※本記事のリンクには広告が含まれています。
プログラミングをはじめたいと思ってるけど、正直パソコンとかあまり触ったことないし、インターネットの仕組みも何もわかってなくて、こんな状態でいきなり勉強しても大丈夫なのかな?
こんな疑問や不安を抱えている人はわりと多いんですが、これに対する答えは、【いきなり勉強しても大丈夫】です。
ただ、せっかくならパソコンの中身やインターネットの仕組みについても理解を深めた方が、エンジニアとしてやっていく上で恥をかかなくてすみます。
「エンジニアなのにそんなことも知らないの?」ってなりにくいってことですね。
また、小学校でのプログラミング必修化にともない、こどもにプログラミングを教えてあげたいけど、どんな本を使ったらいいのか迷ってる親御さんもいらっしゃると思います。
そもそも親である自分もプログラミングのことをわかってないから、自分にも理解できる本がいいなって思いますよね。
そこで、日本出版販売が「こどもプログラミング本大賞」の受賞作品10冊を発表しているので、それぞれの受賞本を紹介したいと思います。
「こども」というキーワードが入っていますが、プログラミング初心者にとってもとっつきやすく、かつわかりやすいものとなっています。
保護者向けの本もありますし、こどもでも読みやすい絵本もありますので、どうぞご覧ください。
こどもプログラミング本大賞とは?
日本出版販売による、「こどもたちにおすすめしたいプログラミングの本」として、
- 「こんな本で勉強してみたい」
- 「こんな本ならこどもに読ませたい」
- 「こんな本が小さい頃あったら良かった」
という本を、小学生・大人それぞれに投票してもらい大賞を決める企画として2019年にスタート。
2019年5月に第一回の受賞作品が発表されました。
投票者はどんな人?
エンジニア及び小学生、保護者、教員、学校司書の方々です。
具体的には、
- 2019年2月に開催されたソフトウェア開発者向けカンファレンス「Developers Summit 2019」に参加されたエンジニアの方。
(当日は、こどもプログラミング本約80点の見本を展示し、こどもにおすすめしたいプログラミング本の投票を受け付けました。) - 東京都の2018・2019年度プログラミング教育推進校である荒川区立第二日暮里小学校で募った児童・保護者・教員・学校司書の方。
様々な人の目線を取り入れているため、個人的にはかなりバランスのとれた結果になっているのではないかと思います。
大賞以外にも3つの部門
大賞以外にも3つの部門を設けることで、より目的に応じた本の選定ができますね。
- 「絵本・読み物部門」
- 「操作マニュアル部門」
- 「保護者・教員向け部門」
3部門で得票数上位3つを各部門の入賞作品として決定しています。
絵本と解説本を一緒に比較するのもなかなか難しいと思うので、こういあった分野を分けるところは読者目線でさすがだなと感じました。
受賞作品の紹介
それでは受賞作品を紹介していきたいと思います。
【大賞】
「なるほどわかった コンピューターとプログラミング」(ひさかたチャイルド)
目次
- コンピューターって?
- プログラミングって?
- 中はどうなってるの?
- コンピューターはどう考えるの?
