営するModisという人材派遣サービスです。
IT専門の派遣サービスであり、未経験者向けの研修制度を利用することもできます。
一般的な派遣と異なり、派遣社員に対しても社内のキャリアプランナーが相談にのってくれるため、経験を積みやすい環境となっているのが特徴です。
派遣社員から正社員登用の制度も設けられています。
【関連記事】【modisの口コミや評判】未経験ITエンジニア派遣ならアデコのmodisがおススメ。
まとめ
30代からでもエンジニアとして就職できるチャンスはありますが、20代の方よりもしっかりと準備を行う必要があります。
努力次第でチャンスはいくらでもあるところが、IT業界の良いところですね。
エンジニアへの転職を考えるのであれば、まずは行動に移すことが大切です。
30代からエンジニアとして就職するための5つのポイント
- 十分にアピールできる職務経歴書を作成する
- できるだけITスキルを身に着ける
- 書類応募は積極的に行う
- 書類選考で見送りになる理由を把握し、その対策を行う
- 面接で見送りになる理由を把握し、その対策を行う
頭で考えているだけでは進みませんし、時間も待ってはくれませんので、早速行動に移していきたいですね。
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