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この記事は、ゲームプログラマーになりたいと思っているけど、どうしたらなれるのか知りたい人に向けて書いています。
まず、”ゲームプログラマーって、そもそも未経験からなれるの?”という疑問を持っている人もいると思いますので、その結論から言うと、”難易度は高いけど条件を満たすことができれば可能”です。
それでは具体的に見ていきましょう。
ゲームプログラマーは大きく3種類
ゲームプログラマーと一言で言っても、開発しているものは大きく3つありますので、まずはこれを確認しておくとともに、市場規模がどれぐらいあるのかもチェックしておきましょう。
(市場規模は求人数に関係してきます)
- コンシューマーゲーム
- スマホゲーム
- オンラインゲーム
コンシューマーゲーム
プレイステーションやニンテンドースイッチなど、家庭用のゲーム機を使ってプレイするゲームのことを指します。
VRも専用機械が必要となるため、コンシューマーゲームの1つに数えられます。
市場規模は【ファミ通】によると2018年度は4,343憶円です。
スマホゲーム
iphone向け、android向けとありますが、いずれもスマートフォンでプレイするいわゆるゲームアプリのことを指します。
スマホゲームは更に、ネット環境を必要とするwebアプリと、一度ダウンロードすれば、ネット環境がなくてもプレイすることができるネイティブアプリに分かれます。
市場規模は【JOGA オンラインゲーム市場調査レポート 2018】によると、1 兆,2,388 億円です。
オンラインゲーム
インターネットを介してプレイすることのできるゲームのことを指します。
ソーシャルゲームもオンラインのうちの一つですね。
家庭用ゲーム機にもネット接続機能がついていて、オンラインでもプレイ可能なものが増えてきました。
市場規模は【JOGA オンラインゲーム市場調査レポート 2018】によると、836憶円です。
市場規模順位
- 位 スマホゲーム(市場規模:1兆2,388億円)
- 位 コンシューマーゲーム(市場規模:4,343憶円)
- 位 オンラインゲーム(市場希望:836億円)
市場規模が大きければ、自ずと企業の新規参入が活発になったり、事業に対する投資額が増えたり、積極的に求人するところが増えます。
求人数が多いところを狙っていこうと考える場合には、スマホゲームがおススメとなりますね。
ゲームプログラマーとして何が作りたいのかを明確にする
ゲームプログラマーを目指すのであれば、まずは上に記載した3つのうち、どれを作りたいと思っているのかを明確にしておく必要があります。
何故なら、もしもあなたがゲーム会社にプログラマーとして就職が決まったとして、最初に担当することになる仕事は、コンシューマーゲームかスマホゲームかオンラインゲームのいずれか1つになるからです。
どのゲームを作るのかによって扱う技術が異なります。
コンシューマーゲームではC++の言語が中心になっていますし、スマホゲームはiPhoneならSwift、AndroidならJavaかKotlin、オンラインゲームであれば、こちらもC++がよく使われていますが、PHPやJavaScript、Unity(C#)なども使われます。
作るものによって学ぶべき言語や技術が異なる
作りたいものと勉強している内容にミスマッチが生じてしまうと面接ではNGになりやすいです。
例えば面接へ行った時にも、「コンシューマーゲームを作りたいんだったら、Swiftじゃないよね?」なんて辛口評価をもらうことになってしまいます。
いや、現実には経歴書に、「コンシューマーゲームを作りたいと思っています。今勉強しているのはSwiftです」と書いてあれば、その時点で書類NGになる可能性がかなり高いでしょう。
ここはC++をやってないと、勉強していることと、作りたいものがミスマッチしてますよね。
ゲームプログラマーへの転職は難易度が高い?
”プログラミングスクールで学んで、ゲームを自主制作することができればチャンスあるよ”という声も一部ではありますが、正直かなり難関であることは認識しておくべきです。
ゲーム業界でも未経験歓迎の求人はありますが、あくまで、「実務は未経験でもいいけど、ゲームが作れる人」のことを指していることが多いです。
ゲーム制作の専門学生も苦戦
ゲーム制作の専門学校に通えば、学校にもよると思いますが、1年に5本ぐらいはゲーム制作に取り組みます。
そのため、就活をする頃には、ポートフォリオとして厳選した成果物を企業に提出することができるので、その点は強みではあります。
しかし、専門学校で学んでも、実はゲーム業界ではなく、IT系企業へ就職している確率もそれなりに高いんです。
アーツカレッジヨコハマというゲーム制作の専門学校にて、ゲームクリエイター科の就職先の比率が載っていました。
- ゲームプログラマー:33%
- IT系プログラマー:34%
ここに注目したいですね。
CGデザイナーやゲームプランナーも含めると、ゲーム業界への就職率は全体の55%となっています。
半分以上の生徒たちがゲーム業界へ就職している実績としてはすごいと思いますが、プログラマーだけで見ると、IT系プログラマーの方が多い点は見逃せません。
つまり、専門学校で2年、3年勉強しても、ゲームプログラマーになることが叶わない人もいるということです。
ゲーム以外の開発経験は評価される?
