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今回は外資系のコンサル企業に勤める経験6年のエンジニアの方にキャリアインタビューをさせて頂きました。
これまではWebアプリケーションの開発を中心に経験を積まれてきており、現在は公共インフラ会社向けに、要件定義からリリースまで5年を予定されている大規模プロジェクトに携わっている方となります。
どうぞご覧ください。
経歴のご紹介
- 年齢:30歳
- 性別:男性
- 学歴:情報系大学院 修了
- ITエンジニア歴:6年
- インタビュー実施日:2022年3月
現在の業務内容について
現在はアプリケーションエンジニアとして、公共インフラ会社向けの顧客管理システムの構築PJに従事しております。
要件定義~リリースまで5年規模となっているため、私の中ではかなり大規模なPJです。
現在は基本設計書の作成を担当しており、業務知識を習得に多くの時間を費やしております。
システム環境としては、まだ想定段階ではありますが、言語はJava、DBはMySQLを使用する予定です。
また、職場はフルリモートとなっているため自宅で仕事を進めております。
メンバーも各地に散らばっているため原則出社はなく、普段はzoom上でコミュニケーションをとって進めていますね。
私の会社では案件に携わる期間が比較的に短い(1年~1年半単位で変わる)ことが多いため、開発フェーズまで現在の案件に残っているかは不明確な状態です。
ただ、この案件に携わり続ければ私自身もプログラミングを行う予定です。
クライアント企業様のHPより実際の業務の概要を確認し、いただいている現行資料より業務フローやシステムの処理フローを頭に入れております。
これは設計をやるうえで、必要不可欠な知識となります。
9:00 出社し、メールチェック
9:30 – 10:00 日次のチームMTG(朝会)を実施し、本日の作業を共有
10:00 – 12:00 朝会終了後、個人ワークを実施
12:00 – 13:00 昼食
13:00 – 15:00 顧客とのMTG(週に3~4回程度)
15:00 – 16:00 議事録の作成
16:00 – 18:00 個人ワーク
18:00 – 20:00 個人ワーク(残業) 残業は月平均40時間程度
およそこういったスケジュールとなっています。
ITエンジニアとしての強み
私の強みは、今まで広く様々な案件に携わってきたため、新しい課題・問題に対して使える知識が多いところだと認識しております。
例えば、お客様より「○○がしたい」と要望をヒアリングした段階で複数の案を提示することができます。
これまでに担当してきたクライアント様は、生保・ネット通販・製薬・銀行・公共サービス・建築などですね。
ポイント
様々な業界でのシステム開発経験があると、「この業界だとこういう業務があるから、こういう機能が必要だよね」といった具合に、システム開発を行うにあたっての勘所がわかるようになります。
ITは全ての業界で利用されているので、幅広く携わり経験を積むことは、自身のキャリアの幅を広げることに繋がります。
尚、特化した専門性を持ち、スペシャリストを目指したいという場合には、一つの業界に携わることにもメリットはあると思います。
仕事上での悩み
会社の都合上、長期的に1つの案件に携わる機会が少ないため、付き合いの浅い人とのコミュニケーションに苦労することが多々あります。
その時に意識することとして、ある程度の中が深まるまでは「感情で動くのではなく丁寧にロジカルな対応」をすることを心がけております。
その結果、コミュニケーションエラーを極力減らすことができ、どんな相手でもスムーズに仕事を進めることが可能となります。
ポイント
コンサル会社に在籍している方はロジカルシンキングが得意な印象がありますね。
また、エンジニアにも求められている能力になっていますので、常日頃からロジカルな対応を意識しながら業務を行えると、アウトプットできることや結果が変わってくるかもしれません。
ITエンジニア駆け出しの頃について
初めて携わった案件は生命保険系のシステムの改修作業です。
こちらは改修箇所が局所的であったため、現行の各設計書(基本・詳細設計書)の修正、開発、テスト、リリースまで担当させていただきました。
3か月の研修直後ということもあり、研修中に学んだ仕事のやり方を守るよう意識しておりましたが、正直なところあまり役に立ちませんでした。
むしろ柔軟に対応しなきゃいけないにも関わらず一般的なルールに縛られてしまい周りのメンバーに迷惑をかけてしまいました。
少し記憶があいまいではありますが、言語はJava(バージョンはたしか1.4 or 1.5)、データベースはDB2、バージョン管理はSVNを使用しておりました。
当時からかなりレガシーなシステムだったと思います。
今後のスキル習得について
これから勉強して身に着けたい技術スキルはクラウド、AI関連です。
今までWebアプリケーションの開発をメインで担当してきたこともあり、おおまかな流れは理解しているつもりです。
ここからは新しいビジネスを創出する側に回りたいと考え、その中でも今までのITスキルを活かしたクラウドやAI関連の技術スキルを習得し、将来的に要件が決まっていないお客様に対して課題を見つけ、解決策を提案していきたいと考えております。
ポイント
クラウドやAI関連のスキルを身に着けたいと考えている方は多いですね。
