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SIerやSESなど、請負や常駐型のエンジニアとして働くよりもWeb系で働きたいと考えている人は多いですよね。
Web系のイメージとしては以下のようなものが定着していると思います。
- 技術的に一貫性がある
- 新しい技術やサービスを柔軟に取り入れている
- 私服勤務
- 自由度が高くて働きやすそう
しかしながら、これらは間違いではありませんが、Web系のいいところだけが世の中の一般的なイメージとして固まってしまっているように私は感じています。
そうでなければあなたもこの記事を読むことはなかったはず。
この記事ではWeb系に転職して、「後悔したな。」「失敗したな。」と思ったポイントを6つ紹介します。
もしもこれからWeb系に転職しようと思っている人は、「Web系ってこういう一面もあるんだ」と認識してもらえるのではないかと思いますので、どうぞご覧ください。
Web系への転職で後悔・失敗したと感じた6つのポイント
Web系の転職で後悔・失敗したと感じたポイント
- 残業がめちゃくちゃ増えた
- アジャイル開発に慣れるまで時間がかかりそう
- 職場環境についていけない
- 自由度は高いがその分責任も重い
- 実質年収が下がった
- サークルのような社風に馴染めない
残業がめちゃくちゃ増えた
契約があると、それを超えてしまった場合には代休を取ったりして調整するようなこともあります。
これがWeb系に転職したらどうなったか?
- 顧客との契約などはないのでいくらでも残業
- サービスインに向けてひたすらスピード感を意識して仕事をする環境
- 給料は年俸制のため、会社に残業の概念がない
その結果、
ポイント
残業時間は入社前に必ず確認しておきましょう。
会社の平均残業時間ではなく、もし入社した場合に携わる予定のプロジェクトの平均残業時間を確認するようにしてください。
何故なら、例えばAとB、2つのプロジェクトが稼働しているとします。
- Aの平均残業時間は100時間/月
- Bの平均残業時間は0時間/月(ほとんどない)
こんなに極端であることは想定しにくいですが、上記の通りだと会社の平均残業時間は50時間/月ですよね。
そうすると、A、Bどちらからもかけ離れた残業時間を確認することになってしまうため、会社の平均残業を確認するのはあまり意味がないというわけです。
厳密に言えば、職種毎にチームも分かれているはずなので、【あなたが所属する予定のチームの平均残業時間】にまで絞って確認することが理想的です。
アジャイル開発に慣れるまで時間がかかりそう
アジャイル開発はWeb業界では一般的な開発手法となっています。
その理由はいかのようなものがあげられます。
- 開発スピードが速い
- 開発の優先順位が明確
- プロトタイプがすぐにできる
- 作業効率がいい
もちろんアジャイル開発にも徐々に慣れていける可能性はあります。
しかし性格や体質的に、【自分にはウォーターフォール型の方が合ってるな】と、転職後に改めて感じる人も一定数います。
職場環境についていけない
Web系はトレンドの技術を使ってなんぼの世界。
- 新しいプログラム言語
- フレームワーク
- ミドルウェア
- クラウド
- セキュリティ
- etc...
など、新しい技術が次々と出てきていることは、すでにご存じのことでしょう。
Web系はこれらの新しい技術に敏感であり、かつ、アジャイル開発とも相性がいいことから、どんどん新しい技術を取り入れていく社風のところが多いです。
つまり、自ら学び、それを職場で実践していくことが求められるわけですが、これができないと社内で評価をもらうことも難しくなってしまいます。
また、社内ではいい意味でオタク気質な人も多く、
先輩エンジニア
ルーチンワーク?それツール作れば効率化できるでしょ
こんなやりとりもしばしば。
こんな感じで周りと自分をつい比べてしまうこともあります。
決してこれらは悪い環境ってことではないですし、人によってはこういう環境を求めてたという人もいるはず。
それでも、やっぱりついていけないなと、合わないなと感じてしまう人もいます。
自由度は高いがその分責任も重い
Web系にはこんなイメージが定着していると思います。
- 自由
- 融通が利く
- 仕事が”楽”
確かにそのような一面もあるのがWeb系の魅力でもあると思いますが、その裏では大きな責任が伴っていることを忘れてはいけません。
※ちなみに全く”楽”ではありません。
あなたが担当している仕事が納期に間に合わないとどうなるかというと、会社の売上に直結してしまうんです。
売上が発生するタイミングは、それぞれ以下の通りです。
- Web系:自分たちで作ったサービスを、お金を払って使ってもらえた時
- 請負や常駐型:仕事を受注した(開発に着手した)時
売上がどのタイミングで発生するのかはビジネスマンとして抑えておく必要がありますね。
また、IT業界は実力主義と言われますが、Web系は特にその色が強く、
- 納期に間に合わない
- 成果を出せていない
- 責任感がない
という評価になってしまうと、査定の時に年俸を減額されてしまうことは避けられないでしょう。
自由に進められる分、しっかりとセルフコントロールをして、仕事に対してコミットしていく意識が求められます。
実質年収が下がった
上記で解説した残業時間が多くなったことにも関係してきます。
まずは例として、以下の表をご覧ください。
前職の待遇 | 転職後の待遇 |
基本給:300万円(25万円/月)
残業代:93.6万(7.8万円/月(平均40時間)) 賞与:50万円 年収(合計):443.6万円 |
年俸制:480万円(40万円/月×12か月)
残業代:なし 賞与:なし |
一見すると、年収アップの転職になっていると感じますが、ポイントは残業時間にあるんです。
- 前職と同じだけの残業時間→年収アップ
- 前職より残業が多い→残業時間によっては実質年収ダウン
ということになります。
例えば転職後の残業時間/月が80時間だった場合、以下の表のようになります。