- 命令を出す
- コンピューター言語
- いいプログラムを作るには
- インターネットを使おう
- コンピューターの歴史
こちらは全16ページに全て仕掛け(めくるタイプ)があります。
そこまでボリュームが多くないことからも、飽きずに全部見ることができるかなと思いました。
表紙の通り絵本の中身もかわいい感じです。
学べる内容としては、これからパソコンやインターネットについて詳しくなりたいと考えている人であれば、こどもじゃなくても見て(読んで)おいて損はしないはずです。
ノートパソコンのキーボードの下にはバッテリーとかCPUとか冷却ファンが入ってるとかもわかります。
コンピューターが「0」と「1」しか識別できないことやインターネットの情報のやりとりにはサーバーを経由していることなど結構大事なポイントが盛りだくさんだなと。
ちなみに年長の息子に見せたところ、やっぱり仕掛けが面白いのか食い入るように見てましたよ。
普段から私がパソコンを使っていることも知っているので、仕掛けをめくることによって、「パソコンの中身ってこんな風になってるんだ!」とかなり新鮮だったようです。
こどもたちにおすすめしたいプログラミングの本ということで、個人的には大賞をとったのにも納得のいく内容でした。
【絵本・読み物部門 入賞】
「テラと7人の賢者」(学研プラス)
主人公のテラがパソコンの世界に迷い込むところから物語が始まります。
元の世界へ戻るためには、7人の賢者が持っているまほうのコインを集めることが必要であり、それぞれの賢者とゲームを行っていく内容となっています。
順番を考えたり、ドット絵を作成したり、命令を1つずつ実行することでゴールにたどり着いたり、本に付属されているコインを使ってソートを学べるなど盛りだくさん。
子供でもわかりやすく、かつゲーム感覚で読み進めることができるため、楽しみながらプログラミングの考え方を学ぶことができます。
「ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング」(翔泳社)
主人公であるルビィが宝探しに出かけ、そこで様々な困難が待ち受けているのですが、それをプログラミング的思考で解決し、宝を見つけていくという物語になっています。
プログラミングそのものを学べる本ではありませんが、大きな問題を小さな問題に分解したり、順を追って実行しないと失敗してしまうなど、プログラミングの考え方がすごくわかりやすく描かれています。
絵も綺麗で、子供に読み聞かせるにもいい本だなと感じました。
Rubyというプログラミング言語の生みの親である松本ひろゆき氏の推薦図書にもなっています。
また、ルビィのぼうけんはシリーズとなっていますよ。
※物語は繋がっていなく、1冊ずつ独立してます。
「プログラミング教室」(ポプラ社)
Scratch(スクラッチ)という子供向けのプログラミングを使ってゲームを作ろうという内容です。
マンガなので読みやすく、実際にやってみたいという好奇心も掻き立ててくれます。
ScratchはNHKの教育テレビでも『Why?プログラミング』という番組が放送されているほど、注目度が高いです。
ちなみに番組のMCは「Why Japanese People!?」でお馴染みの厚切りジェイソンです。
Scratchのことを知りたいと思っているなら、「ルビィのぼうけん こんにちわ!プログラミング」「テラと7人の賢者」よりもこちらがおススメ。
【操作マニュアル部門 入賞】
操作マニュアル部門の本は3冊とも実際にプログラミングを行うための操作方法が書かれている本です。
3冊の中で、マインクラフトに興味があれば「できる パソコンで楽しむマインクラフト プログラミング入門」が迷わずおススメです。
ロボットに興味があれば、スマホやタブレットがあればできる「プログラミングは、ロボットから始めよう!」がおススメ。パソコン不要で大人も子供も熱中できると、評判も好評です。
最後に、「手づくり工作をうごかそう!micro:bitプログラミング」については、初心者には難しいかな?と感じている人も多いのです。ステップアップ用だと考えておくといいでしょう。
「できる パソコンで楽しむマインクラフト プログラミング入門」(インプレス)
「手づくり工作をうごかそう!micro:bitプログラミング」(翔泳社)
「プログラミングは、ロボットから始めよう!」(小学館)
【保護者・教員向け部門 入賞】
「コンピューター&テクノロジー解体新書」(SBクリエイティブ)
まず第一に、この本はめちゃくちゃ専門的です。
おそらくですが、世の中のSEやプログラマーとして働いている現役の人たちでさえ、知らないことがほとんどだと思います。
電気制御、コンピューターの記憶装置、光ファイバー、CDやDVDの情報を読み取るなどの様々な仕組みについて、イラストつきで詳しく解説されています。
