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今回は通信機器メーカーに勤められていて、API開発のプロジェクトリーダーを担当している方にインタビューさせてもらいました。
現在の担当業務や1日のスケジュール、仕事上での悩み、今後のキャリアプランなどについて答えて頂きましたので、是非ご覧ください。
経歴のご紹介
- 年齢:30歳
- 性別:男性
- 学歴:大学卒業(経営学部)
- ITエンジニア歴:6年1ヵ月
- 現職:通信機器メーカー
- 年収:約600万円
- インタビュー実施日:2022年4月
現在の業務内容について
役職はエンジニア(一般職)です。
担当しているプロジェクトはパケットデータを受信する検証用通信機器開発のWeb周りです。
主にバックエンドエンジニアとしてAPI開発を中心に行っていますが、時期によってはフロントエンド開発もさせて頂き、GUIの改修なども行います。
使用する言語はPHP、C++、javascriptがメインです。
フレームワークはLaravelやVue.jsなどを採用しています。
プロジェクトにもよるのですが、主に新製品立ち上げとバージョンアップ開発(機能追加、不具合改修など)で大きく違います。
- 【新製品立ち上げ】 プロパー:6名 協力会社:7名
- 【バージョンアップ開発】 プロパー:4名 協力会社:2名
ざっくりとこんな感じですね。
私の属するチームはチームワークがあり、人間関係も良好ですよ。
他人が抱えている問題に対しても協力的に解決しようとする方ばかりです。
1日のスケジュールとしては、まず8:40分に出社し、8:45分から朝礼を始めます。
朝礼では連絡事項や勤怠情報の共有を行います。
朝礼が終わると、メールやslack(チャットツール)をチェックし、必要があれば返信するなどの対応をします。
その後は今日のタスクを洗い出し、ざっくりとしたスケジュールを組み立てて開発業務を行います。
会議などが多い日もあるので1週間全体で自分のタスクと進捗具合を管理しています。
退勤時間は17:30ですが、作業状況によっては残業をします。
作業状況によりけりですが、平均で1日1.5h程度、月で30h程度です。
1日4~5h程度ですね。
メーカーなので、開発以外の雑務も行うこともありまして、フルでは開発していません。
開発以外の業務としては、マニュアル作成や試験項目作成、試験消化作業などがあります。
ITエンジニアとしての強み
Laravelを用いたAPI開発です。
バックエンドのチームリーダーとしてAPI開発をフルスクラッチで行った経験があるのですが、その時にAPI設計から担当し、外部に公開するAPI仕様書も作成しました。
その時にAPI関連の知識が深まり、私の強みになったと思います。
初めてリーダーになったのは入社5年目の時でした。
その時担当した開発プロジェクトが通信機器のリプレイス開発です。
リプレイス前の開発環境はレガシーな状況で、APIレイヤーではフレームワークも使用されておらず、ひどい開発状況でした。
フルスクラッチで開発することを選択したのはそのためですね。
ありきたりかもしれませんが、動画学習だと思います。
Udemyをよく利用しています。
私が入社した2016年頃は動画学習はそこまで有名ではなかったのですが、今では当たり前のようになってきていますね。
あとは手を動かしてみる、実際にAPIを作ってみてリクエストからレスポンスまでを実際に体験してみるのが早いと思います。
仕事上での悩み
仕事の面で悩んでいることは、周りより技術力で劣っていると感じることです。
同僚は技術力に長けた方が多く、自宅でも勤勉にプログラミングや技術を蓄える努力をしている方々ばかりです。
反面、私は趣味に没頭してしまった時期があったので、最近は自宅でもプログラミングをしたり技術ブログを読んだりと当たり前のように技術に触れて情報をアップデートしていく努力をしています。
また、最近は副業でWeb制作を始めフロントエンドの技術やデザイン力を高め、エンジニアとしての技術スタックを高めていくことが楽しく感じます。
最初の1件を受注することですね。
Webサイト制作の案件を取るために、最初は知人に営業をかけまくりまして、ようやく1件を受注でき実績になりました。
あとは優秀なメンターを見つけることが大事だと思います。
メンターと気軽に繋がりを持てるMENTAなどもおすすめですが、 私の場合は、Twitterで気になる人がいたのでDMを送ったところ、ちょうどその方もメンター業務に興味があったようで運よく契約させて頂きました。
副業するにあたっては、とにかく行動力が必要かと思います。
MENTAとは?