前職の待遇 | 転職後の待遇 |
基本給:300万円(25万円/月)
残業代:187.2万(15.6万円/月(平均80時間)) 賞与:50万円 年収(合計):537.2万円 |
年俸制:480万円(40万円/月×12か月)
残業代:なし 賞与:なし ※残業代がないので変化なし |
このように残業をすればするほど、残業代が支給される前職の方が年収は高くなるわけですね。
そのため、内定をもらった時に提示された給与条件だけで安易に決めてしまうのはおススメできません。
前職よりも年収が下がってもいいからとにかくWeb系に行きたいということであれば、何も問題ないと思います。
しかし、
- 年収をあげたい
- 年収はさげたくない
このようなお気持ちが少しでもあると、転職後に後悔することになりかねませんので、年収と残業時間のバランスは確認するようにしましょう。
サークルのような社風に馴染めない
Web系の業界自体がまだ若く、平均年齢が20代という会社も珍しくありません。
そして、
- コミュニケーションが活発である
- 公私混同している
- 毎週飲み会がある
こういった職場環境であることもまた珍しくありません。
SI業界からの転職だと、このような職場の雰囲気の違いに驚くこともあります。
ポイント
Web系のサークルのような雰囲気というのは、決して悪いことではないと思います。
「むしろそういった職場を求めてる」という声も聞こえてきそうです。
なので大事なことは、転職する会社の社風を確認して、
- 自分に合っているかどうか
- 自分が求めている職場環境か
- ないものねだりをしているだけではないか
このようなことを自問自答して冷静に判断するようにしていきましょう。
「入社前に職場環境なんてわかるの?」
と思われた場合は、入社を決める前に、職場見学をお願いしてみてください。
百聞は一見に如かずということわざがあるように、人から聞くよりも、自分の目で確かめた方が確実です。
これからどうするべきか
ここで失敗したと感じたポイントをもう一度まとめておきましょう。
Web系に転職して失敗したポイント
- 残業がめちゃくちゃ増えた
- アジャイル開発に慣れるまで時間がかかりそう
- 職場環境についていけない
- 自由度は高いがその分責任も重い
- 実質年収が下がった
- サークルのような社風に馴染めない
基本的に今の状況になってしまったことを「後悔している」または「失敗した」と感じられているようであれば、転職を考えた方がいいです。
なぜなら、会社の体制や制度、環境といったところは簡単には変わりません。
- 辛抱強く頑張っていく
- 会社にも改善を要求していく
これらを選択することもできますが、限界があると思います。
頑張りすぎて体調を崩してしまっては元も子もありません。
他のWeb系企業への転職を考えるなら
6つのポイントの中で、求人企業のことをあらかじめ調べて情報を掴んでおけば、失敗する確率を下げられるものが4つあります。
- 残業がめちゃくちゃ増えた
- 自由度は高いがその分責任も重い
- 実質年収が下がった
- サークルのような社風に馴染めない
しかしこれらの情報をあらかじめ個人で情報収集するのはなかなか難しいと思います。
ネットで調べればある程度口コミが出てくるかもしれませんが、どこまでほんとのことなのかもわからないですよね。
そこでおススメなのが、Web系に強い転職エージェントであるレバテック キャリアを活用することです。
レバテック キャリアはITの中でもWeb系に特に強く、求人企業の情報も事前にヒアリングを行い、社風なども確認しています。
応募前にある程度条件で絞れますし、実際に面接へ行って確認もできれば、失敗する確率をかなり減らすことができるはずです。
ちなみに以下の2つが嫌だなと感じている場合には、Web系企業で働くことをおススメできません。
- アジャイル開発に慣れるまで時間がかかりそう
- 職場環境ついていけない
なぜかというと、
- アジャイル開発をやっていない会社
- 勉強しなくてもやっていける会社
- できる先輩がいない会社
このようなWeb系の会社はないからです。
転職すれば改善できるものと、転職しても改善できないものがありますので、転職先を選ぶ時には要注意です。
Web系ではない会社への転職を考えるなら
Web系以外であれば目的別にそれぞれの希望に合ったエージェントに登録して相談をしましょう。
エージェントの強みは以下のように様々です。
- 取扱い求人数がとにかく多いエージェント
- モノづくり系に強いエージェント
- 社内SEに強いエージェント
- 年収500万円以上の求人に強いエージェント
- 20代のキャリアアップに強いエージェント
- 未経験・第二新卒層に強いエージェント
当サイトではITエンジニア向けの転職サイト・転職エージェントおススメランキングを作っていますので、こちらも是非参考にしてください。
Web系への転職、後悔・失敗談まとめ
Web系に転職して後悔や失敗したと感じたポイントについて紹介してきました。
全てのWeb系企業がこれに当てはまるわけではありませんし、後悔や失敗したと感じるポイントも人それぞれだと思います。
この記事を読んだ感想も以下のように様々だと思います。
- 「やっぱりWeb系っていいじゃん」
- 「Web系って厳しそうだな」
- 「想定内だから大丈夫かな」
そのため、転職先を選ぶ時に大事なことは、イメージだけでなく事実確認を行い、自分の希望に近い条件で働くことができるかどうかを見極めることです。
イメージで希望条件を満たしていても意味がないですからね。
極端に希望と異なる条件が1つでもあると、そこが引き金となって、再転職に繋がる可能性を否定できません。
入社を決める前、もしくは応募をする前に、その求人企業から退職した人がどんな理由で退職しているのかを確認するのもおススメです。
転職で失敗しないようにするには、できるだけ情報を集めることで、想定外のことも想定内にすることができますよ。
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