コンピューターに関するなぜ?を突き詰めたい人には目からうろこの情報が満載だと思います。
ただし専門的すぎるが故に、「これを使って勉強しよう!」というよりは、「辞書代わりに持っておく」というような位置づけになるかと。
ちなみにイラストはかなり見やすくてわかりやすいものになっていますよ。
「アルゴリズム図鑑 絵で見てわかる26のアルゴリズム」(翔泳社)
アルゴリズム図鑑というだけあり、プログラミングが実際どのように動いているのかが絵でわかる本(図鑑)です。
例えば、並び替えを行うソートと呼ばれる機能。
プログラミングの文法ならわかるけど、実際どんな風に動いているのかはわからないという場合に、この本は役立ちます。
プログミングの基本文法が分かっている状態でこの本を読めば、更に理解を深めることができるでしょう。
iOS、Androidのアプリもありますので、サクっと見たい人は「見て分かる 試して分かるアルゴリズムの図鑑アプリ」をどうぞ。
「プログラムの絵本 プログラミングの基本がわかる9つの扉」(翔泳社)
コンピュータとプログラムの仕組みを基本から解説してくれる入門書です。
プログラミングを勉強する前に知っておいた方がいい知識をまとめた本となっていて、図やイラストも多いので、初学者におススメと言えます。
パソコンとは?というところから入りますので、一般教養としてもよさそうです。
ちなみにこの本はシリーズ化していて、C、Javaといった本格的なプログラミングの本もあります。
本の構成がわかっていると、勉強もはかどると思いますので、シリーズをうまく使って勉強をステップアップしていくのもありですね。
まとめ
初心者向けのプログラミング本について紹介させてもらいました。
大賞を取った仕掛け絵本はこども向けではあるものの、大人でも楽しみながらパソコンやプログラミングのことを知り、理解を深めるきっかけを作れると思います。
その後、【絵本・読み物部門】で受賞した作品を読むことで、プログラミングの考え方について学び、そこからのステップアップでマインクラフトやロボットプログラミングに挑戦していくのが順番としてはいいと思います。
いきなり難しいことに取り組み、わからなかったりすると、モチベーションの低下や苦手意識を持ってしまう可能性が出てきます。
なので、まずはうんとハードルを下げて取り組みはじめた方がモチベーションも下がりにくくておススメですよ。
では、最後に受賞作品を振り返っておきましょう。(作品名をクリックすると、記事中の紹介場所に飛びます。)
こどもプログラミング本大賞 受賞作品
【大賞】
「なるほどわかった コンピューターとプログラミング」(ひさかたチャイルド)
【絵本・読み物部門 入賞】
【操作マニュアル部門 入賞】
「できる パソコンで楽しむマインクラフト プログラミング入門」(インプレス)
「手づくり工作をうごかそう!micro:bitプログラミング」(翔泳社)
【保護者・教員向け部門 入賞】
「コンピューター&テクノロジー解体新書」(SBクリエイティブ)
未経験エンジニアの転職支援に強み
-
【FEnet未経験とは?】お給料をもらいながらIT研修を受けれて資格もとれるサービスを紹介。
※本記事のリンクには広告が含まれています。 FEnet未経験ならお給料をもらいながら研修が受けられるって聞いたんだけど、そんなおいしい話ってあるの?なんでそんなことができるのか知りたいな。 「FEne ...
-
未経験からプログラマーへの転職は難しい?年齢別に転職のポイントを解説します。
※本記事のリンクには広告が含まれています。 未経験からプログラマ―ってほんとになれるのかな? この記事では未経験からプログラマ―へ転職するにあたり、転職活動でポイントとなっていることについて解説してい ...
-
ウズキャリITとは?20代×未経験×ITエンジニア専門の就職サポートサービスについて紹介
※本記事のリンクには広告が含まれています。 ウズキャリITって未経験者に強いって聞いたけど、実際はどうなの?口コミとかもあったら教えてほしい。 この記事では20代×未経験×ITエンジニアの就職支援に強 ...
-
ワークポートで未経験者の支援はしてもらえる?電話がしつこい噂についても解説。
※本記事のリンクには広告が含まれています。 ワークポートって名前はよく聞くけど、未経験者のこともちゃんと支援してくれるのかな?それに電話がしつこいって噂もあるんだけど、実際どうなの? この記事では、こ ...
-
【1ヵ月でCCNAを取得】ウズウズカレッジCCNAコースの特徴を徹底解説
※本記事のリンクには広告が含まれています。 ウズウズカレッジCCNAコースってどんな特徴があるの?ネットワークエンジニアには転職できるのかな? 本記事ではこのような疑問を持たれている方に向けて、ウズウ ...