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SES(客先常駐)エンジニアとして働いていると、【待機】というものに遭遇します。
あなたもまさに今、待機の状態であったり、もしくは来月から待機になりそうな状況ではありませんか?
SESの会社に入社しようとしている人は、待機について調べたいと思っているかもしれません。
待機になることが100%悪いことではありません。
しかし、
- 待機になったら何をするべきか
- 社内待機か自宅待機か
- 給料の支給額はどうなるのか
- 転職した方がいいのはどんな待機か
など確認しておきたいことや考えておいた方がいいことがあります。
この記事では、エンジニアの待機について詳しく説明していきます。
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エンジニアの待機とは?
そもそも【エンジニアの待機】って何?という人のために待機になる流れを紹介しておきたいと思います。
常駐型特有の契約日のずれ
待機とは、今アサインしているプロジェクトとの契約が終了になる日と、次にアサインするプロジェクトの契約が開始する日がずれることによって生じるものとなります。
例えば、今アサインしているプロジェクトの契約終了日が9/15までであり、次にアサインするプロジェクトの契約開始日が10/1だった場合、待機期間としては、15日間となるわけですね。
これは常駐型で働いているエンジニア特有のものとなり、自社サービスを開発しているエンジニアに待機は発生しません。
余談ですが、待機が発生する別の業界としては、コンサル会社に勤めている人なんかだと、プロジェクト毎に動くという点が一緒なので、待機が発生したりします。
待機とは悪いこと?
冒頭でも触れた通り、一概に悪いことではありません。
プロジェクトのタイミングがいつもちょうどいいとは限りませんので、待機になってしまうこと自体を悪く思う必要はありません。
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社内待機と自宅待機
待機期間をどう過ごしてもうのかは、会社によって異なりますが、社内待機と自宅待機に分かれます。
社内待機
常駐していた客先から、自社(本社)に戻ってもらって過ごしてもらう待機です。
このような場合は、社内の何かしらの業務を担当するか、研修に参加したり自主勉強といったスキルアップに努めるかのどちらかになります。
社内待機時にやること
- 営業や事務職向けにツールの開発
- 研修中の後輩エンジニアの指導
- その他雑務
- 社内及び社外の研修に参加
- 自主勉強
自宅待機
自社(本社)にきてもらってもやることがないから、自宅待機となります。
ただし、自由に外出していいかというとそういうことではなく、会社から連絡があった場合はすぐに対応できるようにしておかなくてはいけません。
客先面談を急遽設定されることもあります。
自宅待機はあくまで会社に出勤しなくて良いだけであって、勤務中ではあるという認識です。
自宅待機の場合は、基本的に会社からの指示はあまり期待できないでしょう。
待機になった時の給料の支給は?
待機になった時の待遇も会社によって異なりますが、大きく2つのパターンがあります。
待機時の給与支給額
- 100%支給
- 60%支給
尚、まず知っておいて頂きたいのは、常駐型のエンジニアの場合、常駐することによって、顧客から月額や時給でお金を支払ってもらう契約になります。
それが待機しているとなると、あなたは会社の売上には全く貢献することができていないという事実は認識しておいてください。
待機はあなたの責任ではないのですが、それが現実なんです。
待機時も100%フル支給
プロジェクトにアサイン中であっても、待機期間中であっても、支給されるお給料は変わりません。
この制度が当然ですが理想的です。
正社員であれば当然と言ってもいいかもしれません。
待機時は60%支給
プロジェクトにアサインされていないとその分はお給料から差し引きますよという制度です。
「これって違法なんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、これは違法ではありません。
(休業手当)
第二十六条使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。
引用:e-Gov
