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インフラエンジニアとして働く人の多くはSierに在籍していることが多いと思います。
そして案件毎にクライアントに常駐して、一段落すればまた違うクライアント先へ行ったりしますよね。
そんな時、
- 仕事内容としては満足している
- 給料も悪くはない
- 会社に対しても特別大きな不満があるわけではない
と、ある程度満足しているにもかかわらず、「もっと腰を据えて落ち着いて働いていきたい」と考えたりしませんか?
そこで最初に思いつくのが社内SEへの転職だと思います。
この記事では、インフラエンジニアから社内SEへ転職する時のポイントについて解説していきます。
客先常駐に不満を感じる理由
理由は人それぞれ様々あると思いますが、おおよそ以下のどれかに当てはまる人が多いのではないかと思います。
- 単純に業務量が多い
- 無駄な会議が多くそのせいで残業になる
- クライアントから理不尽なことを言われる
- メンバーの入れ替わりが多く落ち着かない
- プロジェクトの行く末を見届けることができない
- 新しい客先へ行く毎にある面談がめんどくさい
- 1人で常駐、帰属意識の低さ
- 正当に評価されない
- 下請けで肩身が狭い
そんな時、社内SEであれば、自社内でありメンバーも固定、客先面談などはもちろんなく、プロジェクトの途中で自分が抜けることにもならないなど、改善できる部分が大きいですね。
インフラエンジニアから社内SEへ転職するための5つのポイント
インフラエンジニアとして経験を積んできていれば、サーバーやネットワークの知識、技術については得意とするところだと思います。
しかし、社内SEへ転職する時には、そこだけをアピールしても内定に結びつかないケースもあるんです。
具体的に以下のポイントを抑えることができると、内定を取れる確率が高まります。
業務知識を有しているか
社内SEはIT業界に限らず、金融、製造、物流、飲食、サービス業など、ほぼ全ての業界で必要とされている職種です。
そこで必要となるのが業務知識です。
これまであなたはどんな業界のクライアントに常駐してきましたか?
金融ばかりでしたか?それとも物流や製造、飲食などクライアントは様々でしたか?
各業界ごとに業務(システムで必要となる機能や配慮するべきポイントなど)は異なりますので、業務知識を有しているかどうかは選考において大きなポイントとなりやすいです。
情報セキュリティに関する知識はあるか
社内SEとは、情報システム部に配属となるSEを指します。
つまり、社内のデータ管理を行うのはもちろん社内SEの仕事です。
そのため、情報セキュリティに関する一定の知識を有していると、企業側としては採用しやすい傾向にあります。
資格を取って知識をアピールしていくのも有効的ですね。
【セキュリティ関連の資格例】
難易度 | 資格 |
高 | 情報処理安全確保支援士 (旧 情報セキュリティスペシャリスト試験) |
低~中 | CompTIA Security+ |
低~中 | CCNA Security |
また、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が「情報セキュリティ10大脅威 2020」を発表していましたので、これらに対して対策が立てられることが理想的です。
が、なかなかそれは難しいと思いますので、まずはこのような脅威があることを認識しているというだけでも違ってくるでしょう。
引用元:IPA(独立行政法人情報処理推進機構) 「情報セキュリティ10大脅威 2020」
ツール開発の技術はあるか
社内SEは総務や経理、営業など、様々な部署と連携をとりながら業務を行います。
また、その中で各部署で必要となる簡単なツールを作成して欲しいという要望も出ることがあるので、そんな時にプログラミングで開発ができると任せられる仕事の幅が広がりますね。
JavaやPHPを使ってがっつりとWebシステムを構築できる必要はありませんが、ExcelVBAは扱えるようになっておくと何かと便利です。
ベンダーコントロールはできるか
100%自社で内製化できていればこれは必要ないのですが、場合によってはベンダーに仕事を依頼するのも情報システム部の仕事です。
そんな時は、プロジェクトマネジメントを行うような形で、ベンダーの選定から見積もりの確認、プロジェクトの進捗及び納品までの管理を行います。
ベンダーコントロールを経験できるのは基本的にプロパー社員となるので、常駐している場合だとなかなか経験できないかもしれません。
しかし、事前に本などを使って学んでおくことはできますので、必要に応じて参考書の購入も検討されるといいと思います。
おススメ本を2つ紹介しておきますね。
情報システム部門の担当者及び、システム導入の案件を任された担当者向けに書かれた本です。システム発注から導入には失敗がつきものとされていますが、理由は体系的なノウハウを担当者が学んでいないから。具体的な失敗パターンも書かれているので、イメージがしやすく、発注業務に携わる人であればプロジェクト進行の参考書としてもっておきたい1冊です。
外注する時に気を付けなければならないポイント(品質やコスト、契約書など)について網羅的に書かれている本です。理論的というより、とにかく現場目線の内容となっているため、携わっている人には刺さりやすく、現場のことをイメージしながら読むことができるかと思います。外注戦略を学びたい人には特におススメです。
Windowsサーバーの需要が意外と多い
ITやいわゆるWeb系企業ではあまり考えられないかもしれませんが、非IT系企業では、まだまだWindowsのシェアが大きいです。
IDCによれば、国内のサーバーOS市場では、50%以上がWindowsとなっています。
もしLinuxしか触ったことがないという場合には、ここもカバーしておきたいポイントです。
注意
全ての社内SEの求人で、上記5つのポイントが必ず必要というものではありません。
社内SEと一言で言っても、求人によって求めらるスキルは異なる傾向にあるため、応募条件や業務内容をしっかりと確認をして、事前に対策をするようにしましょう。
社内SEの求人は少ない?
