
未経験からITエンジニアを目指すとき、多くの人が悩むのが「スクールに行くべきか」です。
独学でも転職できるのか。高い受講料を払って失敗しないか。スクールに行けば本当にエンジニアになれるのか。不安になるのは当然です。
結論から言うと、未経験IT転職でスクールが必要かどうかは人によります。
スクールに行った方がいい人もいます。一方で、スクールに行く前に転職エージェントで求人可能性を確認した方がいい人もいます。
大事なのは「未経験だからスクールに行く」と決めつけないことです。今の経歴で応募できる求人があるのか、独学で進められるのか、面接で話せる学習実績があるのかを整理してから判断しましょう。
この記事では、人材業界で未経験IT転職を見てきた視点から、スクールに行くべき人・不要な人、エージェントとの使い分け、目的別に検討したいスクールを解説します。 続きを見る
IT転職エージェントおすすめ比較|未経験・SES脱出・地方別に選び方を解説
目次
結論|スクールが必要かは「今の状態」で変わる
未経験IT転職でスクールが必要かどうかは、現在の準備状況で変わります。
スクールは、学習の方向性を決めたり、質問できる環境を作ったり、面接で話せる学習実績を作ったりするには有効です。
ただし、スクールに行けば必ず転職できるわけではありません。スクールはあくまで手段であり、目的は「ITエンジニアとして転職すること」です。
まずエージェントに相談してよい人
以下に当てはまる人は、スクールに申し込む前に転職エージェントへ相談してもよいです。
- 20代で職歴がある
- 少しでも学習を始めている
- 希望条件にこだわりすぎない
- まず求人可能性を知りたい
- 自分に合うIT職種を相談したい
今の経歴で紹介可能な求人があるなら、スクールに行かずに転職活動を進められる可能性があります。
スクールを検討した方がよい人
一方で、以下に当てはまる人はスクールを検討する価値があります。
- 何を勉強すればいいかわからない
- 独学が続かない
- 学習実績がまったくない
- 面接で話せる材料がない
- 30代未経験で不安が強い
- Web系・インフラ系など方向性を相談したい
未経験IT転職では「やる気があります」だけでは評価されにくいです。学習内容、職種理解、転職理由、過去経験の活かし方まで整理する必要があります。
スクール・独学・転職エージェントの違い
スクールに行くべきか迷う前に、独学・スクール・転職エージェントの役割を整理しておきましょう。
| 方法 | 向いている人 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 独学 | 自分で継続できる人 | 費用を抑えられる | 挫折しやすい |
| スクール | 学習実績を作りたい人 | 質問・教材・転職支援がある | 費用や条件確認が必要 |
| 転職エージェント | 求人可能性を知りたい人 | 無料で求人相談できる | 紹介がない場合もある |
この3つは優劣ではなく、使うタイミングが違います。
すでに独学を進められている人は、まずエージェントで求人可能性を確認する。学習が止まっている人は、スクールで環境を作る。これくらいシンプルに考えると判断しやすいです。
未経験IT転職でスクールに行くべき人
まずは下の図で、自分が「スクールを検討した方がよい状態」なのか、「先にエージェント相談でよい状態」なのかを確認してみてください。

何を勉強すればいいかわからない人
ITエンジニアといっても、職種によって学ぶ内容は違います。
WebエンジニアならHTML、CSS、JavaScript、Ruby、PHP、データベースなど。インフラエンジニアならネットワーク、Linux、サーバー、クラウド、CCNA、LinuCなどが候補になります。
最初に職種を決めずに勉強を始めると、遠回りになりやすいです。学習範囲を絞りたい人には、スクールのカリキュラムが役立ちます。
独学が続かない人
独学は費用を抑えられますが、挫折もしやすいです。エラーが解決できない、専門用語がわからない、聞ける人がいない。この状態が続くと学習が止まります。
スクールの価値は教材だけではありません。質問できる環境、進捗管理、メンター、キャリア相談なども含めて価値があります。
面接で話せる学習実績がない人
未経験IT転職では、面接で「何を勉強していますか?」と聞かれることがあります。
そのときに何も答えられないと、本気度が伝わりにくいです。
スクールで学んだ内容、取り組んだ課題、つまずいた点、乗り越えた経験を話せるようになると、未経験でも選考で伝えられる材料が増えます。
