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経歴に空白期間があると、どう説明したらいいのか迷いますよね。
正直に何もしていなかったと伝えるべきなのか、それとも何かの勉強してたとか、はたまた仕事をしてたとか、それっぽいこと(例えウソでも)を話した方がいいのか。
まず最初に結論をお伝えしておくと、空白期間の説明は、理由は何であれ正直に答えるべきです。
ただし、空白期間を正直に伝えるだけでは内定をとることはできません。
そこでこの記事では、経歴の空白期間について、正直に話した方がいい理由と、面接での受け答え注意点について、回答例付きで解説していきますので、どうぞご覧ください。
空白期間の問題点
経歴に空白があるとどうしても説明の仕方に迷いますよね。
空白期間の理由(例)
- 何もしてなくてニートだった。
- ゲームに夢中になってしまっていた。
- 長期旅行に出かけていた。
- 難関な資格試験に向けて勉強していた。
- 公務員試験に3回失敗してしまった。
- 転職活動に苦戦して6ヶ月以上経過(現在進行形)
など、空白期間ができる理由は様々だと思いますが、みんなが共通して考えることは、
「どう伝えたら印象が悪くならないかな?」
ということだと思います。
印象が悪くならない伝え方がわからないという問題を解決していきましょう。
空白期間は”正直に話すべき”
冒頭でも触れた通り、空白期間の説明については、「正直に話す」が最善の策です。
いい意味で開き直りましょう!
どんな説明をしようとも、空白期間を消すことはできません。
空白期間は正直に話すべき理由
では、なぜ正直に話すのが最善かというと、理由は簡単です。
どういうことか説明します。
正直に話さなかった時の流れ
正直に話さないということは、少なからずウソをつくことになりますよね。
↓
ウソをつくとどうなるでしょうか。
↓
ウソを一回つくと、そのウソを隠すためにまたウソをつき、それが繰り返されてしまいます。
↓
そうなるとどこかで必ず、つじつまが合わなくなる可能性が出てきます。
↓
つじつまが合ってないなと感じた面接官はあなたのことをどう思うでしょうか。
↓
きっと、正直に話てくれない人だなと思うでしょう。
↓
すると、仕事で何かあった時にも正直に話してくれないんじゃないかと心配になり、採用するのが怖くなります。
これは経験者でも未経験者でも同じことが言えます。
こう思われてしまうと内定を取ることはかなりきつくなってしまいます。
そうならないためにも、空白期間の説明は正直に伝えていく必要があるんです。
空白期間は「過去」のこと、大事なのは「今」と「今後」
空白期間に何をやっていたのかは、面接官からしたら気になるポイントなので必ず面接で聞かれます。
しかし、空白期間の説明だけで合否が決まるものではありません。
もしも空白期間があるからというだけで見送りなのであれば、そもそも面接に進むことはできていないはずです。
空白期間があるのに面接へ進めたということは、それは採用の可能性があるからに他なりません。
空白期間は過去、大事なのはあくまでも「今」、そして「今後」とだからです。
「今」と「今後」をいかにアピールできるか
大事なのは「今」と「これから」であると上で説明しました。
つまり、
- 「今」なにを考えていて
- 「今後」どうしていきたいと考えているのか
- 「今後」に向けて、「今」どんな行動をしているのか
この3点をしっかり話せることが内定とるために必要なこととなります。
例えばエンジニアになりたいと思っているなら、プログラミングやIT関連の資格取得のための勉強をしていると、最低でも話せる状態にしておかないといけません。
- 「今」考えていること=エンジニアになりたい
- 「今後」どうしていきたいか=システムを開発して誰かに使ってもらいたい
- 「今後」に向けて、「今」行動していること=プログラミングやIT関連の資格取得のための勉強をしている
こんな感じですね。
面接官は過去よりも今に対する評価をしやすい傾向にありますので、アピール材料を用意して履歴書、職務経歴書を作成し、そして面接に臨みましょう。
「今」と「今後」についてのアピール方法は、こちらの「エンジニアとして内定をとるために必要な3つのこと」で詳しく解説しています。
-
既卒、ニート、未経験からでもエンジニアとして内定をとるために必要な3つの事
続きを見る
面接で空白期間を説明する時の注意点
空白期間については、ウソをついてつじつまが合わなくなってしまうリスクをなくすために、正直に答えるべきであると説明しました。
しかしながら、正直に答える時にも注意すべき点があります。
それは「ポジティブに伝えること」です。
具体的な例を3つ紹介します。
いずれも面接官から、「空白期間は何をしていたんですか?」という質問に対する回答例となります。
何もしてなくてニートだった場合
何もしていないニート期間があった場合の回答例を見てましょう。
