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エンジニアからのキャリアパスを考えた時、ゆくゆくはITコンサルタントになりたいと考える人も多いのではないでしょうか。
ITコンサルタントはプロジェクトのフロントに立って、クライアントのIT課題を解決へと導く役割を担います。
この記事では、エンジニアからITコンサルタントになりたいと考えている人向けに、ITコンサルタントの仕事内容及びどのような経験を積めばITコンサルタントになることができるのかを解説していきます。
ITコンサルタントの仕事内容
ITコンサルタントの仕事内容は、一言で言えば、クライアント企業のITに関する課題解決を行い、業務改善・経営改善に導くことがミッションです。
例えば、クライアント企業のITに関する課題は以下のようなものがあります。
- ペーパーレス化をして業務効率を計りたい
- 現行システムでは全業務をカバーできていない
- 財務、顧客、販売、生産などのシステムを一元化したい
- 新しく事業部ができたので新システムを導入したい
- M&Aによりグループとなった会社のシステムを統合させたい
- Excelで管理しているデータをシステム化したい
- オンプレミス環境をクラウド化したい
ポイント
ITコンサルは業務コンサルも担うポジションであるといえるため、クライアントの業界及び業務に関して、深い知識を有していなければ、課題解決に向けた提案を行うことは難しいということになります。
このように様々な課題を抱えているクライアントに対して、ITコンサルタントは主に以下3つの手法からクライアントに提案を行い、解決に向けてプロジェクトを進めていきます。
- 現行システムのカスタマイズ開発を提案
- 自社システムの導入を提案
- 他社システムの導入を提案
それぞれ解説していきたいと思います。
現行システムのカスタマイズ開発を提案
すでにクライアント企業で使っているシステムをカスタマイズすることによって、課題解決ができる場合には、カスタマイズすることを提案します。
使い慣れているシステムのバージョンアップというイメージになるため、ユーザー側からすると一番楽ですね。
すごく単純な例えですが、パソコンがWindowsからMacに代わってしまうとどうでしょう?
使い勝手が結構変わってしまうので、新しいものに慣れるまでに時間がかかると思います。
しかしこれが、Widowsのバージョンアップのみであれば、使い勝手はほぼ今まで通りなので、慣れるまでにそこまで時間はかからないですよね。
自社システムの導入を提案
自社で開発しているシステムやパッケージの導入提案を行います。
自社システムの導入を提案をするITコンサルタントは、ある意味営業のようなポジションに近いですね。
自社製品を導入する場合であっても、他社製品と比較した場合のメリットやデメリットも把握した上での提案が必要となります。
例えば、上に出てきたオンプレミスからクラウド化をしたいという課題に対して、アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社にAWS導入の相談をすることが可能性として高いかもしれません。
その時、アマゾンウェブサービスジャパンの社員は、AWSの他にも、競合となるGoogleのGCPやMicrosoftのAzureなんかの知識も有していないと、何故AWSを導入するべきなのかがクライアントに説明できません。
このように、自社システムを導入するにあたり、他社製品に関する幅広い知識も求められます。
他社システムの導入を提案
販売代理店のような形で様々な会社のシステムを提案する場合もあります。
AWSやMicrosoftのパートナーであったり、他にもSalesforceやSAP、Oralceなど会社と親和性のあるサービスを扱うことで、クライアントへの提案力強化も可能になるというわけです。
他社のシステムを導入することに関しては、幅広い提案ができることがメリットとしてあげられますが、反対に、自社製品ではないため、細かいカスタマイズの対応は難しいケースがあります。(あくまで販売代理店なのでカスタマイズは許可されていないこともあるからです)
そのため、既存製品で対応ができない場合には、自社で足りない部分を補う開発を行ったりするケースもあります。
注意
ITコンサルタントがITに関する課題解決(業務改善)を担当するとはいえ、クライアントのゴールはあくまで業績向上です。
システム導入や改善を行うことで、クライアントにもたらす経営的なメリットについても話せた方が、クライアントからの信頼が高まることは必然です。
つまりはシステムや業務のことだけでなく、財務や会計に関する知識も有していた方が、ITコンサルタントとして有能だと言えるでしょう。
ITコンサルタントはどんな人におススメ?