30代未経験で不安が強い人
30代未経験からITエンジニアを目指す場合、20代よりも準備が重要です。
企業側は「なぜ今ITなのか」「これまでの経験をどう活かすのか」「入社後にキャッチアップできるのか」を見ています。
そのため、学習実績や資格、職務経歴書の整理が重要です。30代未経験で不安が強い人は、いきなり応募するより、学習や資格を通じて面接材料を作るのも選択肢です。
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未経験IT転職でスクールが不要な人
すでに独学を継続できている人
自分で学習計画を立てて継続できている人は、必ずしもスクールに行く必要はありません。
Progate、Udemy、書籍、Ping-tなどで学習を進められているなら、まず求人可能性を確認してもよいです。
求人紹介を受けられる状態の人
20代で職歴があり、少しでも学習していて、希望条件にこだわりすぎない人は、エージェントから求人紹介を受けられる可能性があります。
求人がある状態で先に高額スクールへ行くと、遠回りになる場合もあります。
目的が曖昧なまま高額スクールに行こうとしている人
「不安だからスクールに行く」という理由だけで申し込むのは危険です。
Web系を目指すのか、インフラ系を目指すのか、資格取得が目的なのか、転職支援が必要なのか。ここが曖昧なまま選ぶと、受講後に後悔しやすくなります。
保証や無料制度の条件に合わない人
転職保証や無料受講制度には、年齢、勤務地、就職先、転職活動の実施など条件があることが多いです。
特に30代未経験の場合、保証対象外になるケースもあるため、申し込む前に必ず公式情報で確認しましょう。
スクールに行く前にエージェントへ相談するのもあり
スクールを検討している人でも、先に転職エージェントへ相談するのはありです。
理由は、今の経歴で応募できる求人があるなら、必ずしもスクールに行く必要はないからです。
エージェントに相談すると、未経験で紹介可能な求人、現実的な職種、年齢的な難易度、必要な学習内容などを確認できます。
「今の状態でも紹介できる求人がある」とわかれば、そのまま転職活動を進められます。逆に「学習実績がもう少し必要」とわかれば、そこからスクールや資格学習を検討すればよいです。
いきなり高額なスクールに申し込む前に、まず今の経歴で求人紹介を受けられるか確認すると、無駄な出費を避けやすくなります。
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スクールを選ぶ前に決めるべきこと
Webエンジニアを目指すのか
Webエンジニアを目指す場合は、プログラミング学習が中心です。
HTML、CSS、JavaScript、Ruby、PHP、データベース、Gitなどを学び、ポートフォリオを作る流れが多いです。
ただしWeb系は人気が高いため、未経験から目指すなら学習量と成果物が重要になります。
インフラエンジニアを目指すのか
インフラエンジニアを目指す場合は、ネットワーク、サーバー、Linux、クラウド、CCNA、LinuCなどが学習候補です。
Web系に比べると、資格学習と転職活動をつなげやすいのが特徴です。未経験からIT業界に入る現実的な入口として、インフラ系を検討する価値はあります。
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スクールを選ぶ前に、まず目指す職種の仕事内容を確認しておくことも大切です。プログラマーやITインフラ系職種の仕事内容は、厚生労働省の職業情報提供サイトjob tagでも確認できます。
転職支援まで必要なのか
スクールには、学習中心のものもあれば、転職支援までセットになっているものもあります。
未経験IT転職を目的にするなら、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、求人紹介、キャリア相談があるかも確認しましょう。
目的別|未経験IT転職で検討したいスクール7選
まずは下の図で、スクールを「インフラ・ネットワーク系」「Webエンジニア系」「オンライン・個別サポート系」に分けて整理しておきましょう。

ここからは、未経験IT転職で検討候補になるスクールを目的別に紹介します。
ランキングではなく、目的別に整理します。インフラ志望とWebエンジニア志望では、選ぶべきスクールが違うからです。
インフラ・ネットワーク志望向け