ゲーム会社となると、ゲーム開発の経験が評価対象になります。
しかしながら、プログラミングの経験そのものは多少なりとも評価されるため、理想としては以下の2つを満たすことです。
- ゲームは実務経験ではないが、個人的に開発経験がある
- エンジニアとしてプログラミングの実務経験がある
2つとも当てはまらない場合、ゲームプログラマーに正社員として転職することはほぼ無理です。
アルバイト雇用で、デバッグ作業から入るとかなら可能性があるかもしれませんが…
反対に、どちらか1つを満たせば可能性は出てきますので、
- ゲームプログラミングの勉強をするか
- とりあえずエンジニアとして何かしらの開発経験を積むか
どちらかを選択して、ゲームプログラマーへの転職を実現させましょう。
ゲームプログラマーに資格は必要?
資格がないとダメってことはありません。
資格があるからといって開発スキルが保証されるものではないからです。
以下3つのような技術関連の資格もありますが、実際は、何を知ってるかよりも、何ができるかの方が重要視されています。
そのため、まずは資格を取ろうというのはあまりおススメではありません。
英語もできれば尚可
技術ではありませんが、英語もできれば尚可です。
日本のゲームが世界的にヒットしている(ポケモンやマリオ、モンハンなど)ことは良く知られていると思いますが、様々な国でプレイされるということは、日本語対応だけではユーザーを増やすことができないですよね。
そのためゲーム会社では、多言語を扱える人を歓迎する傾向にあり、また、外国籍の人たちも比較的多く在籍しているのがゲーム業界の特徴と言えます。
日本のゲーム会社に就職するために、海外から移住してきている人たちだっている程、日本のゲームは世界的に認知度が高いんです。
ゲームプログラマーに転職するには?
2つのパターンで紹介します。
ゲーム業界専門のエージェントに相談する
【公式URL】https://game-creators.jp/g-job-agent
G-JOBエージェントは、株式会社リンクトブレインが運営するゲーム業界専門の転職支援サービスです。
ゲームプログラマーだけでなく、3Dデザイナーやゲーム業界のバックオフィス系の求人も紹介してもらうことができます。
エンジニアとして開発の経験がある人は、今現在のスキルでゲーム業界への転職が可能なのかどうか、まずはG-JOBエージェントに相談して確認してみましょう。
あれこれ悩んだり調べたりする時間がもったいないです。
また、リンクトブレインは転職支援サービスだけの会社ではなく、ゲーム製作も行っています。
製作実績例
- 「禍つヴァールハイト」
- 「Fate/Grand Order」
- 「妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている」
おそらくタイトルを知ってる人も多いのではないでしょうか。
これらのタイトルの企画、開発、3Dモデリング、運営などの実績もあるんです。
つまり、それだけ業界に精通しているため、業界のことはもちろん、技術的なことやゲーム開発に関するノウハウについてもアドバイスしてくれる大変心強いエージェントです。
担当になるキャリアアドバイザーも、
- 「ゲーム会社人事経験3年以上」
- 「ゲーム開発現場のマネジメント経験」
- 「国家資格キャリアコンサルタント」
いずれかに当てはまる人となるため、信頼性は高いです。
ゲーム会社の人事以外にも、各ゲーム会社のプロデューサーやPMの方々と太いパイプがあるため、 他のエージェントにはない独占求人や非公開求人も多数保有されています。
東京・大阪・福岡と3拠点あり、案件は全国的に取り扱っていることも強みです。
G-JOBエージェントは正社員から派遣社員、業務委託といった様々な案件を紹介してもらえるため、ゲーム業界へのチャレンジを考えている人は登録必須のエージェントです。
まずは専門家に判断を仰ぎ、現状と理想との間にあるギャップを確認し、今後の進め方を決定されるのがいいでしょう。
ゲーム開発初心者の人はまず勉強
とにかくまずはゲーム開発のスキルを身につけましょう。
経験がないと何も始まりません。
全くのゼロからゲームプログラマーの求人に応募しても、書類が通ることはまずないと考えた方がいいです。
そして、ゲーム開発を独学で学ぶことは非常に困難であるため、スクールを検討しましょう。
おススメなのが、テックアカデミーのUnityコースです。
