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この記事では派遣ITエンジニアについて解説しています。
正社員ではなく派遣を選ぶメリットとデメリットを確認することで、派遣という働き方を選択した方がいいのかどうかが見えてくるはずです。
派遣ITエンジニアの選択がおススメな人の特徴やIT専門の派遣会社についても紹介していますので、どうぞご覧ください。
派遣ITエンジニアとは?
派遣ITエンジニアとは派遣会社から企業に派遣され、そこで働くエンジニアのことを指します。
雇用契約は派遣会社と行い、お給料は派遣された企業ではなく、登録した派遣会社から支払われます。
基本的に派遣社員の場合は時給で働くことになります。
尚、派遣ITエンジニアは派遣されている間は時給が発生しますが、派遣されていない時は時給が発生しません。
つまり、派遣会社に登録しただけででお給料がそこから発生するわけではないので注意が必要です。
また、派遣ITエンジニアの仕事は、派遣会社の取引先である企業が、
- 「この仕事は派遣に任せたい」
- 「正社員がなかなか採用できないので、派遣会社からエンジニアに来てもらいたい」
このような考えのもと、その企業で必要な人員を配置するための手段として、派遣会社に依頼がきた仕事を担当することになります。
派遣ITエンジニアの仕事内容
派遣ITエンジニアの仕事内容は多岐に渡り、仕事内容(=案件と呼ばれることが多いです)は派遣会社とあなたで相談の上、決定していくことになります。
派遣ITエンジニアの仕事内容一例
- Webアプリケーションの開発
- Webデザイン
- システムテスト
- サーバー、ネットワーク運用
- ヘルプデスク
- カスタマーサポート
- etc
それぞれの案件を任せてもらうためには、必要とされるスキルがあります。
未経験者歓迎の案件もあれば、特定の資格を保有していないといけなかったり、PHPでのプログラミング経験3年以上など様々。
つまり、未経験の場合は、未経験歓迎の案件に限定されますが、スキルアップをすればするほど、選べる案件が増えていくということです。
尚、エンジニアの仕事内容の種類について、詳しく知りたい人は、ITエンジニアとは?23種類の仕事内容まとめもご覧ください。
派遣ITエンジニアのメリット
派遣ITエンジニアとして働くメリットを見ていきましょう。
確かに派遣のイメージとして、
- 雑用のような仕事を任される
- スキルアップができない
- 代わりが多くて使い捨てにされる
こんなイメージをお持ちの人もいるかもしれません。
しかしながら、今はあえて派遣を選ぶ人もいる時代になりました。
それは派遣ITエンジニアとして働くメリットがあるからです。
具体的に見ていきましょう。
仕事を自由に選びやすい
派遣ITエンジニアは正社員とは異なり、会社から指示された仕事を担当するのではありません。
派遣会社の担当者とあなたとで、以下のような条件を確認しあって案件を決定していきます。
- どのような仕事か
- 必要とされるスキルは何か
- 働く時間
- 勤務場所
- 契約期間
- 時給はいくらか
その通りです。
働きたくない時には案件に入らないという選択だってできます。
希望しない仕事を派遣会社の担当者から案内されることもあるかもしれませんが、その場合は「希望と異なるので」とその時点で断ればいいのです。
希望する仕事が決まったら、取引先企業との面談も実施し、双方でOKとなれば勤務開始日を決め、お仕事スタートとなります。
尚、取引先企業との面談で落とされてしまう可能性もゼロではありませんが、確率はかなり低いです。
必要とされるスキルを保有していることを前提に、基本的なコミュニケーションをとることができ、身だしなみがきちんとしていて、ちゃんと仕事をしてくれそうな人だと感じてもらえれば基本落ちません。
派遣会社の担当者からは面談前にアドバイスをもらえますし、面談にも同席してもらえます。
給与交渉がしやすい
派遣ITエンジニアは、常日頃から派遣会社の担当者と連絡をとっています。
毎日というわけではありませんが、少なくとも月に1回は電話で簡単に状況確認などを行います。
契約の延長や終了のお話であったり、次の案件の話もするため、そのタイミングで、「時給をあげて欲しい」と相談できる機会が必然的に多くなります。