このように労働基準法でも定められているため、60%支給は合法ということです。
待機は休業扱いにされているんです。
いくら合法とはいえ、納得できたものではないと思いますけどね。
はっきり言って、待機時にお給料が40%もカットされてしまうような会社であれば、すぐにでも転職を考えた方がいいです。
社員思いの会社とは到底言えないですし、もしかするとあなたを辞めさせようとしていて、わざとモチベーションが下がるように待機にさせている可能性すらあります。
待機時の給与が100%支給される会社に転職するだけでも、安心感は全然違いますよね。
注意
入社してから待機期間中の支給額について知る人も多く、見落としがちなポイントでもあります。
ちなみに、給料が全く支給されないということは基本的にありません。
もしも、万が一、待機期間中全く給料が支給されないような会社なら、残念ながらめちゃくちゃなブラック企業と認定されます。
待機期間中に何をするべきか
待機となった場合、会社から何も指示がないと、何をしたら良いのかわからないですよね。
待機期間中もお給料は発生していますので、自由に遊んでいていい期間というわけではありません。
ここはスキルアップのために勉強に取り組むことがおススメです。
「折角休みのようなものなのに勉強かー」って思う人もいるかもしれませんが、待機期間でも給料が発生していることを考えてくださいね。
見かたを変えると、給料をもらいながら勉強できる機会なんてなかなかありませんので、【待機】を貴重な時間と捉えることもできます。
では、どんな勉強をしたらいいのか?ポイントは2つあります。
次にアサイン予定のプロジェクトで必要なスキル
すでに次のプロジェクトがどんな開発環境になるのか知ることができている状態であれば、それに向けて準備をすることで、スムーズにプロジェクトに入っていくことができるでしょう。
常駐型のエンジニアの場合は、いつも同じプログラム言語で開発するとは限りませんので、柔軟に対応ができるようにしておくことが吉です。
自分が興味を持っているスキル
他に気になってるものがあれば、それについて勉強をするのもいいです。
プログラム言語、DB、インフラ、クラウド、AIや各種資格など、キーワードだけでも様々あるかと思います。
平日は仕事で時間がなく、土日は趣味や家族サービスなど、ゆっくり過ごしたい人も多いと思いますので、普段仕事している時間を使って勉強できるんですから、有効的に使わない手はないですね。
また、会社に相談すれば、外部研修を経費で受けさせてもらえる可能性もあると思いますので、そういった制度があるかどうかは確認してみるといいと思います。
転職を考える際のポイント
待機は特別悪いことはではないと上に書きましたが、それでも、その待機は転職を考えた方がいいというものがありますので紹介させてもらいます。
待機期間の支持が会社から一切ない
待機となった場合には、
- 営業ツールの改修や機能追加を行って欲しい
- 次のプロジェクトで新しくRubyを使ってもらうことになるから勉強しておいて欲しい
- キャリアアップのために、この研修を受けてきて欲しい
このように、待機時には会社からの支持があることが通常です。
しかし、特に支持がない場合は、社員の今後のことをあまり考えていないと捉えることができます。
とりあえずプロジェクトがあったら入ってもらえれば、それで会社としては売上が経つのでいいと思っている場合に起こることなので、待機になった場合に何も支持がない場合は、あまり信頼のおける会社ではないと判断できます。
契約が白紙に戻ってしまった
アサイン予定だったプロジェクトとの契約が白紙に戻ってしまった。
場合によっては、ほんとにやむを得ない場合もあるのですが、白紙になってしまった理由をしっかりと説明してくれるかどうかがポイントになります。
でないと納得できないですよね。
もし理由をしっかりと説明しれくれない、もしくは理由がわかっていないのであれば、顧客との関係値が浅いためにそのようなことが起こってしまっていると予想できます。
この場合も、その会社に居続けて成長を期待するのは難しいと思います。
待機期間が2ヵ月以上ある
待機期間は1ヵ月前後が基本です。
そのため、2ヵ月以上も空くとなると、その会社は営業力がないのか、または、あなたを辞めさせようとしていて、わざと待機期間を長くしていることも予想されます。
特別な事情があって2ヵ月空いてしまうことについて、しっかりと説明があり、その間に取り組んで欲しいことについても支持があれば話は別ですが、そうでない場合、長く安定的に働ける会社とは言いづらいので転職を考えるべきでしょう。