ネットビジョンアカデミー
ネットビジョンアカデミーは、ネットワークエンジニアを目指したい人向けのスクールです。
インフラエンジニアやネットワークエンジニアを目指す未経験者と相性がよく、Web系よりもインフラ系からIT業界に入りたい人に向いています。
- ネットワークエンジニアを目指したい人
- CCNAを学びたい人
- インフラ系を現実的な入口として考えたい人
CCNAを検討する場合は、スクールの説明だけでなく、Cisco公式のCCNA認定ページで試験範囲や対象職種も確認しておくと安心です。
ただし、無料受講や就職支援には条件がある場合があります。対象条件、就職先、サポート内容は必ず確認しましょう。
ネットビジョンアカデミーは、Web系よりもインフラ・ネットワーク系からIT業界に入りたい人向けです。
ウズウズカレッジ
ウズウズカレッジは、未経験者向けにIT学習と就職支援を提供しているサービスです。
CCNA、LinuC、Java、AWSなど、コースによって学べる内容が分かれています。資格学習から始めたい人や、方向性を相談しながら進めたい人に向いています。
- 資格学習から始めたい人
- CCNAやLinuCに興味がある人
- インフラ系・開発系の方向性を相談したい人
ウズウズカレッジは、資格学習を通じて未経験IT転職の準備をしたい人向けです。
Webエンジニア・開発職志望向け
テラキャン プログラミング(旧DMM WEBCAMP)
テラキャン プログラミング(旧DMM WEBCAMP)は、未経験からWebエンジニア転職を目指したい人に向いているスクールです。
プログラミングをしっかり学び、転職支援まで受けたい人にとって候補になります。
- Webエンジニアを目指したい人
- 短期集中で学びたい人
- 転職支援まで受けたい人
Web系は人気が高いため、スクールに通うだけで安心するのではなく、学習量・成果物・面接準備まで意識しましょう。
テラキャン プログラミング(旧DMM WEBCAMP)は、Webエンジニア転職を本気で目指し、学習と転職支援をまとめて受けたい人向けです。
ポテパンキャンプ
ポテパンキャンプは、Webエンジニア転職を目指す人向けのプログラミングスクールです。
Web系開発やRailsを学びたい人、開発実務に近い学習をしたい人にとって比較候補になります。
RUNTEQ
RUNTEQは、Webエンジニアを本気で目指す人向けのオンラインスクールです。
実践的な開発力やポートフォリオを重視したい人に向いています。この記事では、Web系志望者向けの参考候補として紹介します。
独学で挫折しやすい人向け
SAMURAI ENGINEER
SAMURAI ENGINEERは、マンツーマン指導を特徴とするプログラミングスクールです。
独学で何度も挫折している人や、自分に合わせた学習サポートがほしい人に向いています。
TechAcademy
TechAcademyは、オンラインでさまざまなITスキルを学べるスクールです。
幅広いコースから選びたい人、自分のペースで学びたい人、オンライン学習を重視したい人にとって参考候補になります。
目的別に見るおすすめスクールの選び方
インフラ・ネットワーク志望なら
インフラ・ネットワーク志望なら、ネットビジョンアカデミーやウズウズカレッジが候補になります。
ネットワークやサーバーからIT業界を目指すなら、Web系スクールよりもインフラ系の学習内容と相性がよいです。
Webエンジニア志望なら
Webエンジニア志望なら、テラキャン プログラミング(旧DMM WEBCAMP)、ポテパンキャンプ、RUNTEQ、TechAcademyなどが候補になります。
ただし、Web系は人気が高いため、スクール選びだけでなく、学習時間・成果物・転職活動の準備が重要です。
30代未経験で不安が強いなら
30代未経験の場合は、Web系だけに絞るより、インフラ系や資格学習も含めて考えるのがおすすめです。
ネットビジョンアカデミー、ウズウズカレッジ、テラキャン プログラミング(旧DMM WEBCAMP)あたりを比較しつつ、対象条件を必ず確認しましょう。
スクール選びで失敗しないためのチェックポイント

特に重要なのは、目指す職種と学習内容が合っているかです。
Webエンジニアを目指すならWeb系の学習、インフラエンジニアを目指すならネットワークやサーバーの学習が必要です。
「有名だから」「無料だから」「転職保証があるから」だけで選ぶと、ミスマッチが起こりやすくなります。
スクールとエージェントはどちらを先に使うべき?