また、こちらから交渉をしなくても、今よりスキルが必要とされる案件であれば、担当者の方から、「こっちの案件なら時給200円アップしますよ」という感じで説明をしてもらえることもあります。
正社員と比べて圧倒的に給与交渉がしやすいのは、派遣を選ぶ魅力の1つだと思います。
人脈を作りやすい
派遣ITエンジニアは案件毎に勤務地が変わるため、その都度新しいメンバーと仕事をすることになります。
そのため、自然と業界での人脈が増えていくことが特徴的です。
正社員の場合、10年同じ現場にいますという人も珍しくありません。
しかし派遣の場合は、同じ現場は3年までという派遣法による縛りもあるため、派遣期間が長ければ長いほど人脈も広く作ることができます。
みなし残業がない
派遣ITエンジニアにみなし残業はありません。
働い分はしっかりと報酬を支払ってもらえるのが派遣ITエンジニアのいいところです。
これは取引企業との契約内容が密接に絡んできます。
「SES」という言葉を聞いたことがある人も多いかもしれません。
これは「システムエンジニアリングサービス」の略称であり、SES契約または準委任契約という言い方をします。
詳しい説明は省きたいと思いますが、このSES契約では、【月に140時間~180時間働いた場合、60万円を支払う】というような内容が含まれています。
月に働く時間は基本的に160時間(1日8時間×20日)ですよね。
そのため、20時間残業をして、180時間働いたとしても、取引先から支払ってもらえる額は変わらないんです。
この企業同士の契約内容が、そこで働く社員の給与体系にも影響を及ぼしている形となっています。
これが派遣契約であれば、時給2000円(残業は1.25倍)というようにシンプルなんです。
働いた分しっかりと報酬を頂けるので、納得感もあると思います。
派遣ITエンジニアのデメリット
派遣ITエンジニアとして働くデメリットも見ていきましょう。
正社員のように賞与がない
派遣では正社員のように賞与(いわゆるボーナス)はありません。
これが理由で正社員を選ぶ人も多いと思います。
しかしながら、賞与とは、会社の業績に左右されるため、必ずしも支給があるものではありません。
また、賞与に限らず、正社員の方が一般的には福利厚生が充実していることも多く、派遣ITエンジニアとして働くデメリットになると思います。
派遣3年ルールがある
労働派遣法では3年ルールが定められており、良くも悪くも同じ現場にずっといることができません。
部署を移動すれば同じ現場でも大丈夫という抜け道のようなものもあるのですが、基本的には長くても3年後には現場が変わると思っていた方がいいでしょう。
同じ現場でずっと働きたいと考えられている場合、エンジニアであれば自社サービスを作っている会社であったり、事業会社の社内SEといったポジションを狙いましょう。
経験者であれば社内SE転職ナビで、自社内勤務のみの求人を紹介してもらうこともできます。
詳しく知りたい人は、【社内SE転職ナビの口コミや評判】自社内勤務希望のエンジニアは登録必須です。もご覧ください。
統括するポジションを担当できない
派遣ITエンジニアでは、残念ながらトップにまで上り詰めることはできません。
PMやテックリード、事業部長のようなポジションを目指すなら正社員です。
そもそも派遣会社に仕事を依頼するのは、この統括ポジションを担当している人たちになることが多いんです。
とりまとめを行うリーダーを置き、メンバーの一人として派遣ITエンジニアにも入ってもらうということが一般的です。
社会的信用が低い
「派遣切り」という言葉ある通り、正社員と違って、企業の業績であったり社会情勢によって、派遣は簡単に切られてしまう可能性があります。
そのため、収入も不安定だと思われているため、ローンやクレジットカードの審査が通りにくいといったことがあげられます。
ポイント
ローンやクレジットカードの審査が通りにくいといっても、同じ派遣会社で長年勤めていれば、それなりの安定した収入を認めてもらえて、審査が通ることもあります。
派遣ITエンジニアとはいえ、派遣会社はあまりコロコロ変えない方がおススメです。
派遣ITエンジニアがおススメの人
派遣ITエンジニアがおススメな人の特徴を4つ紹介したいと思います。
未経験からエンジニアを目指している人
意外に思われるかもしませんが、派遣には未経験歓迎の案件が比較的多くあります。