オリジナルのゲームアプリを開発し、実際に公開するところまでカリキュラムの中で経験できるため、開発から運用方法まで一通り学ぶことができます。
ゲームは作って終わりではないので、運用を知ることも大切です。
また、Unityで作成したゲームは、iPhoneアプリやAndroidアプリとして公開することもできるため、スマホ向けのゲームアプリを作りたいという人にもUnityはおススメ。
テックアカデミーは完全オンラインスクールなので、全国どこに住んでいても受講することが可能です。
パーソナルメンターがつきますので、学習サポートもしっかりと行ってもらえます。
テックアカデミーUnityコースで身につくスキル
- Unityエンジンを用いたゲーム開発スキル
- ゲームアプリ開発の流れの理解
- プログラミング言語「C#」のスキル
- 2Dゲームアプリ開発スキル
- 3Dゲームアプリ開発スキル
無料体験(1週間)もできるので、まずはやってみるしかないです。
無料体験はUnityではなく、HTML、CSS、JavaScriptといったいわゆる基本的なWebアプリ開発に必要な言語を学ぶことができます。
無料体験ではテックアカデミーの学習システムを全て使うことができ、メンターサポートを受けながら実際の開発ツールも使いますので、テックアカデミーでの学習スタイルを確認することができますよ。
学習スタイルは人によって向き不向きがありますので、まずは体験で確認し、自分に合っていると感じれば、Unityコースに正式に申し込みをすればOKです。
そしてゲーム開発に自信が出てきたら、ポートフォリオを整えて転職活動に踏み切りましょう。
とあるゲーム会社の話
私は以前、ゲーム会社を立ち上げたばかりで、これから会社の規模を大きくしていくために採用活動を手伝って欲しいという依頼を受けたことがあります。
余談ではありますが、その時のお話を少しさせてもらいます。
- 「こんな会社もあるんだな」
- 「立ち上げたばかりのゲーム会社ってこんなに大変なんだ」
こんなことを知ってもらうきっかけになればと思います。
【とあるゲーム会社の話】
この会社の社長と社員3名はめちゃめちゃ働いてました。
会社立ち上げ後、最初の1本リリースして、運用に入るまでは休む暇がないと言っていました。
スケジュールとしては4ヶ月程。
元々前職で取引をしていた会社から、クライアントを引き連れて独立する形となり(前職とはもちろん円満に)、立ち上げてすぐに受託案件に取り掛かる流れとなっていました。
ゆくゆくはオリジナルゲームも作っていく予定ということでしたが、まずは受託案件の企画から収益方法の考案、開発、運用に至るまでを手がけることで、会社としてキャッシュフローを回せるようになることが第一段階ということです。
休む暇がないというのは、文字通り土日も仕事をしています。
会社に泊まることも多く、1ヵ月のうち、帰った日が3日しかない月もあったそうです。
それだけゲームに対する熱量があり、とにかく面白いゲームを世に送りだしたいという思いから、寝ても覚めてもプログラミングという日々を送られていました。
それぐらいやる覚悟がないと、ゲーム業界に入って面白いもの作りたいなんて軽々しく言ってはダメなんだと感じました。
ちなみにこの会社は、やる気さえあれば、アルバイトからの採用だけど1から育てますという採用方針でした。
なかなかハードな環境ではありますが、もしこの会社で働くとしたら、その分成長スピードは格段に速いと思います。
また、普段何気なくやってるゲームも、こういった人たちの苦労があるからこそなんだなと、私自身が実感することができた経験でした。
まとめ
ゲームプログラマーについて解説してきました。
IT業界とはまた違った専門性が求められる業界であるため、スキル習得も大事ですが、業界の情報収集も欠かせません。
ゲーム開発に携わろうと思ったら、
- 【エンジニアとしてのプログラミング経験】
- 【ゲーム開発スキル】
これらをアピールできる状態にすることで、内定の確立を上げることができます。
一方で、上記で紹介したとあるゲーム会社の採用方針のように、全くの未経験でも内定をもらえる可能性のある求人が世の中にはあったりします。
しかしそういった求人は、転職サイトや求人誌などに掲載されたりすることは稀なので、転職エージェントにそのような求人がないかを確認してみるのも有効的な手段と言えるでしょう。
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