MENTAは「教えたい人」と「学びたい人」をオンラインでマッチングするサービスです。
自分が学びたい分野のメンターを見つけて教えてもらったりできるスキルプラットフォームです。
プログラミングなどの勉強をしていると、「これってこういう理解であってるよね?」と、誰かに確認したくなる時ってあると思います。
テキスト通りに打ち込んでるはずなのに実行結果がテキスト通りにいかなくて沼ってるとか。。。
そんな時にこのMENTAに登録しておくと、あなたが契約したメンターが質問に答えてくれるといったサービスになっています。
誰かに聞ければすぐに解決できるような問題もたくさんありますので、MENTAを使わずとも、誰かにすぐ聞ける環境を作っておくことで、勉強の効率を確実に上げることができます。
ITエンジニア駆け出しの頃について
入社して最初の仕事は試験業務でした。
通信機器(製品)の品質を担保するための結合試験を任せて頂きました。
当時はわからないことばかりで、試験業務でも通信機器にsshでログインしてDBをチェックする等のテクニカルな作業もありました。
コマンドを覚えたり、意味を理解することに必死でしたね。
試験作業の次は簡単なシェルスクリプトの改修を行いました。
そこではLinuxコマンドに多く触れ、コマンドを組み上げてプログラミングすることが楽しく感じれました。
試験業務から始まり、簡単な機能追加や不具合改修などを経験させて頂きました。
アサインされた作業をクリアすると上司から「これが出来たならこれと近いここもできるよね」といったように少しずつ作業範囲が増えていき、徐々に開発の業務が増えていきました。
今後のスキル習得について
フロントエンド開発はまだ未熟なので、フロントエンド開発に力を入れていきたいですね。
そのために、Reactやangularなど触れたことのないフレームワークにも自己学習で取り組んでいこうと考えていまして、UI/UXの設計能力もつけていきたいです。
今後のキャリアプランですが、会社員としてもっと経験を積み、技術や知見を蓄えてフリーランスとしての活動に憧れています。
フリーランスとしてWeb制作からWeb開発まで幅広く仕事をこなしていけるようになることが目標です。
【Web制作】
一般的なWebサイトを制作することを指します。
主にhtml / css / javascriptで作られることが多いです。
WebサイトなのでURLからページを取得、表示され基本的にはそのページ内の情報で完結します。
【Web開発】
WebアプリケーションやWebシステムを開発することを指します。
Web制作よりも難易度が高く、PHPやRubyなどのサーバーサイドのプログラミング言語を利用して開発します。
Facebookで例えると、Facebookはまずアカウント登録を行いますよね。
アカウント登録の操作がリクエストとしてサーバーに向けて発行され、それは全てサーバーサイドのプログラミングで制御されます。
これにより「ユーザAが登録された」という情報がサーバーに残り、ユーザはログインをすることが出来るようになります。
このようにWebサイトでは実現できず、サーバーでの制御が必要な開発がWeb開発と言われています。
転職の経験について
転職した経験はまだないのですが、現在転職活動中です。
特に今の会社に給与面や待遇で不満はありませんが、通信機器メーカーという性質上、ネットワーク知識やハードウェアの知識も必要になります。
Web周りへの興味が強くなってきたので、Web開発を重点的に行える会社に転職したいと思いました。
その会社で使用している技術です。
自分の持つスキルとかけ離れてなく、かつ使用したことのない言語やフレームワークがバランスよく用いられていると魅力を感じますね。
年収も気になりますが、将来を見越して自分の技術力を高めたい気持ちが高いので、年収は二の次で考えています。
あとは出来れば自社サービスの会社がいいですね。
Sierも一部候補として入っていますが、私の希望としては自社メンバーで切磋琢磨しながら開発をしたいので、客先常駐がメインとなるSierは選択肢から外しています。
はい、転職エージェントはレバテックキャリアを利用しています。
エージェントと3回面談しましたが、自分の将来像を伝えて複数のキャリアプランに合わせた求人を紹介してもらっています。
レバテックはITに特化しているのでスキルや技術についても話が通りやすく、理解してもらえるのでエンジニア転職の場合はエンジニア専門のエージェントを利用すべきだと感じました。
今のところ特に不満もなく、今後も利用を続けレバテックで転職活動を続けるつもりです。
3回行った理由は、 「エージェント様に求人を探してもらう → 私が選ぶ → 面談で選んだ理由をフィードバックする」 といったサイクルを繰り返した為です。
これにより自分の希望に合った求人を選別出来ています。
おすすめの書籍
「リーダブルコード」
良いコードを書くためのバイブルですね。
「Laravel 入門」
Laravelの入門書としては最適だと思います。
会社でも好評で読み回しました。
「Webを支える技術」
Web技術が細かく、かつわかりやすく書かれており、入社1年目の方などにもおすすめ出来ます。
ITエンジニアとしてのやりがい
私が感じるエンジニアとしてのやりがいの一つとして不具合解析があります。
「不具合解析」と聞くとイメージが悪いかもしれないですが、人が作ったソースコードを徹底的に確認し、ログに残っている少しの情報から 仮説→実証を繰り返しながらロジックの穴を見つける作業はまるで探偵のような作業です。笑
原因がわかった時はなんともいえない達成感とモヤモヤが晴れたスッキリ感があります。
私はよくのめり込みすぎて、気づいたら会社に誰もいない、なんてことが多々ありました。
一般的には皆やりたがらない不具合解析ですが、私にとっては好きな仕事の一つです。
過去の自分へのアドバイス
完璧な理解を求めないことです。
1年目の私は理解を求めるあまり理解できないことに苦しみました。
理解を放棄することはよくないですが、ある程度調べてわからないことは一旦置いておくといいと思います。
3年目くらいからパズルのように繋がっていきますので。
この度はインタビューに答えて頂きありがとうございました。
まとめ
今回は通信機器メーカーに勤めるプロジェクトリーダーの方に、キャリアに関するお話を伺わせて頂きました。
今後の方向性が明確でありかつ、キャリアの実現に向けて着実に行動されている方だなと感じました。
ITエンジニアのキャリアは、「転職」をしないと叶えることができないケースもたくさんあると思います。
今の会社と自分の方向性が異なっていると感じはじめたとしたら、それは転職を考えはじめてもいい時期かもしれません。
これからのキャリアの参考になりましたら幸いです。
IT専門の転職エージェント
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