回答例
空白期間については、特に何もしていなくていわゆるニートと呼ばれる状態でした。
働こうという思いはあったのですが、自分のやりたいことは何だろうかと悩んでしまい、なかなか仕事探しに積極的になれなかったことが原因かと思います。
しかし、そんな生活の中でもインターネットは毎日使っているなと気づきまして、調べていく中でプログラミングの技術がインターネットを作っていることを知り、次第に興味が強くなっていきました。
実際にプログラミングの勉強もはじめ、難しいと感じることもたくさんありますが、出来た時の喜びを単なる勉強ではなく、仕事の中でも感じたいと思えるようになりました。
私はじっくりと考える時間があったからこそ、エンジニアという仕事への魅力に気づくことができましたので、その点については良かったと思っています。
ただ、同年代ではすでに数年経験を積んでいるエンジニアの方々もいますので、その人たちに追いついて、いつか追い越せるようにこれから精進していきたいと考えています。
考える時間がたくさんあったので、今後の方向性をしっかりと見出せたと、ニート期間をポジティブに捉えた伝え方ですね。
また、最後の同年代の話に関しては、自分のことを客観的に見ることができている印象を与えます。
これまでのことを反省しつつも、今後頑張っていきたいという意気込みが感じられる回答になっています。
公務員試験に3回落ちてしまった場合
公務員試験に3回落ちてしまった場合の回答例を見てましょう。
回答例
空白期間については公務員試験のための勉強に取り組んでいました。
大学の4年生の時から公務員試験に3回チャレンジしてきましたが、採用には至りませんでした。
採用に至らなかった原因としては、緊張しやすい性格ということもあり、面接の時、『入社後どんなことをやりたいと思っているのか』、『将来どんな目標を持っているのか』といった質問にしっかりと答えることができなかった点にあると思っています。
結果として、卒業してから2年ほどの空白期間ができてしまったことは反省すべき点だと思います。
しかし、試験勉強に対して真剣に取り組んだ経験と集中力は今後に生かしていこうとポジティブに考えることにしました。
振り返ってみると、勉強することは好きな性格であり、向上心を持って取り組めることは自分の長所だと感じています。
結果を出せなかったことについて、詰めが甘いと言われてしまうとその通りなのですが、この経験があるからこそ、これから頑張っていこうと強く思うことができています。
いい意味で開き直って、「勉強を頑張ってきた経験をポジティブに捉える」と説明できていますね。
また、経験してきたことから自分の長所をさりげなく伝えることでアピールにも繋がりやすい回答になっています。
結果が出ようが出まいが、結果を出すために努力してきたことはアピール材料になりますよ。
-
公務員試験に落ちても大丈夫。民間企業のエンジニアになるために必要な4つの事
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転職活動に苦戦して6ヶ月以上経過(現在進行形)
転職活動に苦戦して6ヶ月以上経過している場合の回答例を見てましょう。
回答例
空白期間についてですが、前職を退職後にすぐ転職活動をはじめたのですが、内定に至らず、気づけば半年が経過してしまい、現在に至っています。
内定が出ていない理由を自分なりに分析してみたのですが、やはりエンジニアになりたい気持ちを伝える努力が足りなかったと感じました。
転職活動が忙しいことを言い訳にしてしまい、プログラミングや資格の勉強はほとんど進めることができていませんでした。
しかし、それではエンジニアになりたいという本気度が伝わらないことが、この半年間の転職活動の中で気づくことができましたので、今は勉強時間をしっかりと確保するようにしています。
時間は自分で作るものだと考えることができるようになったことは、今回の空白期間ができたことで得られたことだと感じています。
これから先、エンジニアとして仕事をしていく上でも、新しい技術を学んでいかなくてはいけないと思っています。
仕事で忙しいことを言い訳にせず、自ら学び、成長して、この空白期間には大きな意味があったと、将来振り返ることができるように頑張っていきたいと考えています。
自己分析をして、そこから軌道修正をしているところがポイントですね。
反省して、そこから改善するために行動しているので、入社後にも成長性が感じられるような回答になっています。
空白期間があったからこそ得られたことがあると伝えられると、非常にポジティブな印象となります。
仕事をしていても、失敗は誰にでもあります。
大事なことは、失敗から何を学び、次にどう生かしていくべきかを考えることができているかどうかですね
転職エージェントに相談することも可能
回答例があっても自分の場合どう説明したらいいのか全く思いつかないという場合には、転職エージェントに相談してみるのがおススメです。