人・物・金を管理する能力が求められるPMより、クライアントと信頼関係を構築し、クライアントの課題を解決する能力が求められます。
そのため、技術だけではなく、もっとクライアントと接点を持ってコミュニケーションスキルも生かしていきたいと考えている人には、ITコンサルタントを目指すのはおススメなキャリアであると思います。
また、
- SEよりも更に上流工程を担当していきたい
- 技術よりも業務分析の方が得意
- データを扱うのが好き
- 経営面に携わりたい
- 今より年収をアップさせたい
このように考えている方にもITコンサルタントはおススメできる職種です。
経営コンサルタントとの違い
ITコンサルタントはシステムに関する課題解決を行うことが中心ですが、経営コンサルタントは経営戦略の策定を行います。
つまり、資源を集中させる場所を見極めたり、人件費及び人員配置を考えたり、M&Aの推進、中にはIT導入に携わる場合もありますのでかなり幅広いです。
最終的に、クライアントの業績向上のために必要なことを行い、結果を出すことが経営コンサルタントに与えられたミッションです。
ITコンサルタントの仕事も、結果的には業績向上に繋がるものとなりますが、あくまで携わるのは業務改善の部分になるため、経営戦略という大きな枠組みの中に、業務改善が含まれているとイメージするといいでしょう。
ITコンサルタントになるには?
多くの人がエンジニアからのキャリアアップでITコンサルタントになる場合が多いです。
仕事内容でも触れましたが、ITコンサルタントは業務改善に関わりますので、単純に開発経験がありますだけでは不十分です。
クライアントとの要件定義の経験と財務・会計の最低限の知識が必要となります。
要件定義の経験
要件定義を経験していれば、クライアントの要望及び課題について把握することができます。
ITコンサルタントの求人に応募して面接を受ける際にも、クライアントとどう接していたのかを問われることも多いです。
また、ITコンサルタントはPMからのキャリアアップとよく言われますが、PMを経験していなくてもITコンサルタントへの転職は可能です。
ITコンサルタントに求められている能力がプロジェクトのマネジメントを行う能力とは異なるからですね。(もちろんマネジメント能力もあるに越したことはありません。)
クライアントへの提案力(業務知識)及びプレゼンスキル、強いてはこれらを支えるコミュニケーションスキルがITコンサルタントへの転職には不可欠となります。
財務・会計の最低限の知識
財務諸表を読めるようにしておきましょう。
財務諸表とは、損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)の3つです。
クライアントとなる会社が、
- どこから資金を調達して
- 何にお金をつかって
- どれぐらい儲けることができているのか
財務諸表を見て、このような会社の状態がわからないと、何を改善するべきなのかがわかりません。
システムを導入することで、財務諸表で改善できるポイントを明確に提案できてこそITコンサルタントです。
ITコンサルに強いエージェントは?
ITコンサルを募集している求人については、エージェント業界大手の【リクルートエージェント】や【doda】が数としては多く扱っていますが、【アクシスコンサルティング】がコンサル領域に特化した転職支援を行っているのでおススメです。
アクシスコンサルティングは、エンジニアからキャリアアップでITコンサルを目指す人の支援はもちろんのこと、大手コンサルファーム在籍者の転職支援にも強く、外資系の求人も含め、ノウハウを非常に多く持たれています。
戦略コンサルBig3と呼ばれる、
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ボストン・コンサルティング・グループ
- ベイン・アンド・カンパニー
会計系ファームのBIG4と呼ばれる、
- デロイト トーマツ コンサルティング
- PwCコンサルティング
- KPMGコンサルティング
- EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング
ITコンサルティングファームで言えば、
- 日本IBM
- アクセンチュア
- フューチャーアーキテクト
- ウルシステムズ
など、様々な求人をアクシスコンサルティングでは取り扱っています。
- 「コンサルタントになりたい」
- 「コンサルタントとしてさらに活躍したい」
- 「コンサルタントを卒業したい」
コンサルタントを1つのキーワードとして、様々なキャリアパスを熟知していることが強みとなっていますので、これからコンサルタントに転職を考えている人は、抑えておきたいエージェントです。
まとめ
ITコンサルタントの仕事内容やなりかたについて解説してきました。
一般的にプロラマーからスタートとして、SEとして設計や要件定義も経験するようになると、得意な業務分野が出てくると思いますので、その延長線上でコンサルタントへのキャリアアップを考えるのはすごく自然なことだと思います。
年収面を考えても、SEやPMで年収1,000万円を目指すことは難しいですが、ITコンサルタントであれば可能性も出てきます。
まだ経験不足だと感じる場合には、まずは経験を積むことも大事ですし、勉強も必要です。
また、場合によってはITコンサルタントとして転職する前に、まずは上流工程を経験できる会社への転職を優先した方がいいケースもあります。
ITコンサルタントを目指すのであれば、まずは現状を分析して、実現への道筋を立てることからはじめてみることをおススメしたいと思います。
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