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転職活動をする際、転職エージェントを活用する人は多いですよね。
今や新卒ですらエージェントを使ったりする時代なので、いかにプロのアドバイスが求められているのかがわかります。
しかし、ここで一つの疑問が。
「転職理由って、エージェントには本音で話してもいいの?」
- 本当のことを言ったら支援してもらえないんじゃないか
- 変な求人を紹介されるんじゃないか
- 求人企業に伝えられて印象が悪くならないか
- ちゃんと転職できるのか
このように心配になることもあると思うんですが、結論から言うとエージェントには本音で話してもらって大丈夫です。
しかし、注意点もありますので、合わせて解説していきたいと思います。
転職理由によって紹介される求人が変わる
あなたの転職理由を知ることで、エージェントはどんな求人を紹介すべきかを判断しています。
単純ですが、
- 年収アップを考えてる人には、その可能性がある求人を
- ◯◯のスキルを磨いていきたいという人には、そのスキルに携われる求人を
- 残業を減らしたい人には、平均残業時間が少ない求人を
という感じです。
つまり、転職理由を本音で伝えないと、その時点でミスマッチな求人を紹介される可能性が高くなるということです。
それでは転職エージェントを使う意味がなくなってしまいますよね。
人間関係が転職理由でもいいの?
待遇や仕事内容などではなく、職場の人間関係から転職を考えている人も少なくありません。
この場合も取り繕う必要はありませんので本音で伝えてもらって大丈夫です。
ただし、人間関係は入社してみないとわからないため、エージェントとしては、これまでの紹介実績の中から、入社した人が安定して働いている求人を紹介してくる可能性が高いです。
そのため、転職理由+転職先の希望条件もしっかり伝えましょう。
そうでないと、エージェントにとって都合のいい求人しか紹介してもらえないかもしれません。
人間関係で悩まれているのは大変な状況かと思いますが、転職するなら、転職先に求めたいものを冷静に考えてみることをおススメします。
転職理由を面接でどう説明した方がいいかを相談するべき
求人企業によって、転職理由をポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるかは異なります。
例えば、
◆年収アップが目的の転職が大歓迎なA社
→「年収をもっとあげたいので転職を考えています」でOK
◇年収アップが目的の転職にあまりいい印象を持っていないB社
→転職理由を聞かれて、「年収をあげたいから」ではNG
このような求人企業毎の特徴に関しては、転職エージェントしか知らないでしょう。
そのため、転職理由を本音で伝え、それを踏まえて実際の面接ではどのように説明するべきなのかをアドバイスしてもらった方が確実です。
上記の人間関係での転職の場合、基本的に面接ではそのまま伝えない方がいいので、これを話そうと思ってる人はエージェントに相談した方がいいでしょう。
なぜ人間関係を転職理由として話さない方がいいかというと、入社後にまた同じことが起こる可能性があると思われてしまうからです。
面接官があなたの現職もしくは前職の職場環境を知ってる人であれば話は別ですが、そういったことってなかなかないですよね。
待遇や仕事内容は話を聞けばわかりますが、人間関係だけは入社してみないとわかりません。
不確定要素があると採用しずらいのが面接官の本音なので、人間関係については話さない方が無難です。
本音で話さないとどうなる?
転職理由によって紹介してもらえる求人情報が変わると上記で説明しました。
しかし、「本音を話すことには抵抗があるから別の理由を話したい」と考える人もいるでしょう。
これは場合によってはアリです。
場合によってはというのは、本音ではない転職理由を説明して、エージェントがその理由に納得をしてくれるのであれば何ら問題はありません。
ただし厄介なのが、エージェントはウソに気づきやすいということです。
経験上の勘と言えばそうなのですが、その人の経歴、性格、特徴、働いている環境などから、どんな理由で転職をしようと思うのかがある程度想像できます。
その想像とかけ離れた理由を説明された場合、「何か言いたくないことがあるのかな?」と気づきます。
するとエージェントは、「ウソつかないでください」とド直球に言ってきたりはしませんが、他の理由がないか聞き出そうと様々な角度から質問をしてきます。
どこかでつじつまが合わなくなってしまうと、本音で話せてもらえないという印象を持たれてしまい、結果的にあなたは信頼してもらえない可能性が高まります。
エージェントに信頼されないとどうなる?
エージェントに信頼されないとどうなるかというと、
- 求人を紹介してもらえない
- 具体的なアドバイスをもらえない
- 全体的に雑な扱いをうける
など、満足のいく支援を受けられなくなる可能性が出てきます。
エージェントの仕事は信頼関係によって成り立っています。
- 求人企業との信頼関係
- 休職者との信頼関係
反対に、あながもしエージェントのことを信頼できない人だと思ったとしたら?