転職活動する時の注意点
【待機=会社の経営が健全ではない】
このように考える人も少なくなく、待機になったらすぐに転職活動に移る人がいますが、その際の注意点をあげたいと思います。
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転職回数に注意する
待機になったらすぐに転職というのを繰り返してしまうと、当然転職回数が増えていってしまいます。
そのため、待機になってもそれが良い待機なのか、悪い待機なのかをしっかりと見極めてから転職活動をするようにしてください。
次のプロジェクトの動きを確認しておく
正確には、営業担当がどれぐらい動いていて、いつ面談が組まれそうなのか、いつ次のプロジェクトが始まりそうなのか、この辺りのことを探っておくことが大事です。
折角転職活動をしても、内定を貰えたと同時に次のプロジェクトも決定してしまって、タイミング的にプロジェクトの方を断るわけにはいかない。。そのような状況になってしまうともったいないですね。
求人企業は内定を出してから、3ヵ月は入社まで待ってもらえるケースが多いですが、それ以上はわかりません。
このあたりは計画的に動かれることをおススメします。
転職エージェントに相談する
転職理由の説明方法を一緒に考えてもらうことが大切です。
面接で転職理由を聞かれた際、「待機になったので」という一言だけだとなんだか冷たい印象を受けますので、「この人は自分がよければそれでいい人なんだ」と思われてしまう可能性が高いでしょう。
では実際どのように説明するべきなのかは、あなたのこれまでのキャリア(経歴)によって異なるため、一貫性のあるポジティブな言い方にするのが鉄則になります。
しかし、なかなか経歴と転職理由を結びつけるのは転職に慣れている人でないと難しいと思いますので、そんな時は転職エージェントに任せるのが一番です。
転職エージェントの選択肢としては、エンジニアの待機及びSES・客先常駐のことについてしっかりと理解しているエージェントがおススメです。
でないと、待機の説明からしないとエージェントに事情を分かってもらえないかもしれません。
それだと手間ですよね。
そこでおススメを2社紹介しておきたいと思います。
レバテックキャリア
IT、Web専門の転職エージェントであり、フリーランスITエンジニアの支援も行っているため、業界事情及びエンジニアの契約形態にも詳しいです。
扱っている求人は専門であるにも関わらず5,000件以上。
利用料は完全無料なので、SES・客先常駐に悩んでいてかつ、将来のキャリアに不安を抱えているのであれば、レバテックキャリアをおススメします。
注意
スマホで登録する場合、PCからの登録にはない項目が2つあります。
- 希望雇用形態を最初に選択する
- 備考欄がある
希望雇用形態については、後からでも変更可能なので気軽に選んでもらって大丈夫です。
備考欄には、何かあらかじめ伝えておきたいことや質問したいことがあれば書いておけばOKです。
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社内SE転職ナビ
その名の通り、社内SEの求人を専門に扱う転職エージェントです。
社内SEの定義は、【客先常駐がないこと】です。
つまり、社内SEはもちろんのこと、自社サービスに携わりたいという人にもマッチしたエージェントとなります。
自社勤務の求人は人気が高い傾向にあるため、気になる人はすぐに登録して募集中の求人情報を確認してみることをおススメします。
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まとめ
エンジニアの待機について解説してきましたが、待機そのものは決して悪いことではありません。
待機は他の職種にはなかなかない貴重な時間でもありますので、有効活用できればうまくキャリアアップを図っていくことも可能です。
しかしそのような反面、
- 【どのような背景で待機になっているのか】
- 【今後の見通しは立っているのか】
- 【待機について会社側がどう考えているのか】
このような視点も持ち合わせておかないと、今後のあなたのキャリアに大きな影響を与える可能性があるので注意が必要です。
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