それだけ需要もあり、将来性が見込まれていることは疑う余地がないでしょう。
クライアントが求める質もこれから更に上がっていくと思いますので、そういった時にも対応できるようにしておくことが大事だと感じます。
転職の経験について
転職はこれまでに2回しています。
実は1回目の時は、適応障害を患いまして、半年間ほど休職した後に転職しています。
2回目の転職理由はスキルアップですね。
2社目の企業である程度の経験を積むことができたため、もう少し幅広い案件を保持している規模の大きい会社に転職しました。
現職では3年目になりますが、今のところ特に転職は考えていません。
正直に言いますと特に何も考えておりませんでした。
といいますのも休職中に転職活動を行い、休職終了後に別の企業へ転職しましたので、新しい環境ということもあり周りの目も特に気になりませんでした。
仕事に対しても、当時は社会人2年目ということもあり、ほとんど期待されていないと感じていたため、特にプレッシャーにも感じることなく日々淡々と仕事をしていた印象がございます。
1回目はリクルートエージェントとdodaを利用し、2回目の時にはビズリーチを利用しました。
1回目の時はもちろん転職が初めてなので、リクルートエージェントで面談した際、転職のやり方を非常に丁寧に教えてくださったため、スムーズに転職活動に入ることができました。
また、一つだけではと思い、並行してdodaも利用させて頂きましたが、こちらは提案いただく案件が非常に優良なものが多く、実際に1回目はdoda経由で転職させていただきました。
2回目の時はスキルアップが目的だったので、ハイクラス求人を多く扱っているイメージの強いビズリーチを利用しました。
しかし実際にお話を伺ってみると、有名企業の若手枠といった求人もあったため、ハイクラスだけでなく、有名企業に転職されたい方にはおすすめできる転職エージェントだと思います。
1回目の時は各エージェントから20~30社程度の求人を紹介いただいたと思いますが、そのうち応募したのが15社前後でしたね。
2回目の時は5社紹介を受け、3社に応募を進めました。
ポイント
転職の目的や自身の状況によって、利用する転職エージェントを使い分けるというのはすごく賢い選択だと思います。
上記で出てきたリクルートエージェントやdodaは総合型の転職エージェントなので、幅広い業界、幅広い職種の求人を多く扱っていますね。
対してIT特化型の転職エージェントもあり、レバテックキャリアやマイナビ IT AGENTなんかはその代表格です。
転職エージェントは無料で利用できるので、気になったところがあれば、まずは気軽に相談してみて損はないと思います。
詳しく読みたい
今回インタビューに答えて頂いた方は、独自でブログを運営されており、ご自身の転職や休職に関してより詳しく記事にされています。
ご興味ある方は弱虫ペンギンの転職ブログもご覧ください。
おすすめの書籍
2冊紹介させてもらいますね。
まず1冊目はチーム開発実践入門です。
開発を進めるにあたりgitやjenkinsなど開発とは切っても切り離せないサービスの説明があり、実際にどのように組み合わせて利用されるかが丁寧に記載されているため、 この本を読んで不安なく案件に入ることができました。
2冊目はリーダブルコードです。
有名な書籍にはなりますが、プログラミングの大切な要素が多く含まれており、複数人で開発される方は必ず読むべき本だと思います。
ITエンジニアとしてのやりがい
エンジニアとして、目の前の作業をやることについてはそこまで楽しさは感じたことがありません。
ただし、経験を積むことによってできることが増え、その知識を生かしてお客さんに喜んでもらえるような提案ができた時にはとてもやりがいを感じます。
そのため、私の場合は「何かものを作る」よりもお客さんと一緒に課題解決に向けて考える作業が好きだと感じています。
実体験としては2社目で直接お客さんとの間に立ち、はじめはお客さんの要望をヒアリングして、設計書に落としておりましたが、徐々にこちらから提案できるようになり、それにお客様もいい反応をしてくれた時は私としても非常にうれしかったです。
過去の自分へのアドバイス
細かいプログラミングの技術を学ぶよりもまずは開発の進め方を俯瞰的に理解するよう努めてほしい。
理由は、実際の案件でプログラミングよりも設計書の書き方やソースのバージョン管理の方法、テストの手法などのほうが開発を進めるうえで圧倒的に大切な要素といえるから。
また、変なプライドを持たずわからないことは素直に聞くことも大切。
社会人は時間に縛られているため、一人で黙々と調べるよりもある程度調べてわからない部分があったら、分かりそうな人にすぐ聞いちゃうほうが時間効率がいい。
この度はインタビューに答えて頂きありがとうございました。
まとめ
今回は外資系コンサル企業に勤めるエンジニアの方にキャリアインタビューさせて頂きました。
しっかりとした目標や目的をもって転職を行っており、着実に理想のキャリアを築いていってる方だと感じました。
今後のキャリアを考える参考になりましたら幸いです。
今回インタビューに答えて頂いた方が利用したことのある転職支援サービス「リクルートエージェント」には、以下より登録ができます。
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