きっとそのエージェントを使って転職活動しようとは思わないでしょう。
エージェントに満足のいくサービスを提供してもらいたいと思うのであれば、まずは信頼関係を構築しようと努力することも大切です。
ちなみにエージェントはもちろんこれを意識しながら面談に臨んでいます。
エージェントとの上手い付き合い方については、以下の記事で詳しく解説しています。
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キャリアアドバイザーとうまく付き合う5つのポイントを紹介します。
続きを見る
言いたくないことは言わなくていい
信頼関係を構築するためにも、本音で話すことは大前提なのですが、隠し事をしないで何でもかんでも本音で事実を伝えなければいけないかというと、そうではありません。
言いたくないことは言わなくてもいいんです。
ただ、言いたくないという意思は伝えましょう。
例えば、「人間関係で少しいざこざがあったのですが、具体的なところは控えさせて欲しいです。」
という感じでOKです。
言いたくないという本音を伝えることも大事なんですね。
それを聞いて、面接ではどんな転職理由を話すべきかをアドバイスするのがエージェントの役割でもあります。
エージェントに本音で伝える時の注意点
2つあります。
- 話す前に、「面接では言えないと思うんですけど」という前置きを入れる
- 丁寧な言葉で伝える
それぞれ見ていきたいと思います。
転職理由を話す前に、「面接では言えないと思うんですけど」という前置きを入れる
本音で伝えて怖いのは、それが求人企業にも伝わってしまう可能性があることです。
エージェントからの応募の場合、推薦文もしくは紹介文と呼ばれるコメントを添えて応募することになります。
コメントの主な内容
- 特徴や強み
- 希望条件(業務内容や給与、入社希望時期など)
- 募集ポジションにどうマッチしているか
- 転職理由
書類選考の段階で転職理由も求人企業に伝わります。
そこで対策としては、
【面接では言えない=求人企業に伝えて欲しくない】
ということをあらかじめエージェントに伝えることで、求人企業にあなたの本音が伝わってしまうことを防ぐことができます。
尚、コメントに転職理由を入れなきゃいいのでは?と思うかもしれませんが、転職理由をコメントに入れずに応募すると、どうなるでしょう?
求人企業から、「転職理由を教えてください」
と言われてしまい、結局エージェントから転職理由は伝える形になってしまうんです。
ポイント
エージェントが作成する自分のコメント内容が気になる場合は、「応募する時の紹介文ができたらまず見せて欲しい」と、要望を出しておきましょう。
もしくは、「転職理由はこう伝えてください」と、口頭ではなくメールを送りましょう。
口頭だと、コメントに書き出す時に微妙にずれる可能性がありまが、メールならコピペできるので、間違いありません。
丁寧な言葉で伝える
例えばですが、上司と合わなかった場合に、
「まぢ上司がうざくて合わなかったんすよね」
「こうな風には言わないよ。」と思った人もいると思いますが、これは私が実際に聞いたことがある内容です。
さすがにこれだとビジネスマナーとか大丈夫かな?と感じましたし、面接の時にも横柄な態度をとってしまわないか不安になります。
そして、求人企業と取引停止になったりしないかというところまで気になります。
考えてみてください。
あなたが求人企業の担当者だとして、ビジネスマンとして問題のある人を紹介してくるエージェントを信頼できると思いますか?
これは難しいですよね。
信頼できないということは、取引する価値がないことになります。
丁寧な言葉遣いや対応は、エージェントでの面談でも意識するべきです。
何となく転職したいと思っている場合はどうすればいい?
転職を考えるということは、必ず何かしらの理由があるはずです。
転職を少しでも考えているのに、理由は何もないという人はいないというのが私の自論です。
ほんとに何もない人は転職活動をしないので。
私がこれまでに転職支援してきた人の中にも、
- 「何となく転職したくて、とりあえず求人情報を見たい」
- 「自分の市場価値を確認しておきたい」
と思って相談にきてくれた人が結構いますが、深堀りしてみると、
- 「今の仕事に飽きてきた」
- 「もっと待遇がいいところはないか」
- 「今はいいけど将来がなんとなく不安」
- 「給料を減らさず残業を減らしたい」
- 「実は社内恋愛の関係で職場にいずらい」
など様々ですが、割と具体的に転職を考え始めた理由がありました。
そしてこの転職理由は、次の会社を決める上で重要なポイントとなります。
転職したいと思ったポイントが改善されない転職はあきらかに失敗ですからね。
何となく転職したいなーと思っているなら、もう少し自分の考えを掘り下げてみて、「何で何となく転職したいと思っているんだろう?」と自問自答してみることをおススメします。
もしくはエージェントに相談すれば、
- ◯◯の仕事や事業に興味はありますか?
- マネジメントポジションへのチャレンジはどうですか?
- 待遇はこれぐらいアップが見込める求人です。
- 直近の離職率は0です。
- メディアにも頻繁に出ている注目企業です。
- キャリアアップを考えるとこのあたりはどうでしょう。
こんな感じであなたの要望を探ってくれますよ。
そこでビビッとくるものがあれば、それがあなたが転職を考えている理由になるかもしれません。
1人で求人を探すと、どうしても視野が狭くなってしまったり、そもそも求人を探しにくいということもあると思うので、何となく転職したいと思っている人こそ、エージェントに相談してみることをおススメしたいです。
何となくの転職なら、まずは業界最大手の【リクルートエージェント】
に登録してみましょう。
求人数が豊富であるため、様々な視点から求人を紹介してもらえる可能性がありますよ。
転職の目的がはっきりとしている場合には、業界特化型の【レバテックキャリア】
の方が、より具体的なアドバイスをもらうことができる可能性が高いため、あなたの置かれている状況によって、登録するエージェントを選んでくださいね。
転職エージェントには転職理由を本音で話した方がいい理由まとめ
エージェントに転職理由を本音で伝えた方がいい理由について紹介してきました。
まずはエージェントとの信頼関係を構築することで、手厚い支援を受けることができるようになります。
エージェントも人なので、信頼関係ができてる人に対しては力を入れたくなるんですよね。
せっかくの転職支援サービスなので、うまく活用するのに越したことはないと思います。
尚、本音で話したのに雑な扱いをされてしまうようなことがあれば、そのエージェント(担当者)を使うのは辞めましょう。
その場合、
- 担当者の変更依頼をしてもいい
- 登録削除を依頼してもいい
- 無言でいなくなってもいい
どれも何も問題ありません。
無言でいなくなられてしまうのはエージェントとしては避けたいのが本音ですが…
でもそんな状況になるってことは、信頼関係が構築できなかったからだと、エージェントとしては反省しなくてはいけないですね。
転職理由の説明の仕方で、面接での印象がガラッと変わりますので、本音と建前をうまく使いこなすことができれば、転職の成功にも一歩近づけるはずです。
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