迷ったときは、求人の可能性を知りたいのか、学習実績を作りたいのかで判断するとわかりやすいです。

求人可能性を知りたいならエージェントが先
今の経歴で応募できる求人があるか知りたいなら、まず転職エージェントへ相談するのが自然です。
求人紹介を受けられるなら、スクールに行かずに転職活動を進められる可能性があります。
学習実績がないならスクールが先
一方で、学習実績がまったくない人や、面接で話せる材料がない人は、スクールや資格学習を先に検討してもよいです。
迷うなら「求人確認→不足分を学習」でもよい
迷う場合は、まず求人可能性を確認し、そのうえで足りない部分を学習する流れでも問題ありません。
よくある質問
未経験IT転職でスクールに行けば必ず転職できますか?
必ず転職できるわけではありません。スクールは学習や転職準備を支援する手段であり、最終的には学習量、職種理解、応募条件、面接対策が重要です。
スクールと独学ならどちらがいいですか?
自分で学習を続けられる人は独学でも進められます。独学が続かない人、何を勉強すべきかわからない人は、スクールを使う価値があります。
スクールに行かないと未経験IT転職は難しいですか?
必ずしもスクールが必要なわけではありません。年齢、職歴、学習状況、希望条件によっては、先に転職エージェントで求人可能性を確認してもよいです。
30代未経験でもスクールは意味がありますか?
意味がある場合もあります。ただし、30代未経験の場合は、職種選び・学習実績・過去経験の言語化・現実的な求人選びが重要です。
無料スクールはやめた方がいいですか?
無料スクールがすべて悪いわけではありません。ただし、無料で受講できる条件、就職先の制限、途中退会時の費用などは必ず確認しましょう。
スクールに行く前にエージェントへ相談してもいいですか?
問題ありません。今の経歴で紹介可能な求人があるかを確認してから、スクールが必要か判断するのは現実的な進め方です。
無料相談では何を聞けばいいですか?
自分の年齢・職歴で転職支援の対象になるか、紹介先企業の傾向、転職保証や無料制度の条件、学習期間、途中で挫折した場合のサポートを確認しましょう。
まとめ|スクールは必要な人には有効。ただし先に求人可能性を確認するのもあり

未経験IT転職でスクールが必要かどうかは、人によります。
何を勉強すればいいかわからない人、独学が続かない人、学習実績がない人、30代未経験で不安が強い人には、スクールを使う価値があります。
一方で、すでに学習を継続できている人や、今の経歴で求人紹介を受けられる人は、必ずしもスクールに行く必要はありません。
インフラ志望なら、ネットビジョンアカデミーやウズウズカレッジ。Webエンジニア志望なら、テラキャン プログラミング(旧DMM WEBCAMP)、ポテパンキャンプ、RUNTEQ、TechAcademy。独学で挫折しやすいなら、SAMURAI ENGINEERのようなマンツーマン型も候補になります。
ただし、スクール選びでは、料金や知名度だけで判断しないでください。目指す職種、カリキュラム、転職支援、保証条件、自分の年齢や希望条件まで確認することが大切です。
迷ったら、まず求人可能性を確認し、足りない部分を学習で補う。この順番でも遅くありません。