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今回は大学を卒業後にSIerへ入社され、開発経験を積んだ後、コンサルティングファームへ転職された方にお話を伺いました。
マネージメントやデータ分析、ビッグデータに関するスキルを今後更に強化していきたいと考えられていました。
是非ご覧ください。
経歴のご紹介
- 年齢:31歳
- 性別:男性
- 学歴:東京理科大学 理学部 物理学科 卒業
- ITエンジニア歴:8年3ヵ月
- 現職:コンサルティングファーム
- 年収:800万円
- インタビュー実施日:2022年7月
自治体向け決済システム開発のコンサルを担当
役職はシニアコンサルタントです。
自治体様がご利用する決済システムの開発計画を担当しています。
20人程度のプロジェクトで、期間としては3ヵ月を見込んでいる規模です。
担当業務は、開発計画の策定となっていまして、クライアントのご要望からグランドデザインを描き、システムの仕様まで落とし込んでいく業務となります。
システム環境はいわゆるBaaSの環境をご提案しています。
職場環境は基本的にリモートでクライアントと対面するのは週一程度です。
自社のメンバーと対面で会う機会も同様に週一程度です。
一日のスケジュールは自社メンバーとの朝会を10分ほど開催し課題やスケジュールを共有しています。
基本的に稼働時間に決まりはなく、各々がそれぞれのスケジュールで独立して作業している環境です。
残業時間は月80時間程度ですね。
メリットは家事や育児を隙間時間にできることです。
デメリットは定時以外、平日以外も稼働する必要がでてくることです。
クライアントとのコミュニケーション力が武器
対クライアントとのコミュニケーションです。
システムに明るくないユーザーから要望を伺いつつ、背景やトレンドを加味しながらグランドデザインを描きます。
ビジネス計画を含めたペーパーに落としながらクライアントの役員層と合意を取り開発着手まで押し進めます。
一見地味な大規模開発の設計や障害対応などシステム開発の基礎は役に立っています。
地に足のついた計画を策定できると思っています。
専門用語は極力使わないことですね。
また、抱えている課題を常に念頭に入れてお話させて頂くことを心がけています。
マネージメントのスキル不足が現在の課題
自身がマネージメントレイヤーに移行している途中であるため、スキルに不足がある点が課題です。
ベースとなる知識として流通しているビジネス本などから知識を得ながらも、周りにマネージャーから生の声を聞き、参考にしています。
印象的なアドバイスは「想像力を養うこと」でした。
部下やクライアントが何に悩んでいて何を不足としているのか「想像する」ことです。
すぐに手に入るスキルではありませんが、地道に身につけていこうと思います。
新卒ではSIerに入社し、メガバンクのシステムを構築
新卒で入社したSIerで国内メガバンク向けに金融システムを構築していました。
扱っていたプログラム言語はC++になります。
プロジェクトの規模が大きかったこともあり、システムの全体感が掴めず、自分が何を誰のために作っているのか実感が持てなかったため、やりがいを持って仕事に取り組めていなかったのが正直なところです。
数年かけて仕事に慣れていくにつれユーザーと話す機会も増え、感謝されたり正直なフィードバックをもらえる様になってからやりがいを実感できる様になたかもしれません。
今後は更に、高度なデータ分析スキルを磨きたい
高度なデータ分析のスキルです。
ツールを利用して簡単なデータ分析を実施した実績はあるものの、統計の学術的な背景を含めた分析はできていません。
サーバーとの連携やデータ整備など技術的な面においてもスキルが不足しています。
今後、大量のデータを扱う機会が世の中全体でも増えてきているのを実感しています。
そのために今のうちからスキルを磨いていかなければならないと痛感しています。
キャリアプランとしては、上流から下流まで今までにないスピードで扱える様な人材になりたいと考えています。
TableauというBIツールを利用して実際にダッシュボードを作って勉強をしていくつもりです。
SIerからコンサルティングファームへ転職
新卒で入社したSIerから、現在のコンサルティングファームに転職しています。
稚拙な表現かも知れませんが、直感を信じることですね。
信頼できる上司/エージェントか、ワクワクするソリューションを扱っているか、などなど収入では測れない観点が数多くあります。
私は直感を信じ、仕事での縁を信じて転職をして良かったと思っています。
案件先で引き抜いてもらったのでやめるときの交渉が大変でした。
リクルートエージェントとiXを利用
リクルートエージェント、iXを利用しました。
リクルートエージェントは自分の要望以外にも広い視野で案件を提案していただいた点が良かったです。
その反面、自分の要望に沿った案件の提案が少なかった印象です。
iXはレイヤーを限定したエージェントサイトであるため、自分の要望にそったご提案を頂けたものの、意外性のある自分にない発想となる転職活動にはならなかった印象です。
どちらのエージェントも利用用途によって使い分けるのが良いと感じました。
おすすめの書籍
王道ですが、「失敗の本質」です。
システム開発も根源は組織論が重要になってきます。
その本質は時代が変わっても普遍のものであると読了後に実感しました。
クライアントからのフィードバックにやりがいを感じる
クライアントやユーザから正直なフィードバックをもらった時です。
もちろん感謝も嬉しいですが、自分が考慮できていなかった点を手触り感のある操作感をもってフィードバックもらえた時は、反省もしますが、その反面新たなことを知れたことを成長の始まりとして嬉しく思います。
決済サービスを開発した時、コールセンター窓口に来る苦情に対しては心を痛めましたが、他サービスと比較した場合の優位点や開発者も想定していなかった利用方法などをフィードバックとしてもらった時はやりがいを感じました。
基礎を大事にと伝えたい
基礎を大事にすること。
目新しい要素技術に目移りがするのはわかるけれども、システム開発の進め方や仕事の進め方は技術が変わっても大きくは変わらないので、着実に基礎を学ぶことが必要だと後になって実感しました。
簡単なものでいいので動くものを自分の手でセロから構築することです。
サーバーやセキュリティ、ドキュメントなど必要なものが実感をもって理解できる様になると思っています。
この度はインタビューに答えて頂きありがとうございました。
まとめ
今回はSIer出身で、現在コンサルティングファームで活躍するシニアコンサルタントの方にお話を伺いました。
将来的にはバリバリの技術者ではなく、コンサルの道に進みたいと考えている場合でも、エンジニア時代の経験は活かしていくことができるので、焦らずじっくりと経験を積んでいきたいですね。
今後のキャリアの参考になりましたら幸いです。
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