転職エージェントの担当者は空白期間の説明だけでなく、自己紹介であったり転職理由の説明、キャリアプランに関する説明など様々なアドバイスをしてくれます。
求人企業毎に、どう説明したら印象が良かったり悪かったりするのかも把握しています。
そこで、おススメの転職エージェントを3社紹介したいと思います。
転職エージェント | 特徴 |
レバテックキャリア | ITエンジニア専門と言えばまず名前があがる転職エージェント。 登録者数200,000人以上の実績があり、7,000件以上のエンジニア求人を保有。 ミドル層からハイクラス、そしてフリーランスの支援も得意。 エンジニア経験者向け。 |
dodaエージェント | 転職業界大手の転職エージェント。 総合的に職種を扱っているものの、IT系だけで12000件以上の求人保有。 IT以外を考えている人にもおススメ。 全国的に支店を構え、面接対策にも強い。 |
ワークポート | ITの特に未経験や第二新卒層に強い。 スピーディな対応に定評があり、できるだけ早く転職先を決めいたと考えている人にもおススメ。 保有しているIT系の求人は20000件以上。 応募状況や選考状況がわかる『e コンシェル』というツールがあり、非公開求人もここから確認できる |
レバテックキャリア
【公式URL】https://career.levtech.jp/
IT専門の転職サイト・エージェントの代表格です。
IT専門にも関わらず支援実績が200,000人以上は驚異的です。
また、レバテックキャリアはエンジニアのハイクラス層も扱っていたり、フリーランスの支援、そしてヒカラボというエンジニア向けの勉強会も開催していて、かなり業界に精通しています。
非公開求人や独占求人も多く、レバテックキャリアでしか紹介してもらえない求人が多くあります。
ただし、未経験者向けの求人はほとんど取り扱っていない点にはご注意ください。
dodaエージェント
【公式URL】https://doda.jp/
dodaエージェントは、転職業界大手のパーソルキャリアが運営する転職エージェントサービスです。
【doda転職フェア】に足を運んだことがある人も多いと思います。
転職業界の求人倍率であったり平均年収、転職理由ランキングなど、様々な市場調査を行っているのが特徴。
面談の時にも、直接転職業界に関する情報提供をしてもらえるので心強いですね。
dodaエージェントは総合型のエージェントではありますが、IT分野にかなり力を入れていて、IT専属のキャリアアドバイザーも在籍しています。
また、全国的に支店があり、幅広い地域、幅広い世代、幅広いキャリアに対して支援できる体制がdodaエージェントでは整っています。
ワークポート
【公式URL】https://www.workport.co.jp/
元々はIT専門でしたが、登録者数の多さと営業力の強さもあり、今では総合人材サービスの会社となっているのがワークポートです。
総合ではありますが、一番の強みはIT業界のエンジニア職となっていて、実績も豊富です。
ただし、ワークポートは未経験や第二新卒層に特に強いこともあるため、これからエンジニアを目指していたり、エンジニア1、2年目の人向けの転職サイト・エージェントと言えます。
また、応募状況や選考状況がわかる『e コンシェル』というツールがあり、非公開求人も『e コンシェル』から確認することができるようになっています。
転職活動の管理って何かと大変なので、こういったサービスがあると手間が省けていいですね。
まとめ
空白期間の伝え方について解説してきました。
大事なことなのでもう一度言いますが、面接官は空白期間のことだけで面接NGとすることはありません。
あくまでも入社後、
- 会社にとって戦力となりそうか
- 継続的に頑張ってもらえそうか
- すぐに辞めたりしなそうか
これらに対する評価をどれだけもらえるかがポイントです。
経験のあるなしは関係ありません。
これらについて評価を行うために、面接官は以下3点を必ず確認してきます。
- 過去の経歴がどうであったか
- 今何を考え、どう行動しているのか
- 今後どうなっていきたいと思っているのか
そのため、空白期間もあるし、今も特に何もしてませんという人だった場合、
- 「過去の経歴がどうであったか」
- 「今何を考え、どう行動しているのか」
この2点がその時点んで厳しいという評価になってしまうため、内定を取ることは難しくなるでしょう。
『過去の空白期間に対してもポジティブだし、今後のキャリアのために、今しっかりと努力していて、将来のことも考えている人』という印象を持ってもらえることが理想的です。
空白期間で悩んでいる方は、まずは空白期間をいかにポジティブに捉えて伝えられるかを考えてみてくださいね。
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