SEやインフラエンジニアの求人と比べると求人数はかなり少ないです。
2020年2月6日時点でリクナビネクストとdodaで一般公開されている求人数を確認した結果は以下の通りでした。
【リクナビネクスト】
職種 | 求人数 |
SE及びインフラエンジニア | 7152件 |
社内SE | 1485件 |
【doda】
職種 | 求人数 |
SE及びインフラエンジニア | 12672件 |
社内SE | 2949件 |
社内SEは非公開求人(※)となっているケースがありますので、これが全てではありません。(SE、インフラエンジニアの求人も同じことが言えます。)
しかしながら、求人数が少ないことはこのデータからもわかりますね。
※
一般公開してしまうと応募が殺到してしまうことや、そもそも募集していることを公にしたくない場合などもあるため、登録の条件がマッチする人だけに紹介できるような仕組みを作っています。
おススメな転職活動の進め方
社内SEの求人は少ない傾向にあり、かつ求められるスキルも求人よって異なるため、いつあなたの希望する会社(業界)及びスキルマッチした求人が募集を開始するのかわかりません。
つまり、希望や条件とマッチした求人が募集を開始したという情報をキャッチできる状態にしておく必要があります。
そこでおススメなのが、今すぐの転職を考えていなくても、社内SEに強いエージェントに登録しておくことです。
エージェントは一度面談を行わないといけないという手間がありますが、非公開求人も紹介してもらえるようになりますので、事前に希望条件を伝えて、マッチした求人があった時には紹介してもらえる準備を整えておきましょう。
エージェントの利用は無料なので、気軽に登録できる点がいいですね。
ここで、社内SEに強いエージェントを3社紹介させてもらいます。
社内SE転職ナビ
社内SE専門の転職エージェントです。
その名の通り、社内SEに特化していて、客先常駐ではない求人を紹介してもらえます。
社内SEの定義が”常駐がない”となっているので、社内SEの他に、事業会社のSE・インフラポジションも扱っています。
自社内勤務の求人に特化したエージェントとなっています。
doda(パーソルキャリア)
大手の総合転職エージェントです。
様々な業界、企業と繋がりがあり、社内SEの求人も多く扱っています。
dodaはコンサルタントの質の高さが評判で、経歴書の添削や面接対策もしっかりと行ってもらえるので、迷ったときにはまずは登録しておきたいエージェントです。
メイテックネクスト
製造業界(メーカー)に強い転職エージェントです。
そのため、メインは電気や機械といったハード系の職種となっておりますが、メーカーにも情報システム部門があるため、社内SEの求人も扱っています。
メーカー系の社内SEを希望している場合には、抑えておきたいエージェントです。
社内SEは、いい人がいたら随時採用するというようなポジションではありません。
採用枠が埋まってしまうと募集はそれまでなんです。
社内SEは人気職でもありますので、募集がなくなってしまう前に応募ができる準備をしておくことが大切です。
注意
社内SEに強くないエージェントに登録してしまうと、経験を活かせるベンダー(SIer)の求人を中心に紹介を受けることが目に見えています。
少し幅広く求人を見たいということであればそれでもいいかもしれませんが、社内SEにこだわって転職を考えるのであれば、社内SEの転職支援に強みを持ったエージェントの活用が絶対的におススメです。
まとめ
インフラエンジニアから社内SEへの転職する時に抑えておきたいポイントについて解説してきました。
インフラエンジニアと社内SEは、技術領域として被るところは多いものの、これまではベンダー、これからはプロパーというように、立ち位置が全く異なるポジションとなります。
ある意味キャリアチェンジともいえる転職となりますので、これまでの経験で活かせるスキルと、転職先で必要となるスキルを確認し、面接の時にバランスよくアピールしていきましょう。
客先常駐で先が見えないという人は、早めに転職を考えることをおススメしたいと思います。
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