もちろん最初から一人でバリバリ開発を行ってもらうようなものではありませんのでご安心ください。
プログラムの一部修正であったりテスト業務、あるいはサーバーやネットワークの運用など、未経験からでも任せてもらえる仕事は様々です。
未経験から正社員エンジニアとなるのは、年々ハードルが上がってきています。
そのため、正社員エンジニアを目指して3ヶ月や半年、あるいは1年就職活動を頑張るよりも、まずは派遣ITエンジニアとしてサクっと経験を積み始め、ある程度経験が積めたタイミングで正社員として転職するのがスムーズです。
ポイント
未経験だけどやっぱり正社員になりたいと考えている場合は、ワークポートに相談してみることをおススメします。
未経験者向けの研修サービス付きですので、安心したサポートを受けることができます。
詳しくは、ワークポートで未経験者の支援はしてもらえる?もご覧ください。
自由なライフスタイルを求めている人
派遣ITエンジニアであれば、例えば3ヶ月働いたら1ヵ月休んで、また3ヶ月働いてというスタイルで仕事をしていくことも可能です。
正社員ですとまずできない働き方ですよね。
今は副業をOKとしている会社も増えてきているので、副業としてまずはそのスタイルを取り入れてみるのもいいかもしれません。
いつ働いていつ休むのか、そういった自由なライフスタイルを手にできるのは、派遣ITエンジニアの魅力の1つでもあると思います。
特定の分野の仕事を中心に経験を積んでいきたい人
派遣ITエンジニアとして働くメリットでもあげた通り、仕事内容はあなた自身で選ぶことができます。
そのため、派遣先となるユーザーの業界、扱う技術、システムの規模など、携わる案件の条件を選びたい人に派遣ITエンジニアはおススメです。
正社員の場合、あまり自由に仕事を選ぶことができません。
例えあなたがやりたくない仕事であったとしても、会社から言われればやらなければいけないのが正社員として雇用されるということです。
転職活動が長引きそうな人
転職活動が長引いしてしまい、経歴にブランク期間を作ってしまうのはあまりいいことではありません。
ブランク期間が理由で書類も通りづらくなっていってしまうため、もし、無職の状態が3ヶ月以上になりそうであれば、一旦派遣ITエンジニアとして繋ぐことも視野に入れることをおススメします。
一般的に転職市場では、半年間、仕事をしていないと、ブランクがあるとみなされることが多いです。
おススメのIT専門派遣会社
【公式URL】https://www.modis.co.jp/
Modisはアデコ株式会社の運営する、IT領域専門の人材派遣サービスです。
アデコは、スイスに本社を置き、世界60カ国、5000拠点以上、34,000人の社員を誇る世界的な人材サービス企業です。
未経験者に対する研修制度の充実であったり、経験者向けのキャリアサポートもあります。
通常、派遣会社は登録者のキャリアを考えたりはしません。
しかしModisでは、正社員への登用制度もあり、担当者の人がキャリアアップのための案件紹介もしてくれるため、派遣ITエンジニアでも経験が積みやすい環境となっているのが特徴です。
大手ということもあり、全国各地の案件を取り扱っていたり、福利厚生も充実していることから派遣ITエンジニアとして働くなら登録をおススメします。
まとめ
派遣ITエンジニアのメリットとデメリットについて解説してきました。
派遣では経験が積めないということはなく、派遣ITエンジニアとして経験したことも業界ではちゃんと評価されます。
デメリットにあげたように、統括するポジション(PMやリードエンジニア、事業部長など)になるには、派遣社員のままでは難しいです。
しかしながら、技術者としてスキルを磨くという観点から見れば、自分で仕事を選べる派遣という選択は、すごく合理的とも言えるでしょう。
エンジニアという職種は他職種とは少し違っていて、正社員として長く働いていることだけでは全く評価されません。
経験を積めているかどうか、経験を積むために行動することができているかどうかが一番の評価対象になってきます。
雇用形態に拘らず、『自分のこれからのためにはどちらを選択するべきなのか』が大事だと思います。
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